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中秋の名月に愛でるは兎か狼か~二狼としめさばゴルゴンゾーラチーズのせ~
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辛うじて隣家の向こうに拝めた今年の中秋の名月。月にあやかり、今宵は二羽の兎がデザインされた日本酒「二兎」でも手に取ると、、まさかの!二兎ならぬ二狼!兎が食べられて狼??裏ラベルにある蔵元のコメントによれば、兎の皮を被った狼が兎の代わりにお酒を造ったということで、通常二兎では作らないお酒を毎年コンセプトを変えて作っているそうです。ある種、二兎ブランドでは出せない実験的、挑戦的なお酒をこのブランドで作ろうとう意志表明のようですね。
あらため「二兎 二狼 2022 純米吟醸 萬歳 自社酵母」(愛知、丸石醸造)。ボトルラベルも兎の皮を被った狼が赤いペンキで兎の文字を狼に変えていますが、どうしても血を想起させて、ちよっとカワイイホラーな印象(笑)。酒米には地元愛知は岡崎産の希少な萬歳米が使われてます。折角なので、丸石醸造の盃でいただきます。一口飲めば、ややトロリとした口当たり、続いて複雑な果実香と甘味を感じます。それでいて後味はすっきりとキレがありくどさはなく、旨い。狼のイメージより上品か、否この鋭敏な切れ味は狼っぽいかな。
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アテは、しめさばのゴルゴンゾーラチーズのせ。意外な組み合わせのようですが、実は、お店のお客様に教えてもらったもの。ちょっとイロモノ的な感じもしますが、実際いただいてみると、これがしめさばの酢の酸味をゴルゴンゾーラチーズがうまい具合に中和してくれて、マイルドだけどチーズのコクで味わい深い一品となってます。変わった味を想像してると逆に拍子抜けするほど自然なまとまり。ちよっとクセになるかも。これを食べたあと、しめさばだけを食べるとそれはそれで美味しいけど、どこか物足りなさを感じてしまいます。調理や盛り付けを考えなかったのでちょっと色気のない皿になってしまいました。
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中秋の満月に兎でなくて狼かよって思ったけれど、満月の夜に吠えるは狼かと意外と納得してみたり。月と酒瓶を代わるがわる眺めながら、ハロウィンには少し早いけど、昔狼男、今人狼、、いつの世も兎の皮だけでなく、人の皮を被った狼も跋扈してるかも。くわばらくわばら🐺
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