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3/16開催レポート「プロボノへ参加したい人セミナーとプロボノ募集説明会」
3月はプロボノへ参加したい人セミナーとプロボノ募集説明会を開催。
2022年度のせんだい・みやぎソーシャルハブの活動報告、プロボノをやってみたい人向けの入門講座、プロボノ募集説明会を行いました。
当日の内容について紹介します。
1.せんだい・みやぎソーシャルハブ2022年度活動報告
せんだい・みやぎソーシャルハブとは?
2020年度から始まった、仙台・宮城の社会課題の解決策を「ともに考え、ともにつくる」ことを目指したプラットフォームです。
市民・企業・行政・専門家・大学など多セクターがそれぞれの課題感やスキル、リソースを持ち寄り、課題解決に向けた手法・社会システムを考える場であり、隠れている課題の顕在化、予防的取組みを皆でつくっていく場でもあります。
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せんだい・みやぎソ-シャルハブの主な活動
・情報交換会:月1回定期開催(リアルとオンラインで開催)
・ラボ活動:情報交換会の分科会的な動き
・調査研究:企業に対する「社会貢献に関するアンケート」実施
・情報発信:Facebookやnoteで情報発信
これまでの情報交換会を通じて”社会貢献の新しい関わり方”について把握ができてきました。
○活動している団体
活動を手伝ってくれる人を募集しているが、プロボノがどのようなものか分からない。プロボノをどのように受け入れたらいいか分からない。
○プロボノをしたい人
社会のために何かしたいと考えている人は一定数いる。
知識やスキルが活かせる、学びになるような活動に参加したいが、自分に何ができるか分からない。
そこで・・・
ソーシャルハブ自体がモデルになって、プロボノを募集して活動してみることにしました!実際に募集してマッチングした人との活動についてはあらためて報告します。
2.プロボノ入門セミナー
認定NPO法人サービスグラントの太田侑里さんと阿部孝さんからプロボノに参加する側のプロボノ入門セミナーとして、サービスグラントが提供しているサービスやプロボノ参加者が実際にプロボノに参加してどう変化したかなどについてお話いただきました。
前回の記事でも太田さん、阿部さんのお話を紹介しています。
プロボノとは?
ラテン語のPro Bono Publico(プロボノプブリコ)の略で、直訳すると「For Good Public~公共善のために」。ProはProfessionalのProではなく、ラテン語のProは英語のForという意味で、プロボノとは社会的・公共的な目的のために、職業上の経験や専門知識を活かしたボランティア活動を意味します。
元々はアメリカで経済的にハンデのある市民に弁護士など法律に携わる人々が中心になって無償で法律相談に乗っていたことから始まったものと言われています。今ではいろいろな職種・業種の方がプロボノとして活躍しています。
サービスグラントが活動を開始した2005年以来、プロボノに参加される人は増え続けて、現在サービスグラントにプロボノワーカーとして登録されてい人は累計7000人を超えています。
どのような人がプロボノに登録しているのか?
半数はボランティアが未経験、幅広い年代、さまざまな職種の人が参加しています。何か特殊なスキルの人に偏ることはなく、自らが当たり前のように培ってきた仕事のスキルで社会貢献できるところに魅力を感じる方が多いようです。
プロボノに参加してもらうためにはどうしたらいいのか?
内閣府の「社会貢献に関する実態調査」(平成27年度)から
・ボランティアに関心のある人・・・59.6%
・実際に参加した人・・・23.3%
ボランティアに参加しない理由(上位3つ)
①どのようなボランティア活動の場があるか分からない
②自分にどのような活動ができるか分からない
③いったん始めるといい加減なことはできない
!これらのネックが解消できるとボランティアしたいと考えている人の参加の輪を広げることができると考えられます。
サービスグラントのプロボノ支援の特徴
支援先となるNPO・地域団体と社会人ボランティアのプロボノワーカーが一緒に力を合わせて課題解決に取り組む。受注・発注のような関係ではなく、対等な立場で団体の課題を一緒に解決していきます。
プロボノ支援の結果として、団体の活動の基盤強化に役立つ具体的な成果物を提供するというところがポイントです。例えば情報発信のためのツールの立ち上げ・制作や、業務改善のためのマニュアル作成、そのほか資金調達、事業計画のための成果物等をゴールにしています。
ボランティアとプロボノはどのように違うのか?
例えば、まちの清掃活動している団体の清掃活動にスポットで参加するのもボランティアですが、プロボノはもう一段下の段階の運営基盤強化を行うのが特徴的です。基盤の部分を強化し団体の日常的な活動がうまく回るようになることで、結果として団体の活動の先にいる支援を必要とする人に支援が届くようになります。
参加者の変化
プロジェクト終了後に支援先と参加者にアンケートを取っています。
支援先からは支援を受けてよかったという声が多く、プロボノに参加した人も参加してよかったとの声が多いです。
○プロボノ参加による効果・影響(考え方・生活面)
自身の視野が広がり、人間的な成長につながった。
社会問題やNPOに対する見方や考え方が変わった。
ボランティア活動に関する関心が高まった。
○プロボノ参加による効果・影響(働き方・仕事面)
自分の専門性やスキルを再認識することができた。
仕事で新しい取り組みにチャレンジしたいと思った。
今の仕事に活かせる有意義な経験を得ることができた。
3.プロボノ募集について
認定NPO法人キッズドアの對馬さん
キッズドアは子どもたちの学習支援を行っている団体です。
現在特定のプロジェクトでプロボノを募集しているものはありませんが、キッズドアと何かやってみたい、関わってみたいという人がいたら相談しながらやっていきたいとのことでした。
ぜひ興味のある人は団体にご連絡をしてみてください。
ソーシャル・ハブの居住支援ラボ
ラボとは、情報交換会の中で見えてきた課題の深堀りをする場です。
今年度は居住支援のラボを継続して、課題解決に向けたロードマップの作成しました。ロードマップは専門領域の活動団体、その周りの人が課題解決に向けて新たな関わりが持てないかという視点から作成したものです。これからロードマップに関わる方をこれから増やして課題解決の研究・実践を行っていきます。
そこで
居住支援のラボの運営のサポート役を募集します!
・ラボ活動の記録・アーカイブをしてくれる人
・ラボ活動の届け先・つながり先の開発
興味のある人はソーシャルハブ事務局までご連絡をください。
hub@minmin.org
4.参加者からの話題提供
一般社団法人東北情報機器再生推進機構の男澤さん
PCやスマートフォンが相当捨てられているが、再利用や資源化されていない現状について、どうにかしたいと思い団体を立ち上げました。
使われなくなったPCをもう一回復活させるワークショップやデータ消去ができなくて自宅や会社、団体に眠っているPCについてデータ消去を簡単にする方法を教えたり、上は使えるが下が使えないものについて、技術的なプロボノの人に再生してもらうことなどを考えています。
居場所妄想会の古藤さん
イベントしても集客が難しいと感じており、仲間内や友だちが集まってくる状態を広げていきたいです。お金を掛けて広報をしたり、行政の後援をもらえると安心して来てもらえるのではと思っています。
→ラボ活動で広報について試行してもいいのでは。
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