【読書】社会科授業づくりの技術(有田和正、教育出版)
有田先生の授業実践が掲載されていました。
①印象に残った発問をピックアップ
自動販売機はどこにあるのかという授業で
・自動販売機はどうしてこんなところにあるのでしょう?
・どんなところに自動販売機があるか気づいたことをノートに書いてちょうだい。
・自動販売機は24時間あって便利だといいましたけど、自動販売機があって困ることがあるのを思いついたらお座り。
・お店と自動販売機とどちらの数が多いでしょう。
生徒のあれども見えずを引き出していてすごいと思いました。
この後、飛び込み授業を受けた生徒の感想が書いてあります。
生徒の感想には、いままで自動販売機には目もくれなかったけど見るようになったと書いてありました。また、生徒が自動販売機を帰り道に探し出したと書いてありました。
②ある飛び込み授業を参観した担任の先生の手紙から
・先生は、なかなか反応しない子ども達にもかかわらずその発言それぞれを最大限にほめてくださいました。(中略)あの1時間の間に25回以上ほめて下さいました。
・証拠を出しなさい調べてごらんということ
・言葉や数字をいいかげんに終わらせないこと
・子どもの意見は必ず同じではなく違いがあること
この先生の手紙を読んで、最近は褒めることを全然意識できていなかったと反省しました。また、言葉や数字をいいかげんに終わらせないことという言葉から、授業中の生徒の発言を正確に聞き、対応していくべきだと学びました。
③なるほどと思った指示
・気づいたことを3つ以上見つけて、ノートに書きなさい。
私は気づいたことをノートに書きなさいという指示を出していた。有田先生は「3つ以上」というように、具体的な数字も入れている。この方が生徒も3つ書かなければいけないと思うので資料等をより時間をかけて丁寧にみるようになると思いました。
④大事にしたい言葉
・知識はものを見るめがね
・応用がきく
・大事なことは、教えてはならない
・新しい授業は、子どもに問題を発見させ、調べさせ、判断させ、それを「表現」させること
・社会科で鍛える学習技能⇒①はてな?の発見の仕方、②調べ方を鍛えていく、③表現の仕方を鍛えていく
・追究したことを書かせる