【一級建築士】まさに逆転の発想!逆打ち工法のすごさを解説。どんな地盤に向いている?など...
▶問題
逆打ち工法は、地階の床、 梁等の構造物を切梁として兼用するため、軟弱地盤における深い掘削には適さない。
答え ×
逆打ち工法は、「掘っては作り、掘っては作り…」
を繰り返していく。
→穴が深かろうが、地盤が緩かろうが、
掘削面が崩れることなく、安全に工事を進められる。
▶解説
普通
「地下5階、地上60階建てのビルを建ててください」
と言われたら、
まず地下5階建て分の穴を掘って、
そこから上に建てていきますよね?
でもこれだと穴が深すぎて
土の壁が崩れる危険性があります。
そこで考え出されたのが逆打ち工法です。
【手順1】穴を掘る前にまず杭を打って、1階の床をつくる。
【手順2】ワンフロア分だけ土を掘ってB1の床をつくる。(→山留壁を押さえる支保工になる)同時に地上1階部分もつくっていく。
【手順3】手順2を繰り返し、地下工事と地上工事を同時に進めていく
いやほんと、天才ですよねw
土掘りながら、建物つくろって普通思いませんよ笑
しかもこれ
・上と下、同時に進められるから工期短縮
・一気に土を掘らないから軟弱地盤でもOK
・地下躯体が支保工になるから仮設不要
も実現されるんです!
とんでもない技術ですね。
あえてデメリットを挙げるとしたら
・地下躯体のせいで作業スペースが狭い
・コンクリートの打設、上下打継部の一体化が難しい
などがあります。要するに、
難易度は高いけど、メリットは大きい
ということですね!
日本の技術力の高さあってこそのもの
だとも言えます!
▶まとめ
近年では”あべのハルカス”をはじめとして、
超高層ビルでは逆打ち工法が主流になっています
こういう、時代を変えるような逆転の発想が
出来る男になりたいですw
本日のメモ
「逆打ち工法は深くて軟弱な地盤に向いている」
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