「人付き合いができない」 〜体癖お悩み相談室 vol.1〜
シンプルに言えば、体癖とは、お悩み解決の技術。
自分や他者の体の問題も心の問題も、もちろん病気などは別でしょうが、解決への道筋になります。
整体師の技術そのものであり、体の痛みや不調を消失させるためのヒントを、受ける人の体癖から探ることもできます。
一種の首の痛みや、三種の肩甲骨周辺の痛みも、大脳や肝臓が関係しており、体癖を調整することによってより良い状態になっていきます。
そして。
カウンセラーやメンタルコーチのような”相手の心の状態を良くする人”にとってしてみれば、体癖は「どのようにセッション(やり取り)を進めていけばいいか?」の基準にもなるのです。
傾聴を長く続けた方が良い体癖の人もいますし、傾聴だけでは不十分でちょっとしたアドバイスが必要な体癖の人もいます。
アドバイスを受け取りづらい体癖の人も、アドバイスをしても行動に移さない人もいます。
質問はすべての体癖の人に有効ですが、その”質問の質”が体癖によって変わっていくのです。
もし人が単に”二種タイプ”や”九種タイプ”のように、タイプで割り切ることができるなら、お悩み解決もカウンセリングも簡単でしょう。
”四種タイプ”には話を傾聴し続けて泣かせればいいし、”七種タイプ”には気が済むまでサンドバックを殴り続けるようにアドバイスしたらいい。
それでだいたい解決するのではないかと思うのです。
ですが、どの人もタイプでは絶対に割り切れない。
体癖は、タイプ分けでは決してない。
ほとんどすべての人が複合体癖で、それゆえに心が矛盾し、葛藤するのです。
体癖各種には、それぞれ上下型なら善悪や毀誉褒貶、左右型なら感情や好き嫌いなどの”感受性”があり、それらが複合していることによって、「自分はどうしたらいいか?」に迷うのですね。
五種に三種が混じっていれば、好きなことより利益を優先するか?利益にはならないけれど好きなことを優先するかで葛藤しますし、六種に七種が混じっていれば、人に嫌なことをされたら我慢しようか戦おうかで葛藤します。
さらには環境や歴史もある。
反抗することが許されてきた八種と反抗心を無理矢理抑えつけられてきた八種とでは全然違っていますし、親がすべて面倒を見てくれていた十種と幼い頃から子供なのに親の面倒を見続けてきた十種とではこれまた全然違っているのです。
タイプ分けで十把一絡げにできないからこそ、人は悩み、苦しむのではないでしょうか。
体癖を学べば学ぶほど、人は複雑で、どの人も個性に溢れているのかが分かってきます。
その代わり、その複雑さと個性の正体が明らかになるのです。
体にはすべて、表れていますからね。
そこで今回の『タイヘキストマガジン』では、体癖を診断して複合体癖も濃い順番まで明らかにし、その上で相手の方の体癖に合わせた実際のカウンセリングセッションをしてきた私ソシャフィアのケーススタディを書き記していきます。
要は、ソシャフィア体癖院の”体癖コーチング”というメニューで、何をやったのか?
リアルなセッションでのやり取りになりますので、念のためご本人様に執筆の許可は取ってはいますが、プライバシーに配慮して一部設定を変更せざるを得ません(体癖はそのまま)。
それでも今回の記事をお読みになることによって…
「○種にはそうやって話をすればいいのね」
「なるほど!複合体癖はこのように扱えばいいのか!」
「悩みを自分の体癖に当てはめてみると、こうやって解決できそうだな」
などなど、たくさんのヒントを発見できるのではないかと思います。
もちろん「自分の悩みと同じ!」というあなたには、体癖が違っていても同じ行動をしていくことで解決につながるかもしれません。
再現性の高い心理学に根ざした方法を紹介していますからね。
もしあなたがカウンセラーやメンタルコーチであれば、「何種が入っていそうな相談者は苦手なんだよな…」とか「自分の技術だけでは何種は納得しないんだよな…」といったことの参考にもなるかもしれませんね。
カウンセリング技術は、体癖と合わせるとものすごく可能性が広がります。
で、今回の記事は”体癖お悩み相談シリーズ”の第一回目になります。
毎週、または毎月更新するかはまだ未定ですが、”複合体癖の矛盾と葛藤、そして強みシリーズ”に匹敵する大ヒットシリーズになるよう(笑)、できるだけ更新していきます!
四種二種六種の「人付き合いができない」
二種と六種が四種の素晴らしさを相殺している
四種はむしろ、人付き合いの得意な体癖と言えるでしょう。
四種は自分があれやこれやと主張するよりも、相手や周りとの”和”を大切にしますね。
自分を削ってでも。
一種や七種や八種や九種のように、相手を頭から否定することもありませんし、調子を合わせてくれます。
しかしこの女性の場合、二種と六種が混じっており、四種の強みを相殺しているのです。
「話しかけたいけど、話しかけられない」という葛藤があるのですね。
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