i&i impact【米沢×SDGs】
初の米沢。
福島を越え、トンネルを抜けると雪景色。
かなり引く。
なにせ、私の所持服は、年中夏のカンボジア使用。
ユニクロのヒートテックとウルトラライトダウンしか持っていない。
山形新幹線が復活した4月2日。
米沢へ行ってきた。
米沢に来た理由は、ミャンマー大使館の外交官だった伊藤夢人さんが米沢に移住したと聞いたからだ。
「なんで米沢に?」という質問も野暮なので、とりあえず米沢まで来てみる。
夢人さんとは、ミャンマー最大の都市ヤンゴンで知り合う。
知り合いを通してオンラインで紹介をされたので、次の週にはプノンペンから、”とりあえず”、会いに行ってみた。
そこからのご縁だ。
夢人さんは外務省職員として国連外交や国際協力の分野を中心に従事。2015年のSDGs採択当時に担当部署に在籍。
日本国内でのSDGs広報・主流化チームの総括として各方面へのブリーフィングや情報プラットフォームづくりに奔走したほか、2017年、日本政府が国連で初めて自発的国家レビューに参加した際の外務大臣によるプレゼンテーションやスピーチを起案。
日本でのSDGs推進の先駆けを担う。
そして、夢人さんを中心として、一般社団法人i&i impactという団体を設立。日本のみならず、ミャンマーにも登記。
私もメンバーの末端に加わらせて頂く。
お陰で、ミャンマーの仕事も受けやすくなり、JICAミャンマーの東西経済回廊の説明動画も制作できた。
そんな夢人さんが、外務省を辞めた。
i&i impactを中心として、沖縄や淡路島など日本各地を回り異業種間のコミュニティづくりをするために活動をしていると聞いていた。
夢人さんは、私の『国家公務員』『官僚』のイメージを一新してくれた人のひとり。
オモシロイことをしている人だ。
優秀だけど、自由はない。そして、お堅いイメージだった『国家公務員』『官僚』とイメージを、見事に壊す。
私が、夢人さんの立場だったら、外務省の『国家公務員』『官僚』を辞めることはないだろう。
どんな手を使っても、しがみつきそうだ。
そんな夢人さんが、外務省を辞めて、米沢に移住した理由。
それは、米沢市の『SDGs参与』に、就任されたということだった。
『参与??』
思わず、ネットで調べてみる。
言ってしまえば、非常勤のアドバイザー。
結構、偉いポジションらしい。
とはいえ、『参与』というと、おじいちゃんが付くイメージがあった。
「夢人さんのように、若い人でも『参与』になれるんだ。。。」
またひとつ、お堅いイメージを破壊する。
上杉氏菩提寺の春日山林泉寺や、坂上田村麻呂が建立した笹野観音堂、小野川温泉に、上杉神社。
『米沢市のSDGs参与』の夢人さんに、米沢市を案内してもらう。
わかったことは、米沢では上杉鷹山が大人気。
思わず、上杉鷹山をwikipediaで調べ直す。
正直いうと、米沢の知識はゼロだった。
米沢牛くらいしか、頭に浮かばない。
しかし、温泉、日本酒、和牛と、日本が世界に誇れるカルチャーが凝縮されている。
それだけではない。
たくさんの方々も、紹介してもらった。
温泉宿の亭主から、伝統ある酒蔵の蔵元、Uターン組のいけてるデザイナー。
森のようちえんを運営する里山ソムリエ。
有名建築家とコラボして、古い物件をリノベートして、新しい価値を産み出そうとしている方々。
オモシロイ人ばかりだ。
それも私と同世代のアラフォーがアツい。
夢人さんは、米沢に異業種間のコミュニティを形成しつつある。
米沢に移住した理由がよくわかった。