【一級建築士】PCaとPCって違うの!?プレ○○コンクリートについて解説。PC鋼材についてなど...
▶問題
プレストレストコンクリート工事に用いるPC鋼材について、 現場において、加熱又は溶接を行ってはならない。
答え 〇
PC鋼材は、一般に高炭素鋼であるので、 溶接したり局部的に加熱、急冷したりすると、その部分が許容緊張力以下の荷重で脆性破断を起す危険性が極めて高くなる。現場においてPC鋼材の加工・組立てを行う場合、加熱、 溶接を行ってはならない。
▶解説
僕、今までずっと勘違いしてたんですけど
PCって、プレキャストコンクリートの略じゃないん
ですねw
PCはプレストレストコンクリート
(Prestressed Concrete)の頭文字らしいです
プレキャストコンクリートはPCa
と表記するみたいですね
知ってました?めちゃくちゃ紛らわしいですよね笑
今回はこれらの違いを見ていきます。
結論から言うと、上の図のとおりです。
詳しく説明します。
プレキャストコンクリート(PCa)
あらかじめ工場でコンクリートを打設する
→現場では組み立てるだけなので、工期短縮になる
プレストレストコンクリート(PC)
あらかじめ鉄筋に圧縮力を封じ込めることで
引張に強いRCをつくる
いまいちPCの方がピンと来ないと思うので
図をお借りしてみていきます!
プレストレストコンクリート(PC)
①PC鋼材をめちゃくちゃ引っ張る
②その状態でコンクリートをつくる
③引張力を解除したら、PC鋼材がもとの形にもどろうとする→常に圧縮力のかかるRCの完成!
イメージとしては、部材に引張力が作用したとき
封じ込めた圧縮力が、それを打ち消す
みたいな感じです。
ピンと来ましたでしょうか?
プレキャストコンクリートとの違いは
「PCは絶対にPCaだけど、PCaはPCとは限らない」
ということです。
…ダルイですねw
つまりこういうことです ↓
ちなみにプレストレストコンクリート(PC)は
多少のひび割れが生じても
また圧縮力がはたらいて、ピタッと閉じてしまうらしいです。
すごい技術ですね!
▶まとめ
最後に設問のPC鋼材についてサラッと解説します
PC鋼材は普通の鉄筋とはちがって
かなり多くの炭素が含まれています。
よって加熱や溶接を行うと、その部分が脆くなって
しまうので、絶対にしないでください。
とのことです。気をつけましょう!
本日のメモ
「PC鋼材は、加熱・溶接しちゃダメ!」
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