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The End of Yesterday

去年末にリリースされたELLEGARDENの16年ぶりのニューアルバム「The End of Yesterday」について。

ELLEGARDEN



俺たちの世代にとっては、ハイスタと同様、エルレからパンクを聴くようになったとか、そういう人が多いんじゃないかな、と思うくらい絶対的な存在(だよね?)。
俺が大学生の時(17、8年前)に「Missing」や「Space Sonic」がスマッシュヒットして、パンク好き以外にも受け入れられ始めていた(と思う)。俺の友達は「めっちゃカッコイイ」と言って聴いていた。
当時の俺はひねくれていたので、「ヴォーカルのライブでのMCがクサイ」とか「アー写がヤダ」とか重箱の隅をつついて熱心に聴いていなかったのだけれど、活動休止前にリリースされたシングル「Salamander」と、アルバム「ELEVEN FIRE CRACKERS」があまりにもカッコ良かったし、ライブDVD「ELEVEN FIRE CRACKERS TOUR 06-07 〜AFTER PARTY」でアンコール「金星」を歌う前のヴォーカル細美武士のMCで落涙してから、すっかり好きになってしまった。

その時のMCは、大体こんな感じだった。

「まだ若い頃、初めてこの曲を作って、聴いて歌詞を読んでくれた人はみんな、夢見てるんだね、理想を追っかけてるんだね、若いねぇ、みたいな、そんな感じだった。その曲を今日もまた歌うよ、ありがとな」。

演奏する彼等の前には、幕張メッセを埋め尽くす何千人ものオーディエンス。

歌詞は、こんな感じ。

「最後に笑うのは正直な奴だけだ 出し抜いて立ち回って 手に入れたものはみんなすぐに消えた」「この夜が終わる頃 僕らも消えていく そう思えば僕にとって大事なものなんていくつもないと思うんだ」。

めちゃくちゃ青臭い歌詞なのだけれど、その歌詞の通り、彼等は理想を追いかけ続けたから、多くの若者の支持を得たんだろう。大学生から社会人になろうとする俺はあまりにも感動して号泣してしまい、それ以来、ELLEGARDENは大好きだ。

前置きが長くなってしまった。そんな感じなので、リリース直後に聴くべきだったのだけれど、ちょっと聴くのが怖くて、今更聴くことになってしまった。
感想は、最高の一言に尽きる。
年齢を重ねてすっかりおっさんになってしまっても、まだまだ枯れていないし、激しく熱い楽曲は健在。けれど騒がしいわけではなくて、身体の内側から放たれる光のような熱さを感じる。時には寄り添い、時には背中を押して、彼等と同じように16年分の年齢を重ねた俺たちの肩を叩いてくれる。
相変わらず俺たちは理想を追いかけてるぜ、お前たちはどうだ?と語りかけてくる。
もちろん!と声をあげる人もいれば、どうだろう?と考える人もいるだろう。音楽は聴く人によって感じ方が違う。それが良いんだよな、と思わずにはいられない。

次のシングルやアルバムはいつになるか分からないけれど、今から楽しみで仕方ない。

アルバムのシメの曲。思わず落涙。

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