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男性も知っておきたい働く女性のための体癖

前回の『週刊・現代を体癖で生き切るためのタイヘキストマガジン』創刊号で、「晴哉時代と現代とでは、体癖を取り巻く環境がかなり異なっている」ということを書きました。

未読の方は、ぜひ♪

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特に変わったのが、女性を取り巻く環境でしょう。

晴哉時代は、女性の仕事といえばエレベーターガールだったそうです。
他には百貨店の販売員などがあったようですが、どの職業も結婚すれば退職するのが当たり前の時代でした。

戦前であれば、製糸工場や電話の交換手などの職業はあったようですが、部長や課長クラスの地位は得られなかったようです。

戦後は、女性は家を守ることを期待され(そういう国策でした)、社会に出てバリバリ働くという人は稀でした。
働きに出たとしても、「あの人は亭主と子どもを置き去りにして~」なんて陰口を叩かれていたようです。(経営者の我が母談)

1980年には男女雇用機会均等法が発布されておりますが、今をもって女性が男性と同じようには会社員として活躍できない会社が多いのは周知のとおり。
業種によっても異なりますが、まだまだ課題が多いと言えますね。

とはいえ、晴哉時代とは比べものにならないくらいには、女性は社会進出を果たしています。

というより、多くの家庭にとって男性一人の稼ぎで家族が満足に暮らすには足りない時代になり、女性が社会進出をせざるを得なくなった面もありますね。
”花嫁修業”はもはや死語になり、学校を卒業したら働きに出るのが当たり前の時代になりました。

ともかく、地域や周りの環境によっても変わりますが、働いていて後ろ指を指されるようなことはほとんどありませんよね。

社会進出を果たした女性には、晴哉時代にはなかった様々な問題が降りかかっているわけです。
業種や会社によっても異なるので、一概には言えませんが、主に…

・男性優位(給与・昇進)
・出産、子育て、介護、女性特有の体調不良に際してのブランク
・パワハラ
・セクハラ

という問題と言われています。

それに加えて、私見ですが…
・他の女性同僚とのやり取り
・男性社員とのやり取り
・上司、部下とのやりとり
もあるのではないかな、と思います。

こういった課題に対して表れてくる体癖は、晴哉時代には想定されていなかったと考えられます。
野口晴哉先生自ら執筆された『体癖』を読んでも、社会、とりわけ会社に属して働いている女性の例は一件も出てきません。
書かれているのは、主に女性の夫や子どもとのやり取りについてです。

が、社会進出を果たした女性たちには、いまだに前述のような多くの問題にさらされています。
今の時代、男女不平等は国のためによくない。

今回の『週刊・現代を体癖で生き切るためのタイヘキストマガジン』は、企業で働く女性が現代をもっと生き生きと生きていくために、体癖というものがどのように役に立つのかを書いていきます。
手前味噌ですが、会社に所属して働く女性だけでなく、男性も、経営者もフリーランスも専業主婦もあらゆるタイヘキストが読む価値のある記事だと思います。
とりわけカウンセラーやコーチ、就業コンサルタントにはぜひとも読んでほしい。

この記事を読まれることで、女性にとってはさらにご自身や同性のことが分かるようになり、対策も見えてくるでしょうし、男性にとっては女性とのやり取りがもっとうまくいくようになるでしょう。

女性と男性の体癖の違い

晴哉先生の『体癖』には、女性と男性とでは同じ○種であっても、言葉や行動に違いがあるとしています。

『体癖』では、三種と八種の違いについて紹介されています。

三種男性は、清濁併せ呑む親分肌。
三種女性は、ほめられそうなことならサッと動く。

八種男性は、他と自分を比較してがんばる、話を誇張する。
八種女性は、他と自分を比較してがんばらない、誇張が声の大きさと化粧の濃さに出る。

あくまでも私見ですが、ひょっとするとこれらは、会社における男性と、家庭における女性とを比較したことによって見えた違いなのではないか?と思うのです。

女性と男性の体癖を比較する場合には、同じ土俵にいる異性同士で比べなければ、見え方に差が出てきてしまいますね。
社内で同じようなポジションにいて、なおかつ同じ○種の男女を比較する必要があるでしょう。

で、いろいろ聞いたり調べたり、飲み屋や喫茶店で会社員らしき人たちの愚痴合戦に聞き耳を立てたりしたのですが(笑)、家庭や子育てや恋愛などの人生の他のシーンのことは置いておいて、会社での体癖となると…

どうやら男女の差はそんなにないのではないか?という結論に達しました。

三種女性も、清濁併せ呑む。
八種女性も、がんばるし、話を誇張する。

会社組織というものが、女性を男性っぽくさせる面もあるのでしょう。
そこが家庭やプライベートと、仕事の大きな違いだと思われます。
会社は女性が女性としての役割を担わなくてもいい場所、というか。

そんなわけで、会社という環境にある限りは、男女の体癖の差はない、という前提で、以下を書き進めていきます。

多く会社は男性性組織

よく言われていることですが、女性性とは感情、共感や包容力のことを言いますね。
対して男性性とは、論理性や問題解決、競争心のことを指します。

これらを体癖的に言うと…
女性性は三種的、四種的、十種的。
男性性は一種的、五種的、七種的と言うことができるでしょう。

女性だから女性性ばかり、男性だから男性性ばかり、という話ではなく、女性でも男性でも、体癖によってどちらがより大きく出るかは異なります。

で、どちらがより会社という利益を生み出さなければ自滅してしまう運命にある組織として有利なのかというと、そりゃあ男性性なのです。

あらゆる会社は、お客様や取引先の問題解決をしなければ、倒産してしまいます。
お客様に共感して、優しくして、親しく接しても、それでお金にならなければ潰れてしまうのです。

