kuroyume“the end”〜CORKSCREW A GO GO!FINAL〜090129 日本武道館
黒夢のアルバムを聴き直してみよう、ということで、めちゃくちゃ久しぶりに聴いた。
2009年に行われた、黒夢一夜限りの再結成&解散ライブの模様を収録したライブアルバム。
初めて聴いた時は、酷すぎて二度と聴かないと思ったし、高い金を払ってライブを観に行かなくて良かったなぁ、と感じた。プロとしてこんなドイヒーなシロモノを世に送り出して良いの?と心配になった。
このライブが開催される前、清春はメディアでのインタビューやラジオなどで「再結成なんて茶番」という旨の発言をしていた。黒夢を終わらせるために一夜だけ復活するのだと。ファンとしては複雑な心境になる発言だけれど、とはいえ、やるからにはきちんとやってくれるものだと思うよね。どんな理由があろうとも一度だけでも復活させると決めたからには有終の美を飾ってくれるだろうと。
それが蓋を開けたら、ぐだぐだのライブ。歌詞は間違える、歌の入りを忘れる、サビは歌わない、ピッチの早い曲は舌が回らない、などなど酷いという感想しか出てこなかった。もちろん、俺はライブアルバムを聴いただけで、会場にはいなかった。けれど、ライブアルバムって、その場の熱量や興奮を感じさせてくれるものだよね?それが出来ないならリリースする必要無いし、冒頭に書いた通り、「ライブに行かなくて良かった」と思わせてしまうなんて本末転倒もいいところだろう。
唯一良かったのは、楽器隊。音圧が圧倒的。ただ、楽器隊が良いせいで余計に清春のヴォーカルのしょぼさが目立ってしまっていた・・・。
それもこれも、清春の「俺がステージに立っていればライブは成立する」というおごりが原因だと思う。それを示すように、CDのブックレットには清春の写真しか写っていない。人時は小さくピンボケして写っている一枚のみ。黒夢のファンはすべて清春ファンってか?バカにしてるでしょ。
バンドのフロントマンとして自信があるなら、清春は衣装をチェンジしてる暇があったらちゃんと歌え、と言いたい。インタビューで茶番だ何だと言う前にリハをちゃんとしろ。
大体、何なんだよ、その毛量!ギャグかよ!
清春はMCで「今を楽しんで生きてください」と繰り返していたけれど、とても今を楽しめるようなライブだとは思えなかった。残念ながら。
というわけで、改めて聴き直してみたけれど、史上最低のライブアルバムだという感想は変わらなかった。
ちなみに、このライブアルバムはサブスクで配信されていない。色々と大人の事情があるのだろうけれど、あまりにも酷いシロモノなので、「こんなもんをサブスクで配信したら世界中の人に聴かれて恥をかくから配信しないんだろう」と邪推してしまう。それくらい酷いアルバムでしたとさ。