【IT業界のカリスマ、孫正義にライバルはいるのか?】
2021年の長者番付(フォーブス)の第1位は、
ソフトバンクグループ孫正義 取締役会長の4兆8920億円 。
第2位は、ファーストリテイリング 柳井正代表取締役会長
兼社長 4兆6270億円 。
10位以内、IT系関連では第7位に楽天の創業者 三木谷浩史
8260億円が入っているが、日本では断トツでソフトバンク
の孫氏で、今のところ他の追随を許していない。一見、IT
業界に絞るとライバルもなく独走状態だが、かつては業界内
にライバルがいて、切磋琢磨していた人がいた事を知る人は
少なくなった。
そのかつてのライバルの名は、コンピュータ関連雑誌、
書籍の出版社アスキーの創業者 西和彦。1970年代後半、
まだ創業間もないマイクロソフトのボードメンバー唯一
の日本人。経営方針の違いからビル・ゲイツと決別し帰国。
アスキー出版、ソフトウェア、半導体、通信事業を拡大
するが、バブル崩壊とともに経営が悪化し、社長の座を
追われた。年齢は1歳年上の西を見て、ソフトバンクの
前身日本ソフトバンク時代、西と切磋琢磨しながら会社を
大きくして行ったが、西の失敗の轍を踏まぬようにして
来たことが、現在の孫氏の成功に大きく影響しているのは
間違いない。
当時職員として勤めていた(一社)日本パーソナルコン
ピュータソフトウェア協会で、理事のこの二人と間近に
接し、感じた感想である。
※著者:菅野弘達のプロフィール
https://www.socialmedia-marketing.jp/profile/
(2021.12.28 Vol.2)