すべてはリーダー次第だけど

とはいえ、一種でも五種でも七種でもなければ、会社にとって価値がない、というわけでは決してありません。
利益を生み出すためには様々な能力が必要になってくるわけです。

一種のようなアイデアを出す企画力も、
二種のような決められたことを忠実に実行するタフさも、
三種のような天真爛漫なムードメーカーも、
四種のようなニーズをつかむ共感性も、
五種のような冷静沈着な利益優先主義も、
六種のような言葉で人を動かす熱さも、
七種のようなライバル企業を追い越す競争心も、
八種のような周りとは異なる意見を出す反抗心も、
九種のような研究熱心な専門性も、
十種のようなお客様への優しさも、

全ての体癖の特徴が、会社を運営していく上で、強味になる、武器になる。
当然あなたの体癖も、組織にとってとても役に立つ。

けれども、経営者や社長、部長や課長のようなリーダーによって「こういう奴マジいらねぇ」という部下の体癖も出てくる。

一種のように口ばっかりで何もやらない、とか
二種のように柔軟性に欠ける、とか
三種のようにお調子者で目立ちたがり、とか
四種のようにその場では空気を読むけど影でこそこそ言う、とか
五種のようにやる気に満ち溢れすぎて自分の地位が危うくなりそう、とか
六種のようにぐうたら、とか
七種のように部下に厳しい、とか
八種のようにいちいち上に楯突く、とか
九種のように専門以外のことは何もできない、とか
十種のように自分の仕事はやらないのに他の人の仕事ばっかり手伝ってる、とか。

もしあなたが「私がダメだから会社でうまくいかないんだ」と思っていたら、大間違いです。
ダメな人がいるのではなく、人をうまく使えないリーダーがいるだけです。

ついでを言えば、部下が「女性だからダメ」だと思っているリーダーも確実にいるでしょう。
上司が女性だからダメだと思っている部下も。
そういった人はだいたい捻れ型混じりで、人間関係を上下で見ます。
女性に対してコンプレックスを持っているのですね。

とはいえ、リーダーだって人。
人であれば体癖があり、独自の価値観があります。
それに、適材適所で人員を配置できるだけの余裕がある企業なんて、今の時代少ないのです。

人が変わることを期待するよりも、あなたがあなた自身の体癖についてよく知って、あなたの体癖の良さを今まで以上に発揮することを考えた方が、よほど価値があると思いませんか?

働く女性を取り巻く問題

企業ではたらく女性には、主に

・男性優位(給与・昇進)
・出産、子育て、介護、女性特有の体調不良に際してのブランク
・パワハラ
・セクハラ


にプラスして、
・他の女性同僚とのやり取り
・男性社員とのやり取り
・上司、部下とのやりとり

という課題があるのではないか?ということは前述しました。

これらには、二種類あります。
それは、自分で解決できる問題と、自分では解決できない問題に分けられます。

結論から言うと…
上記に挙げたプラスの課題以外は、自分では解決できません。

記事の趣旨とは異なりますので詳細は省きますが、男性優位、出産・子育て・介護・女性特有の体調不良に際してのブランクに関しては、すべて国の貧乏に起因しています。
日本は今この瞬間も借金をしていて、なおかつ返せる目途が立たないくらい貧乏になっています。

国が貧乏になるということは、企業にも余裕がなくなるということ。
余裕がなくなれば、より空白のリスクが少ない男性を優遇せざるを得ないのです。

パワハラとセクハラは、国は関係ありません。
あくまでもそれらをしてくる個人の未熟さに起因します。
その人の上司に掛け合うという方法もありますが、試してもうやむやになることも少なからずあるようですね。

会社組織にいれば、自分の力ではどうにもできない現実がたくさんありますよね。
人は人を変えることができません。

体癖でより良いやり取りを

が、自分なら変えることはできます。
いや、変わるというよりは、あなたの良い面をもっと外に提示することができるのです。
それには「自分の良さは何だろう?」ということに目を向けることが大切ですよね。

その一方で、あなたの良さが会社のリーダーたちが欲しがっているものとは一致しない場合もあります。
が、リーダーの体癖が分かって、なおかつ扱い方が分かれば、あなたの価値を認めることもあるかもしれません。

何もやらないよりは、何かやった方がいい。

その”何か”が、前述した
・他の女性同僚とのやり取り
・男性社員とのやり取り
・上司、部下とのやりとり

をさらに良いものにしよう、ということになのですね。

欲を言えば、お客様とのやり取りや取引先とのやり取りも加えていきたいですね。
ですがそれを含めるとこの記事が超長編になってしまうので、書けるタイミングがあるときに書きたいと思います。

現代はコミュニケーションの時代。
リモートワークではさらにコミュニケーション能力が試されるでしょう。

体癖には、そのためのアイデアがたくさん詰まっているのです。
自分を知り、人を知り、対策を知るということが、あなたの会社員生活をさらに充実させてくれることになるでしょう。

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