封建主義ジャパン(1)前時代的な事件の連発
このニュースを見て「これは氷山の一角」だと思いました。
有料記事だから詳細の転載はしませんが、突然家に乱入してきた人に暴行されて、目にテープを貼られて、頭から麻袋を被されて、車に投げ込まれて連行されて、”反省の態度を取る”か、”山に埋められる”か、”池で溺れるか”の三択を迫られた、というとても恐ろしい事件です。
被害者は軽度の発達障害を持った少年。暴行を加えたのは発達障害支援施設を営む理事長とのこと。こんなのまったくもって支援じゃない。犯罪以外の何物でもありません。人権蹂躙も甚だしい。
「氷山の一角」と表現しましたが、似た事件が秘められているわけではありません。酷い事件だから明るみに出ただけで、ヒヤリ・ハットや軽度な問題が水面下に潜んでいて、それが問題意識が欠如するほど日常的と言う意味です。障害福祉分野は人権蹂躙が起こりえる土壌に根付いているのです。
障害福祉とは違いますが、自衛隊の事件も同じ土壌に根付いています。
この土壌の正体は「封建主義」。
自衛隊は昔ながらの軍隊のやり方が根強く残っているのでしょう。そして、そのような在り方は残念ながら障害福祉の分野でも散見します。どちらの場面でも悪しき伝統を疑いもせず、無邪気無意識に継承するから、自分たちが暴力を振るっているなんて微塵も感じないでしょう。暴力の連鎖。
これが、強きに甘く、弱きを挫く封建社会の風景です。