【プレビュー】 今季のマドリーに勝つなら今しかない! 第33節 ソシエダ - R・マドリード
レアル・マドリードは現在リーガで26勝6分1敗の好成績を残し、首位を独走している。驚くべきことに、今季はコパデルでもう1つ黒星を喫しただけで、それ以外は負けていない。
チャンピオンズリーグでもスーペルコパでも負けていない。無類の強さをみせている。
そんなレアル・マドリードを相手に、勝ち点3を得る千載一遇のチャンスがソシエダに巡ってきた。
※ 今回はマッチプレビューということで事前情報を整理しつつ、スタメン予想しつつというものになります。
なお、ややこしいので以下
レアル・ソシエダ → ソシエダ
レアル・マドリード → マドリー
で、統一させていただきます。
マドリーのハードスケジュール
今年4月〜5月にかけてのカレンダーになる。
(執筆時点は4/25)
3週間で6試合という過密日程もさることながら、その内訳がまたひどい。延長PKまでもつれた王者シティとの2度に渡る激闘、首位攻防戦となったエル・クラシコ。そして極め付きは、アウェイで行われるCLベスト4のバイエルン戦。
まぁとにかく忙しい。
ターンオーバーを狙え
マドリーレベルになると、4〜5月の超ハードスケジュールは恒例行事みたいなとこはあるかも知れないが、とはいえどこかでターンオーバー(スタメンの大幅な入替え)が必要になる。
それが次節のソシエダ戦だ。
理由は前後にあるチャンピオンズリーグの方が重要度が高いから。
先ほどのカレンダーをよく見ると、シティ戦の合間にマジョルカ戦がある。このマジョルカ戦も今回と同様、やはりターンオーバーに当てられる試合だった。
その時のスタメンを見てみよう。
7割ほど入れ替えたという印象だろうか。それでもベリンガム、バルベルデ、モドリッチ、チュアメニと強力な中盤を形成しているあたりは流石の一言に尽きる。
だが次のソシエダ戦はこれ以上、おそらく9割近くを入れ替えてくるだろう。それは直近のバルセロナ戦を制したことで、マドリーのリーガ優勝がほぼ決まったからという理由に他ならない。
つまり、マジョルカ戦はターンオーバーしながらも負けられない試合だったが、今節は最悪負けても許される状況なのだ。しかもこの先のソシエダ、バイエルンの2連戦はいずれもアウェイ。移動だけでも疲労につながる。
だったら、優勝ほぼ確のリーガよりバイエルン戦に照準を合わてね、というのが世のマドリディスタの一致した願いだろう。
そして、そこを叩いて勝ち点3を拾ってね、というのがレアリスタの願いなのだ。
予想フォーメーション
マドリーの4-3-1-2
マドリー話の続きで、先にこちらから。
誰を出すかではなく、誰を休ませるか?ということに重点を置いている。
休ませるのは以下の主力選手。
それを踏まえてみていく。
まずGKがケパなのは、ルニンの怪我のリスクを考えてのこと。カルバハルは累積でバイエルン戦に出れないためこちらに。怪我明けで出場時間をセーブされていたミリトンは、バイエルン戦に向け試合感を取り戻す必要があるのでむしろ出てくるように思う。
ナチョ、セバージョス、ルカス・バスケスは順当。フラン・ガルシア、ブライム・ディアス、ホセルもまず間違いないだろう。最近の出場時間があまり多くないモドリッチも出てくる気がする。
アタッカーには、今季ほとんど出場機会を得られていないアルダ・ギュレルを挙げてみた。この一戦が、来季に向けたテストとして絶好の機会とも捉えられるからだ。
そんなわけでこの11人という予想になる。
ソシエダの4−3−3
一方のソシエダは、前節に負った怪我の影響でトラオレが欠場濃厚との報道が出ている。同じく負傷により交代したバレネチェアとル・ノルマンは、いずれもその後の問題はないとのこと。
なのでいつもの4-3-3と予想。
前節アルメリア戦の終盤に見せた3-4-1-2は、おそらくスタートからはやらないだろう。ベッカーのスピードともども、後半の展開次第でというオプションになるのではないだろうか。
久保に関して
アルメリア戦ではキレがあり調子は良さそうだった。
前回対戦時のマッチアップもやはりフラン・ガルシアだったが、この時は久保が優位を作れていた。個で分のあるこの右WGはひとつポイントになるだろう。
今季のマドリーに勝つなら今しかない!
金銀飛車角落ちのマドリーにあっても、楽観はできない。ブライム・ディアスとルカス・バスケスの調子が良いこともそうだが、そもそもマドリー自体の調子が良いことも不安要素だ。
シティ相手にPKで競り勝ち、バルサ相手に逆転勝ちをしている。強者のメンタリティというか、追い詰められても絶対に負けない勝負強さがすごい。
主力メンバーがどこまで遠征に帯同するかも分からない。ゲームがもつれた場合、後半に出てくることも充分あり得るだろう。そうなれば終盤はマドリー有利の展開も容易に想像できる。
だが今季の激強マドリーを相手に、これほどアドバンテージを得ていること自体が大チャンスなのだ。勝つなら今しかない。
ダビド・シルバのセレモニー
試合前に、シルバのセレモニーが予定されている。
永らくの現役生活をねぎらい、その功績をファンと一緒に讃えようというものだ。
クラブからは最高の栄誉として、金とダイヤで装飾された記章(胸に付けるバッジ)が贈られるとのこと。これは10シーズン以上在籍したことを条件とし、その上で、結果も残してくれた選手に贈られてきたものだ。早い話がレジェンド認定。昨シーズンの最終戦後にはイジャラメンディも授与されている。
20-21シーズンよりソシエダに加入したシルバは、わずか3年しか過ごしていない。だがその期間でELに2度、最後はCLにまでチームを導いた。
魔法使いと称されたそのプレーに、魅了されなかったソシエダサポーターはおそらく一人としていなかっただろう。
その人気と実力、また後輩への模範となる行動なども評価され、10年には程遠いが特例としたそうだ。納得しかない。
そしてそんな偉大なレジェンド、ダビド・シルバの晴れの日に、勝って花を添えるのは久保建英のゴールのような予感がする。
本人も胸に期するものがあるだろう。いつも以上に積極的にいくはずだ。
期待しかない。
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