コロナ絶頂期の職場復帰当日、心ない上役から「君は毎日会社に来て」と、、、言われた悲しい思い出…
会社復帰初日がコロナ感染者数絶頂期だったある会社員Yさんののお話しです。
一気にモチベーションを下げさせられ、またそれをくつがえす温かさの両方を経験したそうです。
22年1月某日、4ヶ月ぶりの復帰初出社
多少のプレッシャーあれど、普通の顔で何もなかったように出社してやる。過去の理不尽に封印して出社しようと心に決めて、、、
同じ繰り返しを起こさないために決めてた"三箇条"をおまじないの様に心の中で唱えての出社だったらしい。
いかにもマイナス感情満載であるが、"ムカつく相手"が沢山いる戦場職場に行くのにこれくらいの決意がないと"変われない"と…
愛すべき仲間たちに迎えられて
職場の入り口に社員証をタッチ、無事に扉が開いた。いつもと何ら変わらない表情で職場に入っていった。 かる〜く早くから出勤してた人達に「今日から戻ります、嫌わないでくださいね」と冗談まじりに。 本音は少し照れくさい。皆も気を使っているのか普段と変わらぬ様子で迎えてくれた。
嬉しいのは「戻ってきてくれて嬉しい」「心配していた」と声がけしてくれる人たち。ありがたい、涙が出そう。こんなに愛されてたっけ? 自分が戻ることを喜んでくれる人たちが居ることに感動したらしい。
そして何よりも嬉しかったのはやはり自分の部署の仲間たち。わざわざ今日の出社に合わせて来てくれているとのこと。出社前日からLINEで「私たちも明日は会社に出勤しますので」と連絡をくれたそうな。○時に会社に着くだとか席はここに座ってるとか(フリーアドレスなので) 教えてくれる。
そして"イヤな人物"を近づけないために自分の周囲の席を陣取ってくれている。そんな気持ちが嬉しく、感謝しても感謝しきれない気持ちだった。
復帰初日はこんな感じで「無難に時間が過ぎていくのだろうなぁ」と無防備に安心していたらしい。
午後に入って雲行き怪しく、、、
その日は20日付けでの仲間二人の晴れての部署脱出日である、と同時に、自分が復帰初日の重なり日である。 "とりあえず上司" である上役に挨拶に行った。
出て行く二人発した言葉は、「 向こう行って何の仕事するの?」だった。「おいおい、あなたはそんなことも先方部署と連携してないの?」呆れ返ったらしい。
そう言えば「もう私たちのことを面倒だと思ってますよ」とはまさしくそれを実証する会話だっだ。
君は毎日出勤しなさい、えっ?
そしてYさんはこのCEO上役と話すつもりは"全くなかった"ので、2人の挨拶が終わったらさっさと部屋を退散つもりだった、、、のだがその直後に引き止められた。
CEO役員・・・「君は今日から復帰だから毎日来れるかどうか見る必要がある。よって毎日会社に来るように」
Yさん・・・はぁ?(心の声)「いや産業医の先生から在宅勤務やテレワークの許可もらってますよ。人事からも普通に仕事ができるかどうかなので在宅勤務もOKです」とお墨付きを説明した。
CEO役員・・・ 「いや毎日出るかどうかを見る必要性があるんだ。〇〇さんもそうしたんだ。だから来い」と言い張る。
以前からこんな上役に、これ以上言ってもらちがあかないのを分かっているのでさっさとその場を退散した。
いっきに嫌な気分が自分を襲う
戻るやいなや「あれは嫌がらせですよ、人事部がそう言っているのに強引ですよ。やっぱり以前と変わりませんよ」と二人も言っていたらしい。やはり以前と同じなんだろうなと。
いつも相手を見て話すらしい。"難しい相手"(面倒くさいタイプ)に何も言わず、"言う事聞く"(お人良しタイプ)相手には何でも押し付けるのである。(なので自分は事前の"三箇条"を唱えているのである)
命令/指示は社員モチベーション下げる
なぜ自分が嫌な気持ちになったのか?
・ 人の話も聞かずに命令口調であったこと
・ 自分が上だから何でも言うことを聞けみたいな口調であったこと
Yさんは上下関係というのが心底嫌いなので上司とか部下と言う言葉も大嫌いである。
オミクロンで出社させて感染したら?
コロナオミクロンの感染拡大で蔓延防止措置がとられたこの日。会社自体も在宅勤務を効率的に使いなさいと言っている。しかし会社に毎日来いと言う役員発言である。
Yさんの捉えた心境はこんな感じだった。
「世の中コロナの感染のリスクがピークの今だけれど、君は復帰状況を見ないといけないので、コロナ感染重症リスクも二の次で良いので毎日会社に来ること」
自分の居場所はここでないだろうな…
会社組織適応障害から戻った初日の出来事がこれである。この4カ月間の抵抗むなしく落胆はかなり大きい。またこの役員はとある仕事を「あいつにやらせればいい」などと言う情報も耳にした。
復帰初日で、"やはりここは自分の居場所ではない"と感じ始めている。
それでも救いだったのは、、、
2人はこの日のYさんの心境を察知してくれている。
「まっすぐ帰れますか? 食事して帰りましょうよ、 今日は復帰祝いですよ!」彼女たちも新しい異動場所での仕事で大変なはずであろうに… 温かい言葉に誘われそのままお店に出向いた。
今日の出来事、今までの理不尽、三人の色んな不安ごと、色々話して発散した。少人数でもいいからこんな気が合う仲間がいる事は幸せだ。我々と共感できる仲間たちが一杯いることも知らされた。そんな人たちを誘い女子会の計画を立てようなどど盛り上がった。
そしていつかは三人でカフェをやりたいなぁ〜
コーヒー好きの一人は焙煎士の資格をとってふる舞い、自分は悩みある人の愚痴聞きで、もう一人はなぜか人が寄ってくるDNAを活かしおじさん相手担当で、小物ギャラリーとワークショップをやりたいね! など楽しい会話で盛りあがった。
最後は愛すべき仲間がYさんを救ってくれた。
とても冷たい出社初日の東京の風も、帰宅する時にはどこかちょっぴり暖かい風へと変わっていたことでしょう。
(終わり)