コミュニティ・スクールと地域学校協働活動の一体的推進<大玉村>
※ 令和4年度 文部科学大臣表彰 受賞団体の取組をご紹介します。
1 組織・運営
(1)学校運営協議会(C.S.)
村内すべての学校(幼稚園2園・小学校2校・中学校1校)の運営協議会を
「おおたま学園コミュニティ・スクール」として統合。
年度末には、協議会委員以外の村民も加えた拡大版C.S.「おおたまコミュニティ広場」も開催し、地域全体を巻き込んだC.S.を展開しています。
(2)学校運営協議会委員
各校の校長・副園長および地域連携担当教職員、各校からの推薦(元PTA関係や地域住民)をはじめ、地域団体からの推薦(商工会青年部やスポーツ少年団)、一般公募など、25名で構成。
様々な立場からの意見により、年9回、熟議を重ねています。
(3)地域学校協働本部
「大玉村地域学校協働本部」は、中学校にコーディネーター4名を配置し、
村内5校の活動をコーディネートしています。
(4)「おおたま学園C.S.」の特色
おおたま学園コミュニティ・スクールは、5校が「授業の中で、地域を知り、自分たちが地域で何ができるかを考えながら郷土愛を育む」という目標を地域と共有し、学校運営協議会での熟議にもとづく地域学校協働活動を展開し、全村民が一体となって支援する体制を構築しています。
また、村全体で一つのC.S.を運営することで村全体の課題をとらえるとともに、学校ごとのグループ協議も行い個別の課題解決にも取り組めるよう配慮した運営がなされています。
「おおたま学園C.S.」は、コミュニティ・スクールと地域学校協働活動を一体的に運営し、地域の課題を的確にとらえ「地域みんなで子供を育てる」という視点を大切にしています。
2 実際の取組み
(1)小・中学校オープンスクール
村内の全教員とC.S.委員が、年1回、各学校を訪問し、
学校の教育活動(授業)を参観し、事後研究会にも参加しています。
その後、自校での課題をテーマに、一緒に熟議しています。
テーマ(例)
・「自ら考え、ともに学び育つ子どもを育てるために」
・「家庭学習、読書活動について」などのテーマ
(2)おおたま・オータム・フェスタ
幼・小・中学校の異学年交流を通じて、登山や昔遊び、オリエンテーリングなどを実施しています。
(3)おおたまコミュニティ広場(拡大版C.S.)
小中学生が授業で学んだことや課題について発表し、地域住民と一緒に村の未来を考えています。
テーマ(例)「大玉村の未来について」
(4)学校関係者評価についての研修会
コミュニティ・スクール委員は、学校関係者評価委員も兼ねていることから、大学教授などを講師に迎え、適正な評価のための研修会を開催しています。