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SDGs絵本19『貧困をデザインする』
SDGs 目標1 貧困をなくそう の元々のキャラクターはネズミの家族だった。貧困のイメージをドブネズミに投影したのだ。ネズミになら貧困のイメージを投影して文句も出てこないだろう。
しかし、このSDGsの目標と世界遺産を組み合わせのキャラクターはそうはいかない。なぜなら、貧困はネガティブワードだからだ。世界遺産と貧困のイメージを組み合わせて良いものだろうか?
ステレオタイプの貧困国というとアフリカ。最初はアフリカの世界遺産も考えたが、気が進まない。
昨今のアフリカのイメージも変化している。
個人的に言った事があるアフリカの国は、モロッコとルワンダだけだ。しかし、ルワンダの首都キガリには驚いた。想像以上に美しい街並で、貧困のイメージと重ね合わせても違和感を感じる。
ルワンダの首都キガリ
ライトアップされるドーム建築が未来的。もちろん、まだまだ貧困地域も多いが、国家としてITに力を入れていて今後の発展が楽しみな国だ。
逆に、先進国だと思っていた日本の子どもの貧困率は年々深刻化している。1980年代から上昇傾向にあり、今日では実に7人に1人の子どもが貧困状態にあるとされる。
そんな貧困のイメージを具現化しても、切なくなるだけだ。
せっかく、貧困をなくそうのイメージを具現化するならば、貧困から脱しようとしているイメージを形にしたい。
気がつけば、身近な国が貧困のイメージだった。
私が現在9年住んでいるカンボジアだ。
私にとってはすっかり日常となり、住んでいるプノンペンの街も経済成長真っ只中。ビルもどんどん立っていて、貧困のイメージは薄い。
しかし、首都プノンペンから一歩出るとまだまだ貧困問題は深刻だ。
そこで、SDGs 目標1 貧困をなくそう はカンボジアの世界遺産アンコールワットのゆるキャラのワッティーでどうだろうか?
カンボジアの内戦から立ち直り、貧困と立ち向かうイメージにワッティーはピッタリだ。
自分や息子にも縁があるワッティーが、絵本の最初の1ページ目というのがお話の導入としても良いだろう。
そんなワッティーの活躍は、こちらのマガジンで是非見ていただきたい。教育課題・環境問題・水問題・交通渋滞・医療など、ワッティーひとりSDGsで八面六臂の大活躍だ。
この活躍を、ぜひカンボジア国内ではなく世界中に広めていきたい。
3歳になる息子は部屋にある私が描いたワッティーをいつも見ている。ワッティーの着ぐるみとも何度も会っている。息子はワッティーを知っていてくれるのだ。
そんなワッティーから始まる『ありがとうの絵本』なら、息子も興味を持ってくれるかもしれない。
カンボジアの言語クメール語でありがとうは『オークンチュラン』だ。息子もオークンは言える。ぜひオークンから初めて、世界中のありがとうを言えるようになってほしい。
考えを巡らすだけで、ワクワクだ。
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