16Personalitiesとソシオニクスの違いとは?
近年流行している16personalitiesは皆さんご存知かと思います!
しかし最近注目を浴び始めているソシオニクスもご存知でしょうか?
どちらも16の性格タイプに分類する理論であり、まだ知名度は低いですが16personalitiesとは異なる魅力があります!
今回は、ソシオニクスと16personalitesの違いを比較して紹介していきます!
ぜひ、最後までご覧ください。
理論の違い
まず最も多い誤解として「16personalities=MBTI」の問題があげられます。
MBTIはソシオニクスと同じくユングのタイプ論から派生してできた性格診断になりますが、16personalitiesはユングのタイプ論から開発されてないことが大きな違いになります。
16personalitiesはアメリカの心理学者であるゴールドバーグ博士によって作られた「BIG5」をベースに作られた性格診断になります。
BIG5はそれぞれ「外向」「協調」「勤勉」「情動」「創造」の5つの要素から構成されており、ソシオニクスのように情報要素や8つの心理機能を分類するのではなく、そのひとの「性格そのもの」を理解する理論になっています。
それに対してソシオニクスは、1960年代から1970年代にかけてロシアで発祥し、ユングのタイプ論にオウシュラ・オゥグスティナヴィチュティェが独自の視点を加えて開発した性格診断です。
つまり、ソシオニクスが先天的で16personalitiesが後天的に生まれた性格診断になります。
また、ソシオニクスはこれと決まった理論は存在せず、現代でもさまざまな見解や理論が立てられており、それによって学派やタイプ判定に違いがみられる性格診断で、(思考T・感情F・感覚S・直感N)をそれぞれ(内向 i ・外向 e )の8つの要素に分類した情報要素で心の性質を表します。
これはMBTIやユングには存在しない8つの要素であり、ケンピンスキーの情報代謝の理論を取り入れたものになります。また、ソシオニクスでは独自の記号で分類されているのも特徴です。
また、ソシオニクスでは8つの情報要素をどのように脳が処理し判断するのかをさらに分析しており、オーストラリアの精神学者「フロイト」が唱えた人の無意識領域である「フロイトの3要素」を組み込んでいます。
このような点から、2つの性格診断には理論の違いが見られます!
情報要素と5つの指標
【ソシオニクス】
ソシオニクスは(思考T・感情F・感覚S・直感N)をそれぞれ(内向 i ・外向 e )の8つの要素に分類し情報要素と呼ぶことで心の性質を表しています。
上の図のように8つの情報要素には①「内向思考」②「外向思考」③「内向感情」④「外向感情」⑤「内向感覚」⑥「外向感覚」⑦「内向直感」⑧「外向直感」があげられます。
この、8つの情報要素をフロイトの3要素に当てはめて、「自我ブロック」「超自我ブロック」「超イドブロック」「イドブロック」にそれぞれ8機能に分類したものを、ソシオニクスでは「モデルA」と言います。
モデルAは第1機能〜第8機能まであり、上から順にそれぞれ「自我ブロック:第1機能と第2機能」「超自我ブロック:第3機能と第4機能」「超イドブロック:第5機能と第6機能」「イドブロック:第7機能と第8機能」に分類されています。
また、ソシオニクスでは8つの情報要素を、モデルAの8機能にそれぞれ分類させ、さらに第1・2・5・6機能が共通するグループに分けたものを「クアドラ」と呼び、このクアドラは大きく4つの「アルファ・クアドラ」「ベータ・クアドラ」「ガンマ・クアドラ」「デルタ・クアドラ」に分類されます。
このように、4つのクアドラに4つの似た機能をもつグループに分類することで(4×4)で16個の性格タイプに分類されています!
【16personalities】
16personalitiesは、BIG5の理論に基づき5つの「外向」「協調」「勤勉」「情動」「創造」に分かれます。
①外向性:内向的な性格か外交的な性格か
②協調性:親切な性格か自己中心的な性格か
③勤勉性:誠実な性格か責任のない性格か
④情動性:繊細な性格か穏やかな性格か
⑤創造性:好奇心旺盛か無関心な性格か
この5つの指標に16のフレームワークを導入することで、16personalitiesの16個の性格タイプに分類します。
▼16のフレームワーク
マインド:周囲とどのように接するか
I:内向。孤独を好む
E:外向。グループ活動を好む
エネルギー:世界をどのように情報を処理するか
S:現実に目を向ける
N:将来の可能性に目を向ける
ネイチャー:感情
T:理論重視、効率重視
F:感情豊か。共感的
戦術:仕事や計画へのアプローチ
J:決断力がある、計画的
P:即決即断、その場で考える
アイデンティティ:自分の能力に自信を持っているか
-A:自信満々、ストレスに強い
-T:ストレスに弱い、完璧主義
それぞれが違う要素をもつ性格診断ですが、この診断によってどのような事がわかるのでしょうか?
下記でソシオニクスと16personalitiesの性格診断の主な目的を紹介します。
性格診断の主な目的
では、ソシオニクスと16personalitiesの性格診断をするとこの主な目的は何になるのでしょうか?
・16personalities
16personalitiesはMBTIのように心理機能による自己理解や自分自身の内面を知るために使うことを目的とはしていません。
なぜかというと、上記でも紹介した「BIG5」がベースとなっているためです。
BIG5の考え方では、その人の「性格そのもの」を5つの指標に分類することで「自分の性格を客観視」する材料や「ストレス耐性」について知るキッカケにすることができます。
つまり、「あくまで自分の性格の特徴を知る」ことが主な目的とされているので、MBTIのように「INFJ-A」と表現されることから混同されやすいのですが、脳の働き方のパターンや複雑な心理機能については分類されていないのです。
・ソシオニクス
それに対してソシオニクスは、8つの情報要素や8つの心理機能とモデルAやクアドラなどのさまざまな理論を交えながら綿密に分類された性格診断になります。
また、ソシオニクスではタイプ間の関係性を重視しているため、自分や他者との関係や感情について理解を深めることができるため、対人関係の改善に主な目的を見出しているとされています。
では、ソシオニクスと16personalitiesの16タイプではどのように違いが見られるのでしょう。
2つを比較しながら下記で紹介していきます。
ソシオニクスと16personalitiesの16タイプ
それでは、ソシオニクスと16personalitiesの16個の性格タイプを比較してみましょう!
▼ソシオニクス
「アルファ・クアドラ」
1.ILE:発明家
2.SEI:調停者
3.ESE:熱狂者
4.LII:分析家
「ベータ・クアドラ」
1.SLE:元帥
2.IEI:詩人
3.EIE:指導者
4.LSI:検察官
「ガンマ・クアドラ」
1.SEE:政治家
2.ILI:批評家
3.LIE:企業家
4.ESI:守護者
「デルタ・クアドラ」
1.IEE:相談役
2.SLI:職人
3.LSE:管理者
4.EII:人文学者
▼16Personalities
自分の性格タイプは見つかりましたか?
ソシオニクスと16Personalitiesではこのような違いが見られます。
まとめ
今回、ソシオニクスと16Personalitiesの違いについてご紹介しました。
ソシオニクスと16Personalitiesでは理論の違いや要素の違い、性格診断の主な目的や16タイプの表現にも違いがありましたね。
本記事を読んで自分の性格タイプについて興味がわいた方は、以下に「16Personalities」「ソシオニクス」の性格診断サイトを載せておりますので、ぜひご活用ください!
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