(雑感)社民党に望むこと

今回(2022年7月)の参議院選挙において、社民党はなんとか1議席と得票率2%を確保し、国政政党として残ることができた。そのこと自体は、一支持者として心から祝福したいと思う。すべての比例、選挙区候補者や地方議員の方々の頑張りはハタから見ていても素晴らしいものであったし、共同名簿として新社会党とのコラボレーションを図ったこと、緑の党の協力を得たことも大きな力となっていただろう。私自身も一支持者としてビラのポスティングで協力させていただいた。

しかし、今回の選挙結果は勝利とはいえないはずである。勝利と言えるのは2議席を確保できた場合であったはずで、社民党執行部、党員の方には「敗北」の総括を行なっていただきたいと思っている。取り分けても重要なのは、若い世代へのバトンタッチだと思う。選挙戦の中で、若い女性からの手応えがあったという候補者や運動家の感想がいくつもSNSで流れていた。それを、どう組織化していくのか、次世代の社民党のコアを作っていく上で大切な芽であると思う。

また比例の各候補は、それぞれの重点課題を掲げていて、その点での共感も広げることができたはずで、それらの課題の大衆運動(市民運動)と党活動を引き続き強めていって頂き、かつリーダーシップを次世代に移行させていくべきだと思う。30歳の候補者を擁立したことは画期的だった。

れいわ新撰組や参政党におくれをとったことは、真剣に党活動のあり方について検討すべき材料ではないだろうか。彼らの真似をする必要は全くないが、社民党としては、よりオープンな党運営、支持者の参加を大事にする党活動のあり方が求められていると思う。シャミサポ拡大運動の中間総括も必要だろう。

米国で社会主義をはっきりと掲げた「アメリカ民主社会主義者」(Democratic Socialists of America=DSA)が、大きく会員を増加させている。政党ではなく、あくまで活動家集団という位置づけで、民主党内で社会主義ブロックを形成する動きになった。DSAの会員は標準会費月15ドルでネットで申し込めば会員になれる仕組みであり、地域でスターバックスやアマゾンでの組合結成の原動力になっている。アメリカの若い世代に急速に影響力を伸ばした。政治制度が違うので、そのまま方法を輸入することはできないが、こうした活動からも学ぶものがあるはずだろう。

一支持者としては言い過ぎだとは思いつつ、雑感をしたためてみました。

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