パクリの方がスゴイ?!【ロボカーポリー】
LEGOブロックで、ロボカーポリーのポリーを作った。
ロボカーポーリーは、韓国のテレビアニメシリーズ。ロボットに変形できる車達の生活を描いたフル3Dアニメーション。
息子・日奈太の大好きなアニメーションのひとつだ。
日本でも、2014年4月から9月まで『のりスタE-ネ!』という番組内で放送されていたようだが、日奈太はYouTubeやNetflixで見ている。
日本人が見ると、まるで日本のトランスフォーマーのパクリに思うだろう。
実際に、Wikipediaを見ると『ロボットの変形パターンは、日本のアニメ、トランスフォーマーや勇者シリーズの模倣。』と、書かれている。
しかし、子供向けに暴力を廃し、助け合いをテーマにしている。
トランスフォーマーや勇者シリーズと違って、敵とは戦わないのだ。デザイン的には、オマージュしているところもあるだろうが、これは模倣だろうか?
交通事故や火事が起こると、車に変形して現場に急行!ロボットへ変形して救出作業をする。
まさに、オモシロかっこいい啓発動画。
親としても、見せやすいロボットアニメ。
そして、日本にもありそうで、なかったタイプのアニメだ。
今から13年前の、2009年と2010年。
まだ仕事もろくになかった頃に、韓国・光州のアニメーションフェア『ACE FAIR』に招待された。
同時に招待されたのが、NHKとユニバーサルスタジオジャパン、そしてマクロスフロンティアなどを制作しているサテライトというアニメーションスタジオ。
そして、フリーランスになったばかりで、貯金も8,000円になろうとしている頃の私。
招待されること自体、謎すぎた。
当時はまだ、中国と韓国のアニメーションは、日本でパクリのイメージが強かった。
私が招待されたことを面白かった、某週刊誌の編集者が、謎多き韓国のアニメーションフェアの取材も同時にしてくるようにお願いされた。
つまり、ちょっと韓国のアニメを上から目線で、オモシロおかしく取り上げようというのだ。
しかし、実際に韓国に行って衝撃を覚えた。
韓国や中国のアニメーションのレベルが思っていた以上に、高レベルだったのだ。
全然、上から目線で笑うことなんてできない。
確かに、荒削りの韓国や中国のアニメスタジオ。
3Dの若い会社が多くて、将来の可能性を感じざる追えなかったのだ。
何よりも、勢いと情熱を感じた。
このままだと、日本のアニメもヤバいかもしれない。と、勝手に杞憂に思い詰めた。
私がカンボジアへ来る遠因にもなっていると思う。
あれから13年。
まだまだ日本のアニメーションのレベルは高い。
しかし、同時に韓国や中国のアニメーションのレベルが上がっていることも間違いはないだろう。
私も息子も大好きなアニメーション『ロボカーポリー』は、そんな韓国のアニメーションレベルの向上の結果だ。
「なんでロボカーポリーのようなアニメを日本で作れなかったのだろう。。。」と、思ったりもする。
少子化な日本では、生粋の子ども向けアニメは需要が少ないのかもしれない。
とはいえ、こんなアニメを自分が子どもだったら見たいし、息子にも見せたい。
つまり、子ども向けアニメーションは、決して日本だけの専売特許ではなくなっているのだ。
アジアはやはり面白いのだ。
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