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フェルマー予想の証明くらい困難な目標が長生きの秘訣
数学は好きな科目の一つでした。答えが明確でスカッとした達成感が嬉しいし、正しい解き方は大概シンプルで美しくて見とれてしまいます。
だけど「証明せよ」って設問に限っては嫌いでした。不備がある気がして「証明完了!」ってスカッとしない。これじゃ数学者にはなれません。能力の問題だけどね(笑)。
しかし数学者って凄いです。最近たまたまフェルマーの最終定理の動画に巡りって、それを証明した数学者に尊敬を抱いたのです。そして共感も。
1963年、10歳のワイルズは図書館でフェルマーの最終定理に出会いました。何百年も世界屈指の数学者が何人立ち向かっても証明されないことを知って「これを解くのは自分だ」と決心したようです。それから30年、1993年にケンブリッジ大学で証明したことを発表し、一部修正を経て、その証明に誤りがないと正式に確認されたのが1995年2月13日だと。
1995年の俺は、昼は仕事に夜は遊びに全力で熱中していて、360年間も多くの数学者を悩ませていた問題の存在など知らなければ、それが解明された360年のドラマなど知る由もありませんでした。
それを最近知ったのはYouTube。
きっと27年前の自分が見たら「ふーん」で終わるだろう動画だけど、至極難解な課題に全身全霊で立ち向かったワイルズの姿勢は、全然別件で絶賛藻掻き中の自分には強烈に響きます。だから動画に巡り合ったのかも。
今は福祉の仕事に就いています。「日本人はもっと仲良くなれる」という仮説を立て、その実現に努めてます。困難だけど実現可能。そう確信してますが実現できてません。これも実現可能性を証明できてない仮説です。
数学上では証明されないかぎり「定理」とは呼ばれず「予想」と呼ばれます。だから正式にはフェルマーの最終定理はワイルズが証明するまでは「フェルマー予想」でした。俺の仮説も未証明だから「俺予想」に過ぎませんね。
ワイルズが先人のあらゆる定理や予想を総動員してフェルマー予想を証明したように、自分も俺予想を証明しようと勉強中です。ワイルズほどの知能はなくても、異分野の理論を統合する発想で1ミリでも前進させたい。もし証明できたら最高の人生になるようなライフワークです。
ワイルズが決心したのが10歳の頃。一方で自分に社会意識が芽生えたのが5歳の頃。通園途中のパチンコ屋の前で「社会の模範になる」と決心をした半ズボンの園児も、もう五十路。未だ模範に及ばず、俺予想は証明されず。
フェルマー予想が正式に証明された2月13日は、俺の誕生日。
全然関係ないのに、無意味に運命を感じて自分の意欲を再加熱。
ワイルズは自分のゲームを終えたけど、俺のゲームはまだ続きます。
まだ死ねねぇな(笑)