理想の病院ってなんだろう?【日本のこども↔︎カンボジアのこども】
日本の子どもたちと、カンボジアの小児がんの子どもたちに『理想の病院』を描いてもらった。
『医療×アート』を模索しながら、ボランティアで定期的に行なっている医療系NGOジャパンハートとのアートワークショップ。
そのつながりで3月20日、東京・池袋サンシャインで行われたイベントヘンテコタウン2024でジャパンハートの日本の子どもたちにジャパンハートの活動を知ってもらうイベントの一環として、日本とカンボジアを繋いで『理想の病院』を描くワークショップを行うことになった。
とはいえ、『理想の病院』ってなんなのだろう。ワークショップを行う準備をしている時に考え込む。
ジャパンハートがカンボジアで運営する『こども医療センター』は、カンボジアをはじめミャンマーの小児がんの子どもたちを、完全無料で治療する病院。
もう、すでに理想の病院なんじゃないのか?
実際に、カンボジアの子どもたちや保護者に、『理想の病院』を聞いてみると、ジャパンハートのジャパンハートこども医療センターこそが、『理想の病院』との声が上がる。
そりゃそうだ。
そんな『理想の病院』の中で、『理想の病院』を描いてもらう。カンボジアの子どもたちはどんな病院を描いたのかは、こちらの動画を見てほしい。
彼は毎回かなり体調が思わしくない中、だるい身体を押してワークショップに参加してくれている。彼にとっての『理想の病院』は、部屋がたくさんあって、大きな庭がある病院。
よく見ると釣り堀もある。
入院中は、基本的に外出ができない彼ら。
生の花に触れれれないし、外を自由に歩き回ることもできない。
ちょっとでも外に出られる病院の敷地に安全な庭があるのも、彼にとって『理想の病院』なのかもしれない。
そしてこちらが、日本の子どもたちが描いた病院。
カンボジアの子どもたちも、日本の子どもたちも、共通で言えるのは凸型のビルに、赤十字マークの病院のデザイン。日本人がイメージする病院のイメージは、万国共通なのかもしれない。
しかし、単なる白くてタンパクな建物ではなくて、自然に溢れていたり、カラフルな病院も描いてくれる子もいた。
そして、日本の子どもたちには、オンラインを通じてカンボジアの病院内のバーチャルツアーを体験してもらったり、先ほどの動画を試聴してもらいカンボジアの子どもたちの『理想の病院』も知ってもらう。
絵や映像を見てもらい、交流する。
日本の子どもたちにとっても、ジャパンハートの活動を知ってもらうために良い機会になったのではないだろうか?
とは言え、考えれば考えるほど、大人でも悩み出す『理想の病院』。
『理想の病院』といっても、極端なことを言えば、病院に行かないことが理想かもしれない。
あなたにとっての『理想の病院』はどんな病院だろうか?
カンボジアと日本の子どもたちから、『医療×アート』について改めて考えるヒントをもらえた気がする。