ソシオニクスって何?
近年流行しているMBTIと共に注目を集めている性格診断に、「ソシオニクス」という性格診断があります。
「MBTIと一緒じゃないの?」「ソシオニクスってなに?」と疑問に感じる方も多いかと思います。
どちらも16の性格タイプに分類する理論であり、まだ知名度は低いですがMBTIとは異なる魅力があります!
本記事では、「ソシオニクス」について分かりやすく紹介し、ソシオニクスへの理解を深めていきたいと思います。
また、ソシオニクスとMBTIの違いについては、今度別の記事で紹介していきます!
ぜひ最後までご覧ください。
ソシオニクスとは
ソシオニクスの歴史は古く、1960年代から1970年代にかけてロシアで発祥し、MBTIと同様にユングの心理機能にオウシュラ・オゥグスティナヴィチュティェが独自の視点を加えて開発した理論になります。
そして現代でもさまざまな見解や理論が立てられており、それによって学派やタイプ判定に違いがみられる性格診断になります。
つまり、ソシオニクスはMBTIの親戚のような感覚でとらえると混同しにくいのかと思います。
ソシオニクスはMBTIと同様に16の性格タイプに分類していますが、従来の性格診断よりも詳細な分析と各タイプ間での複雑な関係性を理解しやすい構造になっています!
そのため、ソシオニクスを活用することで自分と相手との関係性や感情について理解を深めることができるとされています。
そこで、今回はソシオニクスの理解を深めるためにも、以下からソシオニクスを構成する要素について紹介していきます!
ソシオニクス8つの要素
ソシオニクスは(思考T・感情F・感覚S・直感N)をそれぞれ(内向 i ・外向 e )の8つの要素に分類し情報要素と呼ぶことで心の性質を表しています。
この8つの要素はMBTIやユングにもないもので、ケンピンスキーの理論を取り入れたものになります。また、ソシオニクスでは独自の記号で分類されているのも特徴です。
では、それぞれどのような機能を持っているのか紹介していきます。
1.内向思考(Ti)「□」
・物事を計画的に進める
・他人に流されない信念
・自己分析や内省を行う
【キーワード】
システム、仕組み、記録、統計、順序、正確さ、適切さ、公正さなど
2.外向思考(Te)「■」
・考えを即実行に移す
・チームをまとめるリーダーシップ
・無駄を嫌う
【キーワード】
仕事、手法、手順、技術、労働プロセスなど。
3.内向感情(Fi)
・主観的な正義感や公平性を重視
・共感する能力に長けている
・洞察力が高い
【キーワード】
礼儀の正しさ、寛容さ、思いやり、遠慮、親しみと冷たさ、絆など。
4.外向感情(Fe)
・平和主義
・周囲の人を助ける世話好き
・柔軟な考えと行動
【キーワード】
情熱、喜び、悲しみ、興奮、熱意、憂鬱さ、恐怖、嘆きなど。
5.内向感覚(Si)「◯」
・安定した秩序や関係を好む
・リスクを避ける
・親切心と誠実さ
【キーワード】
快適さ、不快さ、調和、美しさなど。
6.外向感覚(Se)「⚫」
・積極的に行動
・リスクを恐れない
・ユーモアや遊び心
【キーワード】
攻撃、防御、規律、不屈の精神、威圧、自己顕示欲など。
7.内向直感(Ni)「△」
・枠にとらわれない
・新しいこと大好き
・物事の本質を見極める
【キーワード】
進行、展開、予測、現在と過去と未来など。
8.外向直感(Ne)「▲」
・固定概念にとらわれない
・強い好奇心と探究心
・自分の能力に自信をもつ
【キーワード】
能力、才能、可能性、本質、真意など。
これらの8つの情報要素をどのように脳が処理し判断するのかオーストラリアの精神学者「フロイト」が唱えた人の無意識領域である「フロイトの3要素」を組み込んで「自我ブロック」「超自我ブロック」「超イドブロック」「イドブロック」にそれぞれ8機能に分類したものがあります。
それをソシオニクス診断ではモデルAと言います。
それでは、モデルAについても下記で簡単に紹介していきます!
