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魂には魂を、態度と言葉の関係
頭には頭を、魂には魂を、それが礼儀
言葉というものは、出たところから出たところへ届くと思っているんですよ。頭から出た言葉は頭へ、心から出た言葉は心へ、魂から出た言葉は魂へ。私達は頭で考えすぎて、言葉と頭の関係を深めすぎたんですよね。
その人が魂を開いているときに、私が頭の話をしているとあんまりよろしくないんだと思うんですよね。私は礼を欠いているというのは、そういうことを言うんです。相手が魂を開いているときに、頭の話をする。官公庁で時々見られることですよね。困っている人が魂開いてきているのに、出来ませんといって頭で来るわけですよね。それはちょっとやり方が違う。
たしかにそうだと思う。それこそが礼儀だと思う。
心から出した言葉に、紋切型に返事されたときの残念さったら無い。まぁ「通じなかったか」と反省はできるけど、残念は残念。
でも
頭で考えた言葉に、魂の言葉が帰ってくることはめったに無い。
どうやら比較的、俺は腹を割って話すタイミングが早いようだ。
戸惑わせてしまってゴメンナサイ。
逆に、
相手が親しげな態度だけど、何を考えているか良くわからない、
そんなときもある。
それは何だろう。
言葉と態度が不一致で違和感
ここでは個人が発する言葉と態度の関係を考えてみる。
紙芝居スタイルで。
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横軸に言葉、左に行くほど心の言葉で、右に行くほど頭で考えた言葉
これを第一象限〜第四象限に4等分する
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「親友」には気兼ねなく態度と言葉を表出できる。無礼じゃない。
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共通項が少ない「初対面の相手」には慎重に接するのが礼儀。
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第四象限、態度は親しげだけど言葉は腹を見せない。警戒状態。
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逆に、第二象限と第四象限は失礼なのかもしれないな。
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嫌われたくなくて経由してしまう第四象限、後脱ぎルート(保守派)
態度と言葉の節度を保って親友に近づくのもあれば、
自分が先に腹を割ってしまう急進派の先脱ぎルート、
相手が先に腹を割ってもらう保守派の後脱ぎルートがある。
先脱ぎと後脱ぎの違いに地域性
先脱ぎでは、相手も脱いでくれたら親友になれるけど、相手次第。親しくなりたい思いが空振りして、相手から気持ち悪がれるリスクが有る。
それはちょっと…と牽制されて、頭の言葉で返されてしまうリスク。
後脱ぎでは、脱いだ相手を親友に選ぶから、自分次第。警戒して本心を表さない心の鎧を悟られると、相手から気味悪がられるリスクが有る。
そっか…と諦めて、それ以降、頭の言葉しか返ってこなくなるリスク。
自分自身を見失っていたり、同調レベルの魂を持ち合わせないときは、この図式も変化すると思う。とりあえず、理論の基礎として纏めてみた。
これを見た同僚の「日本人は後脱ぎ」という言葉に同調できなかった。東京や海外など文化の坩堝のような地域では先脱ぎの人が多いと感じている。日本中、世界中から移住者を受け容れるニセコも然りだった。
文化の坩堝に飛び込む人は、野心のある人、イノベータ理論で言うところの流行への適応が早い上位16%の人が多いだろう。そういう人たちが大都市に転居するから、必然的に流行伝達の遅いタイプが地方に多い。
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先脱ぎタイプは流行発信的な大都市や急速に発展する地域に多く、
後脱ぎタイプは地方に多い、というのが俺の肌感覚だ。
地方は、漸進的で変化の速度が緩やかだから、傾向的にパターナル(権威主義)な風土になってしまう。それじゃ腹なんか出すもんじゃない(出したら影で笑われる)。個人がリベラル(寛容)より保守的になるのも理に適う。
活動家は、脱ぎっぷりが良い先脱ぎと完全防備の後脱ぎの両極端。それも活動領域への適応戦略かも。つまり「郷に入れば郷に従え」ってことなんだね。
おまけ 〜 出なくなっちゃって大丈夫かな? 〜
それにしても、家から出る人が物凄く減ったと思う。
親の介護とか家業を継ぐとか、地元に残る理由も色々あるから一概には言えないけど、今年卒業の甥っ子は就職で「上京はない」と断言していた。中学の頃から上京就職する気満々だった俺とは時代も環境も違うんだろうな。
とある東京の企業では90年代後半から海外赴任の希望者が減っている。上京したけど海外は行かない。「出る人」の割合が減少している、換言すれば、全国的に内向性が強まっているかもしれない。大丈夫かな?
この話は、いつかまた今度に。
Fatboy SlimのPVは楽しいね♪