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裏切られた!そう感じた時の脳内整理
人に期待が大きいと「裏切られた」と感じてしまうことが増えてしまいます。そうならないために「期待しないように、期待しないように」と努めても、○○しないようにと念じるほど○○に執着してしまうのが人間です。
はい、これから10秒間、ピザ🍕🍕のことを考えないでください。
ピザのこと忘れられましたか?難しいですよね(笑)。(↑社内の伝達研修の受け売りです(笑))
では、相手を疑いそうになったときどうするか?
自分は脳内整理をします。その方法をフローチャートにまとめましたので紹介させてください。
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結局、司法に問うか、反省して再発防止するかの二択です。しかし現実そうそう司法のお世話になりません。
多くの場合は再発防止に努めますが、その程度は、反省の程度(右の四角枠に振られた数字①〜⑥)によって異なります。
架空の話を例に考えてみましょう。
あなたは友人に大事なレコードを貸していました。ある日、メルカリにそのレコードと同じものが出品されていました。写真をよく見るとジャケットの傷に見覚えがあるように見えて来た。出品者の名前とその友達の関連性まで思い浮かんで仕方がなくなり、徐々に、その友達に裏切られた気持ちが強まりました。
この時、あなたは上のフローチャートに基づいて、行動したとします。それでたどり着いた反省程度と、それに応じた再発防止の程度の例を示します。
反省程度①:「出品しやがって」と相手を気軽に疑って、偏見で決めつけてしまう「自分の癖」を理解するのが再発防止。
反省程度②:「出品しやがって」と相手を気軽に疑って、気軽に相手に負の感情を与えてしまう「自分の癖」を理解するのが再発防止。
反省程度③:「貸すのであってあげるのではない」と明確に伝えなかったかもしれない。失ったレコードは悔やまれるけれど、友人を咎めず、自分の言動行動の不明瞭さに気をつけるのが再発防止。
反省程度④:「あげた」と誤解させた。失ったレコードは悔やまれるけれど、友人を咎めず、自分の言動行動の不明瞭さに気をつけるのが再発防止。
反省程度⑤:「大事なレコードだけど、それより大事な友だちだ」。やったことは良くないことだと友人にはっきり注意して、もう同じことはやらないように約束を取り付けるのが再発防止。失ったレコードは悔やまれるけれど、今回の件は2人の笑い話にして許してあげる。
反省程度⑥:⑤と同じ対応。「やったことは許せない」とはっきり伝えたり、縁を切るのも再発防止。損賠賠償や示談金を求めるのは司法レベル。
反省程度が上がるほど、再発防止が大事になるのは相手に対するアクションが激化してどんどん角が立ってしまう。すると、途中から自分にも非があると気づいても、次第に引き下がるのも難しくなってしまう。けれど、そもそも、なんで引き下がれなくなってしまうのでしょう?
それは「プライド」のせい。
失敗は誰だってある。自分もにんげんだもの。そんなことわかってる。
なのに、プライドが邪魔すると素直に謝れなくなる。それでそのまま押し切ると拗れに拗れて、先のフローチャートのようにシンプルに解決せず、責任の押し付け合いなどで泥沼化してしまいます。
素直に謝らない癖がつくと、謝らなくても縁が切れない親兄弟のような腐れ縁を他人に求め始めます。それはまさに母体回帰の退行欲求。甘え状態。
自尊感情は自分の精神を支えるために大切です。
ではプライドは何を支えていますか?
実はプライドが支えられるものなんて、実態を伴わない虚像くらいかもしれませんよ。なんて言えませんが…あー、プライドは怖い怖い(笑)
それより悪い癖も含めて自分を受け容れる。素直な自分になるには自問自答はイイですよ。
<まとめ>「裏切られた」と思ったときの自問自答
● 勘違いかもしれない
● 自分にも責任があるかもしれない
● 関係を失うほどの大事ではないかもしれない
実は私、以前、製造業で働いていて、世界中から寄せられる苦情や返品機など不具合に関する情報を集めて検証して、その事実に基づいた再発防止を担う品質保証の仕事に就いていました。今は、その経験を自分の脳内整理に活かしていますが、それを具象化したのが今回のフローチャートでした。
このフローチャートが、人々の負の時間を減らすことに役立てば幸いです。
無駄な争いが世の中から減りますように。