上善如水・住吉・鈴木雅之
いきなりですが、多くの日本人は世界水準では幼く見えます。そのため海外でお酒を買う時に身分証明書の提示を求められる話は有名です。
ただでさえ幼く見える日本人。なのに更に幼く見せたがる。テレビでもウェブでも「◯◯歳に見えない!」という宣伝文句が鉄板なのは、その証拠。
唐突ですがナイーブという商品がありますね。ナイーブは英語のnaive。そこに”幼い”という意味が含まれるけど、あまり良い意味には捉えられません。
ナイーブの捉え方が違うのは、歳を重ねる捉え方が違うから。その違いを知るためにジェニーちゃんの動画を見てください。コントラストが最高です。
自分も小さな頃から大人になりたくて、今も歳を重ねることが嬉しいです。歳を重ねて経験を重ね、そこから得た知見が統合した時の「ヘウレーカ!」は楽しいよね。未知の世界を知ると、同時に自分の自惚れにも気づくけど、事実は事実。知見が増えると安心が増えて幸福感も増します。
顔の皺は増えるけど、活動で刻んだ皺なのだ。枯れて萎んでできた皺じゃない。そんな誇らしい皺を増やしたい。
さて、突然ですがタイトルに戻ります。上善如水と住吉。御存知の通り日本酒です。僕は、この2つでは圧倒的に住吉が好きです。
住吉は山形の樽平酒造のお酒で、風味と色味がとても濃くて微かなとろみを感じます。格別に強い樽の薫りは貯蔵していた酒樽、蔵元、ひいては山形の森まで思いを馳せてしまうほど刺激的。知的好奇心を刺激する素敵なお酒。
もう一方の上善如水は名前の通り水のごとく癖がないので、あらゆる料理に合うのが素晴らしいです。でも、お酒はウィスキーでもビールでもその背景を想像するのが好きな自分にはちょっと味気ない。それは人も同じです。
味のある人は決まって深みのある癖がある。人の芯に触れるような含蓄がある言葉は癖が強くて口に残るけど大事な学びが秘められている。そういう先輩方を模範にして、深みある薫りと皺を刻んでいきたいものですね。
「プールに来た鈴木雅之が全然バレなくて、ゴーグルつけた瞬間にバレた」だと?(笑)
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