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残念しっぱい雑記『帽子と天パ』
今でも、初めて帽子を被って大学に行った時、ドキドキしたのを覚えている。
「どうしたの?帽子なんて被っちゃて??」
半笑いで、そんなことを言われるのではないかと、ビクビクしていたのだ。
しかし、帽子を被り続けて数ヶ月立った頃、帽子を被らず大学に行くと、
「中村君だと、気がつかなった!!」
帽子がないと、誰だか判別ができな人間になっていたのだ。
私の個性のない薄い顔が、帽子に食われてしまった瞬間だった。
天パ。
天然パーマが嫌だった。
学生時代のコンプレックスは、癖っ毛だったということだった。
どうやっても、思うようにセットできない髪の毛が憎らしい。
まるで○んげ。
天パが女の子にモテない、冴えなさの元凶だと信じていた。
だから、実家の愛知から、大学に入学して京都に移った時、ストレートパーマを掛けることにした。
一世一代の、大学デビュー。
ある日突然、私の髪の毛が真っ直ぐになっていても、笑うやつはいないこの環境。チャンスはここしかない。
満を辞して、美容院に行く。
そして髪の毛はまっすぐになる。
しかし、鏡に映るのは、なんの変哲もない直毛の男だった。
くるくるパーマが、直毛になったところで、冴えない男は冴えないままだ。当たり前の話だが、天パであろうが、天パでなかろうが、他人にとってはどうでもいい。
鏡に映る、なんの変哲もないストパの男が教えてくれた。
コンプレックスが解消したところで、こんなものなのか。。。そんな悟りのような境地に達する。
10,000円近くしたストレートパーマも、3ヶ月もすると元の状態に戻っていた。。。
その頃から私は、5,000円程度の帽子を被るようになる。
今でも。
イタくてイタくて仕方がない大学時代(恥)
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