AEONがカンボジアの文化を変える!!
2022年11月にオープン予定のイオンモール3号店に、JessyAnのデジタルアートが設置されることになった。
SDGsをコンセプトにした、9m×7.5mのステンドグラスをイメージした巨大な作品。
現在鋭意、製作中だ。
『Before AEON、After AEON(イオン前、イオン後)』という言葉がある。
今から8年前、2014年にできたイオンモール1号店はカンボジアの文化を大きく変えた。
イオンができる前は、新しい日本食レストランができると聞いたら、カンボジア在住の日本人は浮き足立ったものだ。
イオン前には、カンボジアでは手に入らないものだらけ。
プノンペンに住み出した頃、梅干しが急に食べたくなったことがある。
食べたくなったら、もうその衝動を抑えきれない。プノンペン中のスーパーマーケットの日本食材コーナーを探し回ったが、もちろん売っていない。最終的には、知り合いが日本から持ってきた貴重な梅干しを譲って貰う。日本から、限られた荷物の中で持ってこられる日本製品は貴重だったのだ。
あの、梅干しのすっぱさは忘れられない。
しかし、イオン後には、かなりのものがカンボジアでも手に入るようになる。日本食レストランも、余程の珍しい店ではない限り、話題にはならない。
日本への一時帰国も、正直、楽しみ激減だったりもする。
カンボジアに住む日本人にとって、カンボジアは発展途上国ではなくなったのだ。
それだけではない。
カンボジアのお正月やお盆(プチュンバン)は、プノンペンの街から誰もいなくなると言われていた。
実際、店は閉まり、買いだめを忘れると悲惨なことになる。
街中も、道路も、ひとっこひとりいなくなると言っても過言ではなかったかもしれない。
しかし、イオン後は、誰もいない街中とは対照的に、イオンモールだけは大賑わい。
プノンペンに出稼ぎに来ていたカンボジア人が、実家に帰るのではなくて、親や親戚をイオンモールに連れて来るようになったのだ。
つまり、イオンがカンボジア人の文化を変えたのだ。
他の国(タイや中国、マレーシアなど)にも多くのショッピングモールはあるが、どこもしばらく経つと、テナントの空きがあることは否めない。
『箱はあっても人はいない』は、東南アジアあるあるだ。
そして、イオン2号店ができた前、周りには何もなかった。
一面の大草原。
市内では禁止されているドローンの練習をしに行くような、『地の果て』のように思うような場所。それがイオンモール2号店の建設予定地だった。
「こんな場所に、こんな巨大なモールを作って人は集まるのだろうか?」
しかし、それは杞憂。
イオンが人で賑わうのはもちおん、イオンの周りにはどんどんと店ができて、人で賑わう。
まるで城下町。
イオンを中心に、街ができたのだ。
イオン3号店の周りにも、何もない。草原だ。
きっと、シムシティのようにどんどん街ができていくのだろう。
そんな、イオンモール3号店のコンセプトは『SDGsと教育』。
我々ソーシャルコンパスは、イオンからSDGsを表現するステンドグラス的なモニュメントアートの制作を依頼される。
そこで白羽の矢を立てたのが、JessyAn。
話題のイオンモール3号店に巨大なアート作品をくるということは、高度経済発展時期の太陽の塔を作った岡本太郎のようなものだろう。
まさに、カンボジアを象徴するようなアート作品を構想している。
決して豊かな生まれではないJessyAn。
そんなカンボジアの女性だからこそ創流ことができるSDGsアートがあるはずだ。
イオンとともに、カンボジアの文化を創っていきたい。
12月16日、追記
AEON MALLプノンペン3号店がオープンした。
JessyAnの作品も、一度完成させたにも関わらず全部作り直しをお願いした。そして、施工の管理もずっと、付きっきり。
途中、いろいろあったが、無事に完成した。
是非、プノンペンにお越しの際は、足を伸ばしてみてください。