尿検査で何がわかる?
健診の朝は、8時くらいまでにコップ一杯程度の水分はとってよい。逆にいえば、カンカン照りの夏だろうと、それ以降の水分補給は許されないのだ。
血液検査なのか、胃カメラなのか、そんなことはどうでもいい。採尿検査までに膀胱を空っぽにしてはなるまいと、緊張しながら過ごさねばならないのがつらい。
汚い話ですが、血でも、尿でも、たとえ便だろうと、体から出てくるものは、体の状態を反映しているわけで、耐え難きを耐えるのだ。
尿検査でわかること
自分の名前が書かれた紙コップに、50ccほど尿をとる。汗をかいたから、いつもより気持ち色が濃いかな、なんて思うけど濃淡は補正してくれるらしいので、気にしなくていいらしい。
透明から黄色までは問題なし。茶色とか赤色は心配ですね。目では見えませんが、蛋白が出ていれば腎臓に問題あり。見た目でわかる血尿なんてもってのほかです。
糖尿病がわかる?
あとは、お馴染みのグルコース、糖尿ですね。尿に糖が出ているとなると、血糖は限界を超えていることでしょう。糖尿病のおしっこは糖が含まれているのでよく泡立つなんて都市伝説もあります。
むかし、トイレが汲み取り式だったころ、バキュームカーの職人さんは「この家、糖尿の人いるでしょう」とわかったとも言いますから、何かあるんでしょうね。
ウロビリノーゲン、ビリルビン
この辺は、肝臓だの、胆嚢だのが悪いと尿に出てきます。+ならあきらめもつきますが±という、微妙な表現はやめてほしいですよね。まあ、精検に行ったほうがいいでしょうけど。
クレアチニンクリアランス
身長、体重、年齢、性別と、尿中のクレアチニン値から、クレアチニンクリアランスが計算されます。
細かな数字はさておき、これが悪いと「腎臓そのものの濾過機能が落ちている」ということなのです。えらいこっちゃ。
いつぞやも週3日、4時間もかかる人工透析の大変さを書きましたが、腎臓は二つあるから大丈夫などと思わずに、ぜひ、大事にしていきましょう。
腎臓を守れ
けっきょく、血圧、血糖、コレステロールなどの基本的な値を気にすることと、塩っ気を減らすことですね。
病院食の味がしないのは有名ですが、あれはあれで計算されています。1日6gが理想と言われていますが、日本人はその倍は塩分をとっているとか。
カップ麺1つでも、汁まで飲めば6gなんてあっという間。1日3食食べることを思えば、計算しないといけませんね。
ちなみに塩はナトリウムなので、カリウムをとると排泄しやすくなりますが、カリウムをとりすぎると心臓の電気信号に影響します。だからカリウムのサプリって売ってないんですよね。
「肝心」を「肝腎」とも書くように、腎臓さまは大事な働きをしているのですね。電気の力で塩っけを感じる減塩スプーンも開発されているとか。世の中、進んでますね。
あとは、肝臓もそうですが、やたらと市販のサプリにたよると、分解やら排泄に負担がかかるとか。習慣となっているひともいるでしょうけど、お医者さんと相談して、厳選しましょうね。