ソシオニクス:モデルAとは
モデルAは、その人の無意識の中で8つの情報要素のうちどれが強く作用するか弱く作用するかで下の図のような8つの機能に分けています。
この機能は第1機能〜第8機能まであり、上から順にそれぞれ「自我ブロック:第1機能と第2機能」「超自我ブロック:第3機能と第4機能」「超イドブロック:第5機能と第6機能」「イドブロック:第7機能と第8機能」に分類されています。
そのため、どこのブロックに情報要素が組み込まれているのかによってその人らしさに違いが出てくると考えられます。
では、上記で紹介したブロックの機能や特徴についてそれぞれ確認してみましょう!
【自我ブロック】
このブロックは「社会的な活動が盛ん」であり、ここに分類された情報要素の機能に「自信をもっている主張する」強い機能になります。
自我ブロックに分類されている第1機能と第2機能には以下の特徴があります。
第1機能
メンタル機能 (意識によって制御される機能)
受容機能 (最初に外部からの情報を受け取る機能)
不活性機能 (外部からの刺激を受けても変化しにくい機能)
言語 (自己発展への欲求)
評価機能 (人を評価し、人から評価されることを期待する機能)
不変機能 (外界へ消極的に関わろうとする機能)
第2機能
メンタル機能 (意識によって制御される機能)
生成機能 (受容機能のあとに機能する)
接触機能 (周囲の状況に臨機応変に切り替える機能)
言語 (自己発展への欲求)
状況機能 (他者への評価を控える機能)
変動機能 (積極的に外界に影響を与える)
【超自我ブロック】
このブロックは「その要求に従わざるを得ない」と機能する弱い機能になります。
超自我ブロックに分類されている第3機能と第4機能には以下の特徴があります。
第3機能:
メンタル機能 - 受容機能 - 接触機能 - 非言語機能(控え目な機能)- 状況機能 - 不変機能
第4機能:
メンタル機能 - 生成機能 - 不活性機能 - 非言語機能 - 評価機能 - 変動機能
【超イドブロック】
このブロックは「社会に対して要求する」弱い機能であり「他人から操られやすい」機能です。
超イドブロックに分類されている第5機能と第6機能には以下の特徴があります。
第5機能:
バイタル機能(意識的にコントロールされない潜在機能)- 受容機能 - 接触機能 - 言語 - 評価機能 - 変動機能
第6機能:
バイタル機能 - 生成機能 - 不活性機能 - 言語 - 状況機能 - 不変機能
【イドブロック】
このブロックは「自分でできることは自分でする」強い機能であり「長時間モクモクと1人で作業できる」機能です。
イドブロックに分類されている第7機能と第8機能には以下の特徴があります。
第7機能:
バイタル機能 - 受容機能 - 不活性機能 - 非言語機能 - 状況機能 - 変動機能
第8機能:
バイタル機能 - 生成機能 - 接触機能 - 非言語機能 - 評価機能 - 不変機能
この8機能に8つの要素がそれぞれ分類されることで、自分や相手との関係性や感情について理解を深めることができるとされます。
▼モデルAについて更に詳しく知りたい方は、以下のサイトをご活用ください。
4つのクアドラ
上記で紹介した8つの情報要素を、モデルAの8機能にそれぞれ分類させ、さらに第1・2・5・6機能が共通するグループに分けたものを「クアドラ」と呼びます。
このクアドラは大きく4つの「アルファ・クアドラ」「ベータ・クアドラ」「ガンマ・クアドラ」「デルタ・クアドラ」に分類されています!
分かりやすく例えると、MBTで言う「外交官」や「分析家」と同じニュアンスで捉えると分かりやすいです。
では、4つのクアドラとそれぞれの性格タイプを紹介していきます!
「アルファ・クアドラ」
1.ILE(ENTP):発明家
2.SEI(ISFP):調停者
3.ESE(ESFJ):熱狂者
4.LII(INTJ):分析家
「ベータ・クアドラ」
1.SLE(ESTP):元帥
2.IEI(INFP):詩人
3.EIE(ENFJ):指導者
4.LSI(ISTJ):検察官
「ガンマ・クアドラ」
1.SEE(ESFP):政治家
2.ILI(INTP):批評家
3.LIE(ENTJ):企業家
4.ESI(ISFJ):守護者
「デルタ・クアドラ」
1.IEE(ENFP):相談役
2.SLI(ISTP):職人
3.LSE(ESTJ):管理者
4.EII(INFJ):人文学者
まとめ
上記のどれに自分が当てはまるのか少し興味がわいた方は、以下のリンクからソシオニクス診断をぜひ試してみてください!
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