旅とおじさん
4ヶ月ほどを掛けて、妻と5歳の息子の日奈太と3人で、フィリピン、インド、トルコ、エジプトなどの中東の国を回ってきた。
そろそろ(もう随分、時間が経ってしまったが)旅のネタでも書こうかと、4ヶ月分の写真を整理していたところ"あること"に気がついた。
日奈太の写真が、色々な国の『おじさん』とのツーショットが多いということだ。
なぜだろう?
旅先で出会った、女性や同世代の写真もあるにはあるが、圧倒的に『おじさん』が多い。。。
特に、トルコ!
トルコでは、日奈太とおじさんの色々な出会っている。
このおじさんは、イスタンブールに滞在先の目の前のカフェの主人。
このカフェはトルコティーだけを提供する地元のおじさんばかりが寄り合う場所。
おじさんばかりが路上のテーブルに集っている。見方によれば、ちょっと怖い雰囲気かもしれない。
しかし、トルコ滞在の初日に声かけてもらい、お茶をご馳走になる。日奈太も、コップでホットオレンジジュースを頂く。
しかし、日奈太がちょっとふざけている時に、誤ってコップを割ってしまった。
さすがの、日奈太も大反省。
割ったコップのお詫びにと、日奈太が自らおじさんの絵を描いた。
ドキドキしながら、おじさんに渡す。
おじさんも、かなり喜んでくれた。
日奈太もドヤ顔、ご満悦。
おかげで、イスタンブール滞在中は、挨拶などのちょっとした近所付き合いができて、安心の滞在ができた。
日奈太の絵と、おじさんのおかげだ。実はこのおじさん以外にも、日奈太は何人かに絵をプレゼント。
みんなとても喜んでくれて、ちょっとした交流を楽しめた。
そして、こちらはトルコの世界遺産パムッカレで、気球に乗った時のキャプテン。
私も妻も、もちろん日奈太も初気球!
世界遺産パムッカレは、石灰岩と温泉が湧き出す自然遺産と、その上に広がるローマ帝国時代のスタジアムや神殿の遺跡が残る文化遺跡の両方を兼ねる複合遺産。
眼下には、真っ白な石灰岩が広がる圧倒的な絶景で、大感動。
そんな気球の旅から無事に帰還すると、簡単なシャンパンパーティーが行われた。
乾杯を終えると、日奈太がモジモジとキャプテンに近づいていく。どうやら、いっしょに写真を撮りたいようだ。
きっと、気球を操縦する姿が日奈太にとってカッコよかったのだろう!憧れのキャプテンといっしょに写真を撮ることができて、日奈太も大満足。
そしてこちらは、トルコのカシュという街から、ギリシャのカステロリゾ島までに行くフェリーの操縦席。
40分フェリーに乗るだけで、トルコから日帰りで行けるギリシャ旅行のだ。
しかし、せっかく日帰りの限られた時間しかないギリシャなのに、船が到着してすぐに私のオンラインミーティング。。。
午後に予定していた青の洞窟に行ってくれるボートツアーが、全くなくなってしまった。
仕方なく、ちょっと値は張ったけどプライベートでボートをチャーターする。
ボートの操縦士のおじさんも、不機嫌。ちょっと怖い。
周りの他のボートの操縦士の人たちもも、みんな苦笑いしている。。。
「何でかな?」
と思いつつ、青の洞窟の前まで来てみると、その理由がわかった。
満潮で、洞窟の入り口が塞がれてしまっているのだ。。。
せっかく来たけれど、これは入れない。。。と、皆が苦笑いしている理由に納得をしていると、おじさんが「船内で屈め!」という。
船内で屈むと、操縦士のおじさんが絶妙な操縦で洞窟内に突っ込む!!
見事、青の洞窟に入ることができたのだ!!
中はまさに神秘の世界!!
他に誰もいない中、中村家だけで青の洞窟を満喫することができた!!
もう、操縦士のおじさんに感謝しかない!
出発した時は不機嫌で、ぶっきらぼうだったおじさんも笑顔。圧倒的な操船技術のおじさんは、本当にかっこよかった!
それ以外にも、たくさんの『おじさん』とたくさん交流ができた。
『おじさん』たちにとって、まだ5歳の幼い日本人が珍しかったのかもしれない。
色々なおじさんが、日奈太に構ってくれた。
日奈太にとってはとても貴重な経験。
ずいぶんと年齢は離れているが、まさに良い交流ができた。
旅育の醍醐味だ。