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10/3開催レポート後編「プロボノ説明会」

前編の続きです。
後編では、NPO法人アートワークショップすんぷちょ一般社団法人グラミン日本仙台支部の2チームに分かれ、それぞれのプロジェクトについてなどの意見交換を行いました。その様子についてレポートします。


1.意見交換 NPO法人アートワークショップすんぷちょ


NPO法人アートワークショップすんぷちょ 意見交換の様子

Q.「多感覚演劇」「分かりやすい手話の演劇」など、多くの方が楽しめるとても良い企画だと思いました。企画には、どのようなつながりを通してお声がけされているのでしょうか?

A,障がいのある方達が利用する施設(デイサービス、特別支援学校など)にチラシをお送りして広報をしています。
また、「すんぷちょ」の支援者には、障がいのあるお子さんを育てているご家族が多く、そういった方たちが情報を口コミで広げてくれたり、同じクラスの親御さんに声をかけてくれることもあります。

全体的に、障がいのあるお子さんを育てるご家族の方は、日々遠慮して生活しています。
今でこそコンサートでは、「声を出していいよ」という会場が増えてきていますが、「静かに座っていなくてはいけない」という一般的なイメージが強いです。例えば、自閉症のお子さん達は、なかなか落ち着いていられず、その様子にお母さんも、ハラハラしてしまって、落ち着くことができません。
外出する時にはドライブを(やむを得ず)中止にしたり、ご飯を食べる時には決まって(子どもたちの対応がしやすい)大型商業施設に行くというご家族が少なからずいらっしゃいます。

そういった方々に、まずは、「すんぷちょの活動を知ってもらうこと」と、
「どのような環境を具体的に整えたら安心して足を運んでいただけるか
」について、様々な専門家に相談しながら工夫して企画に取り組んでいます。

Q.「すんぷちょ」の今後について、どのような想いを持ってらっしゃいますか?

A,10年は長いようで短く、この先10年、どこにフォーカスしていくのが良いのかを選別していかなければならないと気づいたというのが今の状況です。

これまでの10年は「なかなか理解していただけない」、「ビジネスとして成り立たない」、「活動として上手くいかない」と感じることもありました。

現在、障がいのある方に対する法律が次々とできたことや、「仙台市文化芸術推進基本計画」の中で、障がいのある方や子ども達に対して、鑑賞型だけではないアウトリーチや、ワークショップの位置づけが明確にされたという背景があり、「社会が後押ししてくれている」と感じています。
10年前とは社会が変わり、興味を持たれる方が文化行政の中でも増えてきたというのは、とても追い風になると思っています。

今のタイミングで、しっかりと事業分析を行い、この先10年をすんぷちょの代表として考えることが一番大事だと思っています。

その他感想など(一部抜粋)

今の時代に合わせ、やってらっしゃることが追い風になっているということはとても良いと思います。雇用とお金の問題が充実するとだいぶ動きが活性化すると思いました。

プロジェクトに集まるメンバーから、熱い想いを持った方を相談役にしてみたら良いのではと思いました。

単に事業計画を作るのではなく、地元で事業を支える伴走のブレインを求めていると感じたので、せんだい・みやぎソーシャルハブ(以下ハブ)と協力することは理にかなっていると思いました。


2.意見交換 一般社団法人グラミン日本仙台支部


一般社団法人グラミン日本仙台支部 意見交換の様子

Q.グラミン日本が求める人材を教えてください

A,基本的なコミュニケーションスキルがある方ならどなたでも応募できます。
どちらかというと、応募者の方のスキルよりもマインドを大切にしており、出会う人の未来を応援するマインドを持っている方を募集しています。経験のない方もご応募お待ちしています。ファイナンスの知識がなくても、何かしらご自身の経験を生かしながら女性の伴走支援はできると思います。
活動期間は特に定めておらず、応相談なのですが、6か月以上活動できる方を対象としています。仙台支部には金融業の資格を持った人材がいないため、金融業の資格をお持ちの方は大歓迎ですが、資格や知識がなくても、金融やマイクロファイナンスに関する研修は充実しているので、全く何もできなくても飛び込んでいただければと思います。

対面でのミーティングもありますが、定例会はオンラインで行っています。
シングルマザーの方のご事情に合わせて子どもを寝かしつけた後の21時頃からオンラインでミーティングをしたりもしています。プロボノの方は本業もあると思うので、できる範囲で関わっていただければと思います。

Q.当社はIT企業で社員にプロボノ活動を推進できないか検討しています。IT系の就労支援(LCP kintone)も常時募集していますか?

A,kintoneを使っての就労支援は今まさにこれからどうしていこうかと考えているところなのでぜひ今後一緒にお話させていただいければと思います。
プロボノ活動は色々なことを学べる場でもあるので、企業にとってもメリットはあると思います。

その他感想など

価値のある事業をされていると思います。「仕事をさがす人ではなく、仕事を創り出す人になってください」という言葉が印象に残っています。私自身、病気で働くことができず、社会から孤立したことから社会とつながっていたくてアパレルブランドを今年1月に起業しました。そのこともあって、特にこの言葉が心に残っています。

3.おわりに

今回はプロボノ参加希望の個人、企業の方だけでなく、NPOの方、行政の方など様々な所属の方に来ていただきました。意見交換ではそれぞれの立場からのお話が伺え、大変学びの深い時間になりました。参加くださった皆様、誠にありがとうございました。

イベント後に募集団体と振り返りをしましたが、これまでとは違う新たな方との出会いで、たくさんの気づきがあったと話されていました。プロボノをはじめ、さまざまな分野の方が集まることの大切さを改めて感じました。


プロボノに興味がある、自分の知識や経験を社会貢献に生かしたい、そんなことを思ってらっしゃる方は、ぜひ、ハブのサイトをご覧ください。
今あるプロジェクトに限らず、今後携わっていきたいという方でも登録できます。申込・ご登録をお待ちしています。

また、プロボノを受け入れてみたい、一度受入について相談してみたい団体の方も遠慮なくご連絡ください。

今後も、定期的に「プロボノ説明会」を開催していきたいと思います。
お楽しみに!


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