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食べたもので体はできる その1 たぬきそば


たぬき

たぬきって、実は世界的には珍しい生き物で、激レアアイテムらしいです。「しあわせのくつ」くらいレアです。なんたって、世界三大珍獣のコビトカバと交換してくれと海外の動物園から言われるくらい、日本が誇るべき動物なのです。

たぬき寝入りという慣用句があるように、われわれにとってたぬきはそれなりに身近な動物です。でも、東京23区でたぬきを見る確率はごくわずかで、統計によっては雷にあたってなくなるよりも確率が低いとか。ハクビシンのほうがよほどみかけます。

たぬき汁

日本昔ばなしなどでは、たぬき汁を食べる話が出てきます。豚などは猪の家畜化ですから、皆さんおいしくいただいています。たぬきってどうだろうと思い、YouTubeで動画もみましたが、やはりあまりおいしくなさそうです。

イヌ、ネコ、キツネあたりはペットだったり、擬人化されることも多かったり、とても食べ物としてみられず、食指が動きません。

むかし名古屋の村さ来に「スズメの焼き鳥」がありましたが、形は黒い姿焼きで、骨ばってて、食べるのがためらわれましたな。

たぬきそば

ここでいうたぬきは、「天ぷらのたねぬき」のことで、ようは揚げ玉そばです。関西人ならハイカラそばにのってる天かすにお金払いますのん?と言い出しそうですが、揚げ玉の油がツユにしみだして、なかなかに味わい深いですよ。

揚げ玉も千差万別。業務用なのかまん丸なもの、専用に揚げた角の立ったもの、かき揚げのカケラを使うのでたまに小エビが入っているもの。どれもおいしく、開店早々にたぬきそばを食べると、揚げ玉までフレッシュな気がして、1日のスタートがうれしいものになります。

おいしくたぬきそばを食べるには

自宅で、そばを茹でて、ツユをつくり、揚げ玉だけをのせて食べるなんてわびしいことはあまりないでしょう。

たぬきそばは、サラリーマンが朝や昼にツルツルと食べるからこそおいしいのです。物事にはふさわしいシチュエーションがあるんですね。

関西では

ちなみに、関西でたぬきそばを頼むと「あんかけのきつねそば」が出てくるとか。揚げ玉ののったものはあくまで「ハイカラうどん、そば」なのです。

ゆえに関西には「きつねそば」「たぬきうどん」 はメニューに存在しないらしい。まあわざわざ確認しには行きませんけど、面白い話です。

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