いつかおまいが眠る時もつかれさまって言うンゴからねえ...w
リンダリンダが聞こえるという曲を書いた。
初めてライブのお誘いを受けて僕はめちゃくちゃに焦っていた。オリジナル曲が圧倒的に少ない。せっかく大勢の前で歌うのだからカバーだけではつまらない。自分の何かをぶちかましてやりたいと言う思いを沸々と募らせていた時に書き上げたのがこの曲だった。
基本的に曲を作る時は難産で時間がかかるのだがこの曲に関しては例外だった。まるで遠い昔に歌っていた曲を思い出すみたいに書き上げることができた。三時間くらいだったと思う。
歌詞を書くときは自分が恥ずかしいと思う感情は歌わないようにしてきた。だけど別府駅前で声をかけられた怪しい老人に自前の曲を披露した時「君の歌には魂がこもっていない」と言われた。非常にムカついた。だから恥など捨てて自分の感情を露出するつもりで歌詞を書こうと思った。俺の歌でタコ殴りにしてやるよオタンコナスと言う心持ちで。
ブルーハーツみたいな曲を書いてみようと思った。みんながいつでも歌い出したくなるような曲を書いてみたかった。多分この曲の大枠はラブレターが元になってると思う。スリーコード展開とか(今調べたら全然スリーコードじゃなかった)
これは自分の好きな歌詞を分析して思ったことなのだが、俺は逆張りなので普段はいっさい聞かないのだけど実はメインストリームJ-POPみたいな歌詞が大好きだと言うこと。厳密にいえば非常にありきたりな御涙頂戴の歌詞をリライトしたものとか、シンプルなもの。愛してるとかぶっ殺すとかそういうものが好きだ。本当は言われたい言葉があまりにも使い古されていてうんざりしているだけなのかもしれない。
難解で独りよがりなポエムにメロディをつけたってなんの感情移入もできない。それならシンプルでいい。畢竟音楽において説得力の裁量を握っているのはメロディなのだから。
「死にたい」が口癖の人に惚れたことがあった。その言葉聞くたびに何を返せば良いのか言葉に詰まった。どうしようもい無力さと悔しさに打ちひしがれた。だから「俺はあんたに生きていて欲しいって思うよ。」っていう小っ恥ずかしい感情を歌にしようと思った。本人と関わることなど今後一切無いし、聞いてほしいとも思わない。けどあの時言い返せなかった問いに対して自分の気持ちを歌うことで後出しジャンケンで勝ったつもりにはなれる気がした。生きてほしいなんていう偽善的で嘘くさくてカビの生えたエゴみたいな言葉をすんなり受け入れられなくて当然だし、俺を偽善者の毛虫だと思うだろうけど、それでも生きていてほしいんだよ。と思っていたけど言えなかったなあとか思いだしながら書いた。
作り手になって、人前で歌うようになってわかったことがある。人前で何かを発表するのはとても恐ろしく怖いと言うこと。しかも他人が作った曲などではなく、まごうことなき手前味噌の感情とメロディを公開しなくてはならないのだ。恥ずかしくてたまらない。オナニーを公開しているようなものだ。はっきり言って公然猥褻に近いだろう。
だから僕は自分の曲を歌うのがあまり好きではない。というか自信がない。歌っていて良いと思える時もあるけど、嫌いなる時の方が多いだろう。その結果、ライブでは自分の曲でミスばかりした。練習してないから。でも最近は聞いてくれる人とか、ライブに行きたいと言ってくれる人がいて自信が湧いてきている。本当にありがたい。
次のライブでもものすごく緊張するのだろう。だから全裸で歌ってやろうと思う。全裸で歌うなら断然永福町22at cafeが良いに決まっている。「全裸になれねえ永福町22at cafeがあるわけねえだろ馬鹿野郎!」と断固反論できるから。というか自前曲公開とか実質公然猥褻だし、同じようなものだろう。