休職十日目 飛んでゆける空を燃やしながら

Netflixドキュメンタリー「ペプシよ、戦闘機はどこに?」を観た。 

トップガンみたいだな

1996年、ペプシは「ペプシ製品についた『ペプシポイント』を集めると景品が当たる」というキャンペーンを実施。当時のCMには、10代の少年がハリアー戦闘機に乗って登校する映像に「ハリアー戦闘機 700万ペプシポイント」とテロップが。これを間に受けた冴えないハタチの青年が投資家から金を集め、法律の専門家に相談し、判例を調べ、ペプシにペプシポイントを送り、戦闘機をガチで要求。裁判にまで発展した実際にあった事件の顛末を描いたドキュメンタリー。
「ジョークを間に受けんなよw どうせ金目当てなんだろ?お望み通り金やるから消えなw」というペプシ。
「金が欲しいんじゃない。戦闘機が欲しいんだ」という青年。
これだけだとバカバカしい話なのだけれど、なかなか丁寧に作られたドキュメンタリーで、青年が単なる金目当てではなく、冴えない自分から成長する過程や、金を受けとらずに戦闘機にこだわった理由などを丁寧に描いていた。
一方、ペプシ側は以前にも景品キャンペーンで暴動を起こされたことがあり、自社製品を販売するためには手段を選ばない様子が皮肉を効かせて暴かれていく。
最終的に裁判はペプシ側が勝訴したものの、判例がロースクールの授業で未だに取り上げられ、議論されている。「ちょっとしたジョーク」のせいで裁判に勝っても世間から未だにいぢられ続けている状態のペプシを作り手がおちょくりまくっていて面白い。
また、事件の関係者にどちらがペプシかコカコーラか分からない状態でコーラを味見して美味い方を投票させるのも笑える。結果は、コカコーラの勝利。
「ペプシさんよ、アンタら、必死こいてるけどコカに負けてるし、ジョークもスベッて25年経っても学生にいぢられてヤバくない?w」という感じだろうか。
ちなみに、俺個人はコーラはペプシ派。


さて、今日の一枚

20221122
two mouth


二口女はけっこうポピュラーな妖怪だと思う。
ケチな男が「メシを食わない女なら嫁にしたい」と公言していたら、マジでメシを食わない美女が嫁に来た。しかし、米の減りがあまりにも早いので天井裏から覗いてみたら、美女は後頭部の口で米をたらふく食っていた。男は美女に覗きがバレて山に連れ去られそうになるけれど、隙を見て助かった、というような話。
美女の正体は鬼だったり、蜘蛛だったり、ムジナの類だったり、民話によって異なる。
人間の欲深さが人外を引き寄せてしまう、ということかしら。

今、聴いてるのは、B'zの「FIREBALL」。
この頃の稲葉の色気は異常だよね。

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