新卒研修で大変だったこと①
入社してはじめの1.2週間くらい(記憶は定かではない)は座学研修だった。
主にお偉いさんの話を聴くことがメインで、内1時間くらいにビジネスマナー研修が組み込まれていた。この研修では、お尻と椅子を合体させることができるんじゃないか、と思えるくらいにまで成長させていただいた。
まあ実際、合体は不可能だったので本題に入る。
とりあえず座学では、
『積極性』と『社会人としての自覚』
この2つを呪い……毎日徹底的に教えてくださった。1日に10回以上は言われたと記憶している。お偉いさんの話を聞く→質問の流れであったため、(積極性を耳に胼胝ができる言われてる以上)手を挙げないことは〇害するようなものだった。
まあここまではわかる。時間を割いてもらってる以上、何かしら質問をすることが今の仕事なんだと認識した。(まだやる気もあった)学ぶ姿勢があれば質問なんてどんどん思いつくものだし、当たり前だと思っていた。
ここからが問題だ。この会社での積極性は質問することではなかった。
手を挙げるスピード
質問内容なんかどうでもよく、とにかく早く手を挙げろと怒られた。遅いと『積極性が足りない』と名指しで叱責(笑)講話が終わる10分前くらいからみんながそわそわし出して、利き手にグッと力を込める。研修担当者が『何かしt……』と言った瞬間にバババババ。質問内容はなんでもいいと言われたため大体が『やりがいはなんですか』『つまずいた時どうやって解決しましたか』とか同じ感じだった。
3日くらいした頃、同期達で『何を目指してるのかわからない』『スピードにこだわりすぎて、全然頭に入ってこない』と笑い合った。
それでも、みんな真面目だったのでスピード重視でとにかく与えられた仕事だと思って頑張っていた。
しかし、新たなる問題が発生した。研修担当は女性だったのたが、あれ、男性しか指してもらえてなくね?ということに気が付き始めた。
意識してみるとそれはもう顕著で、手を挙げると必ず男性(新卒)が指されて(というより、男性しか見てない)『いつも偉いですね~』と褒められた。
なんだよこの会社(笑)
新卒入社なので他社様はわからないが、もう笑うしかなかった。この辺りで、私は何かがプツンと切れた感じはあった。ほどほどに頑張ろう、と。
男性しか見てないなら手を挙げなくてもバレないんじゃ……と試してみたが、一応みんなの統計を取ってたらしくてバレた(笑)そして呼び出されて怒られた(笑)『積極性』がないと。
そして、スピードが速かった人たち(9割男性)は花形部署へと配属された。この点はわかりやすい仕組みだなあと感じた。
今でも何が正しいのかは良くわからないが、この会社に入った以上はこれが変えることのできないルールなのだと思う。(新卒が何を喚こうが、変えることは不可能)でも、座学の研修が終わった後、誰の話も言葉も一切思い出せなくてもう少し何かを得られるように工夫できたんじゃないかと反省はした。
まあ何が大変だったかというと、色々なルールを飲み込まなきゃいけなかったことかな。(当時は大学卒業したての赤ちゃんだったので、社会の厳しさと自分の無力さをわかってなかったんだろうなあ)
これが社会人1年目ではじめて現実を知った瞬間かな。
覚えているうちに、新卒で突き付けられた現実についても残しておこうと思う。(以下)
・毎日社訓を大声で読み上げる
・朝のスピーチ
・残業代はでない
・リモートワークなんて存在しない
・上司が全て、配属が全て
・資格は1ミリも役に立たない(実践あるのみ)
・本当に嫌なら、自分で行動してどうにかするしかない
・上司といるときは自分は奴隷も同然
・学校ではないので同僚や先輩は奢ってはくれない、ましてやご飯になんて一緒に行かない(みんな1人で食べる。仕事が終わったらちゃっちゃと帰る)