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X線で何がみえる?

あれ、むかしはレントゲンって言ってたよね? いつからX線って言うようになったんだろう? 

もともとドイツのレントゲン博士が放射線を利用して人体内を見える技術を開発したときに、未知の数をあらわすXと名づけたそうです。

発見者に敬意を表してレントゲン線と呼ぶようになったのですが、今では、X線室はなく、専門の方は臨床放射線技師と呼ばれるそうです。

ちなみに、キュリー夫妻の偉業を称えて、放射線の専門単位のひとつにはキュリーが使われています。

X線でわかること

まあ、当たり前ですが、体が透視できますので、肺に変な影がないかがわかりますね。むかしの肺炎のあとがわかることもあれば、こわい話、肺癌が見つかることもあります。

そもそも放射線被ばくが心配という声もあります。ごくわずかとはいえ、放射線が体内を通るわけですから、妊娠の可能性がある女性は避けるべき検査らしいです。

ただ、何万回と撮影しないと正常人体には影響しないともいうし、年に一回の健診レベルなら気にすることはないでしょう。リスクよりも利益が大きいです。

病気の名づけ

むかしは、病名は発見者の名前がつけられることが多かったんですね、栄誉を讃える意味もあったのでしょう。

アルツハイマー、パーキンソン、レビーなど加齢性の病気にも多いので、なんとなく印象が悪いですよね。

最近は発見者ではなく、どのような病気なのかわかるように名づけられているとか。iPS細胞だって、ひと昔前なら山中細胞ですよ。まあ、人工多能性幹細胞といわれてもわからんから、iPSでいいですけど。

差別とのたたかいも

統合失調症はかつて精神分裂病と呼ばれ、何やら人格が分裂したような印象でしたが、より実態をあらわした統合失調症へと病名が変更されました。それでも、トーシツなんてスラングがすぐに出てくるのですが。

認知症、双極症、パニック症など、精神神経科の病名は、名前を変えつつ、共生社会が育っている気がしますね。

糖尿病

別の話題ですが、糖尿病が「ダイアベティス」という欧文名のカナに変更されるという噂もあります。

源頼朝や藤原道長がかかったという「飲水病」は、やたら喉がかわく糖尿病の古い呼び方ですが、せめてインスリン作用異常症とか、高血糖性血管異常とか、あるだろうに。

ダイアベティスって。なんか、どこかの投資会社にありそうで。(本当にあったらごめんなさい)。

最後にひとこと

なんと言われようと、昭和生まれなら、パンツではなくズボン、ブルゾンではなくジャンパー、X線ではなく「レントゲン」って言っちゃいますよね!

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