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支援型NFT第8回『ミャンマーNFT計画いきなり頓挫か!?」
想像以上に、ミャンマーの状況はかなり危険な状態なんだ。。。
今まで2作品のミャンマーの絵画作品を、仮想通貨で購入した。(1)(2)
そして、3作品目も購入させて貰おうと思っていた矢先だった。
作品を売ってくれたBさんから、今までのメッセンジャーのやりとりを消したいと連絡が来た。つまり、仮想通貨で私とBさんが作品を購入のための履歴だ。
そして同じタイミングで、アーティストのAさんからも新しいアカウントを作ったと申請が届く。前のアカウントは消去はしないが、軍からの監視があるかもしれないので新しいアカウントを作ったとのことだ。
それだけではない。Facebookのミャンマー関連のコミュニティで下記のような投稿を見つけた。
ご注意ください
善良な在日ミャンマー人のふりをした、
軍関係者と思われる者からの友達リクエストが増えています。
顔写真と名前は、ふつうですが、友達がいないとか、
アカウントを作ったのが今日だとか、明らかにおかしいです。
ミャンマー軍関係者がフェイクアカウントを使いネットスパイをしているというのだ。言われてみてば、私へも一通ごく普通の感じの見知らぬミャンマー人の女性から申請が来ていた。
ミャンマー軍は、少しでも政府に批判的な投稿や表現をする人たちを逮捕していっている。
それはミャンマー人だけではない。日本人も同じだ。
私もミャンマーでお世話になり、一緒にJICAのヤンゴン鉄道のアニメーションを作ったフリージャーナリストの北角裕樹さんも現在、拘束中されている。
စိန်တစ်လုံးရဲ့ ရန်ကုန်-မန္တလေးရထားခရီးစဉ် ကာတွန်းဇာတ်လမ်း セイタローのヤンゴン・マンダレー鉄道物語 ဂျပန်နိုင်ငံရဲ့ အကူအညီကြောင့်...
Posted by My voice: News of Myanmar on Thursday, November 12, 2020
特に、最初に作品を購入させて貰ったAさんは88年の民主化運動の際も逮捕・投獄されている。敏感になるのも当然のことだ。
アーティスト本人Aさんへは記事(日本語だけど)を公開する旨、そして私が購入した作品『Mom is with you』をNFTアートにする許可は貰った。(まだ売りに出してはいない。)
今回、アーティストCさんから購入させてもらう3作品目はまだ制作中。
それも、今回のミャンマーのデモ・抗議活動を描いた作品だ。
CDM(ミャンマーの市民的不服従運動)やPEOPLEと描かれたシールドとともに、ラケットやパチンコで催涙弾と応戦しているヘルメットの人々を描かれている。しかし、前回購入させて貰ったCさんの作品を思わす、赤と黄色のヘルメットのコントラストが美しいビビットな作風だ。
まさにミャンマーの現状を描いている政治的な作品だ。
元々は、私が彼のFacebookのタイムラインでこの作品を見て、アーティストCさんへ購入をお願いした。
しかし、現在は投稿されていたこの作品はアーティストCさんのFacebookのタイムラインからは消されている。
本人がわざわざ削除した作品を、ネット上で公開していいものかどうか・・・・。
今アーティストCさんの作品もNFT化して良いか、そして作品の存在をを偽名でも公開しても良いものかどうか、を現在確認して貰っている。杞憂かもしれないが、もしこのNFT化のプロジェクトが話題になり過ぎて、政府の耳に入ることがあったら、アーティストのAさんやCさんは逮捕されてしまうのではないのか?
かなり悩む展開だ。
現地の人々はかなりデリケートになっている。
支援型NFTアートプロジェクトはいきなり頓挫なのか?
とりあえず、アーティストCさんの返答を待ちたい。
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