「センス」を使う上には要注意
「センス」って言葉を使うプロジェクトの上(上役)の何がまずいのか?
たいてセンスって言葉を定義せずに使うから。
なぜ定義されていないとまずいのか?
「センスあるよね!」なんてよく言う人に
「どこがセンスがあるんですか?」
と、質問をすると
「俺にはわかる」
「これがわからないヤツはセンスがない」
というような、全く意味のない答えがしばしば返ってくる。
センスという言葉を多用する人の「センス」って単語は、自分は面白かった、程度のことでしかなく、内容を定義されていないものは物差しとして使えない。
つまりセンスを使う人の大半は、仕事をするとき、相手にどのように修正すればいいかを定義して渡せない(まれにいるので大半)。
ゲームを改善するうえでは邪魔でしかないし、こういう人がプロジェクトの上にいると、その人が面白いと思うように具体的な指示もなく、超能力者のようにゲームをいじることが要求されるので、スタッフが意味なく疲弊して、最悪、チーム崩壊に繋がる(つながった経験がある)。
これと同義の言葉にクオリティがある。
「これは会社(私)の求めるクオリティに到達していない」と上が言ったとき「どこがどう悪いんだ」と聞いて、具体的に答えられず「グラフィックが会社の求めるクオリティに到達してない」なんて言い出したら、その上はやばいと思っているし、実際にやばかった。
上がちゃんと要求を定義できるのか、はプロジェクトの生死に関わると思っている。
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