体癖 de お悩み相談【後編】
悩み、人に打ち明けられますか?
いきなり自分の話で恐縮ですが、八種の私などは人に悩み相談を持ちかけるのが割と苦手、だいぶ苦手、かなり苦手。
「自分のことなんて、相手が分かってくれるはずなんてない」なんて思ってしまうのですね。
それに「上から目線で来られたらどうしよう?」とか「自分のプライドを傷つけられたらどうしよう?」とか、そういったことを恐れているのもあって、深い悩みがあっても人に相談できないのです。
人に相談することで、余計に悩みが深くなりそうで。
要は、自分を守っている、ということなんですよね。
それと、人をちゃんと信じていない。
八種だからなのか、そういう歴史を持った人間だからなのか分からないのですが、何でもかんでも耐えようとしたり、無理矢理にでも自力で解決しようとして、ずっと悩みを抱えることになったりしてね。
だからこそ、自力で自分の心の問題を解決できるようになるために、心理学を何百万円もかけて勉強したのですがね。
そんな”人に相談できない人”も多いのではないでしょうか。
私のような八種でなかったとしても。
二種なら「人に相談するのは恥ずかしい」と思うかもしれないし、一種や七種も相手より自分の方が優れた人間だと無意識に思っていて相談できないのかもしれない。
”相談女”に陥ってしまいがちな四種女子だって、アドバイスされたらゲンナリして悩みに関してなんて誰とも一生話したくないなんて思った経験があって人に相談しない人もたくさんいるのですよね。
そんな中で、「あのさ、ちょっと悩みを聞いてもらってもいい?」と言ってくる人は、その言葉以上に深い悩みを持っていると考えて良いかと思うのです。
上に挙げた二種でも一種でも七種でも四種でも八種でも、強固な信頼があれば相談を持ちかけてくるときは持ちかけてきます。
「ちょっと聞いてほしいだけ」の場合もありますし、あなたをネガティブサンドバックにしたいという意図で相談してくる場合もありますし、「本気でどうにかしたい」という場合もありますね。
であるなら、しっかりと相手に向き合っていきたいですよね〜
「あなたに相談してよかったよ!」なんて言われた日には、偶数体癖でなくても嬉しいですよね!
前回の『タイヘキストマガジン』では、”お悩み相談の基本”について少し体癖と絡めて書いていきました。
「悩み相談って言うと、アドバイスするものだと思っていました」、「我慢して相手の言うこと全部を”聴く”をやればいいんだと思って、いつもそうしてました」、「すぐ”なんで?”って訊いてしまっていました…これからは言葉を変えていきます」などの嬉しい声をいただきました。
で、今回は本番。
”体癖各種に対してのお悩み相談の方法”について。
一種から十種まで、前回の基本を踏まえた上で、体癖ごとにカスタマイズしていくと、さらに相手の悩みが解決されやすくなります。
また、相手の”鬱散”や”集注”もさらにうまくいきやすくなります。
それと…
やらない方がいいこともある。
例えば、五種にはやってもいいけれど、六種にはやらない方が悩み相談がスムーズにいく、ということもあるわけですね。
やらない方がいいことをやってしまうと、相手からの信頼が薄れてしまったり、トラブルの原因になることもあるかもしれません。
前回の基本を押さえていれば、避けられるでしょう。
ともかく、あなたが相手の体癖に合わせた悩み相談ができるよう、八種らしいディス混じりで記述していきます!(笑)
それと、記述の順番は10面体サイコロを振って神様に決めてもらいました。
「このシリーズが過去最大のヒット作になりますように!」という邪心を込めて(笑)
記述に関して、一つだけ。
以下は【やった方がいいこと】と【やらない方がいいこと】に分けていますが、後者の方が優先順位が高いです。
前者はいわばプラスアルファで、「やるとさらにうまくいくよ」ということ。
一方の後者は、悩み相談における信頼を損ねたり「あ、この人に相談してマズったかも」と思わせてしまったりする可能性のあるものについて記述しました。
二種に対して
【やった方がいいこと】
・感情、思い込み、価値観についての発言にフォーカスして聴く
要は、”状況の言い訳ストーリーにフォーカスしない”ということ。
「やった方がいいこと」に「しない」というのも変な書き方なので(笑)、前回の基本を踏まえた上で上記のように記述しましたが、二種に対してのお悩み相談をさらに効果的にするには、割と重要な要素なのです。
というのも、二種はとにかく言い訳が長い(笑)
この場合、言い訳は”状況を説明する発言”ということになります。
”状況物語”ですね(笑)
「何がどうなって、何がそうなって、誰があぁいう行動をしたし、自分もこれこれこういう意図があってあれをしたけれど、誰々がこういう反応をしたので自分がこうしたら、それが逆効果で、何がどうなって、何がそうなって…結局こういうことが起こった。元を辿ればあれが原因で…」みたいな話を延々と続ける人もいます。
おそらく二種の多くは「外部の状況が今の結果を作っている」という思い込みを持っているのではないかと思うのです。
実際、話をよく聴いてみても、自分や他の人の心に関しての発言は少ないのです。
”二種は感情が薄い”ということの傍証と言えるでしょう。
が、その状況をいかに突破するか、その心が大切なのです。
悩み相談における心とは、前回に説明した”感情”、”思い込み”、”価値観”。
そのあたりの発言を”聴く”。
その上で、バックトラックをしたり、思い込みに対して質問をしてみたり、質問形式のアドバイスをしてみると良いでしょう。
で、状況物語をあまりじっくりと聴かない方がいい理由は、単に疲れるから(笑)
疲れると、心に関しての発言をうっかりスルーしてしまうのですね。
ただ、二種が状況物語を話しているときでも、”聞く”と”聴く”は同じ態度で。
晴哉先生曰く「二種の鬱散は話せば終わる」(『体癖 第二巻』より)。
鬱散だけでなく、集注もしていることも考えられますので、「あなたの話をちゃんと聴いていますよ」という態度で、相槌を打ちながら聞いていきましょう。
【やらない方がいいこと】
・「あなたはどうしたいの?」を訊く
二種は、人の責任なら活躍できるのですが、自分で主体的に「あれをやろう、これをやろう」と覚悟を持って行動していくのが苦手な体癖。
単に「主体性がない」ということではなく、自分が「どうしたらいいか?」にフォーカスしやすい体癖なのですね。
「どうしたらいいか?」というのは、英語で言えば”must”。
「〇〇しなければならない」、「〇〇するべき/しないべき」と思い込んでいる人が多いわけです。
その裏には”普通は”という前提があるのです。
”普通は”というのは”周りや世間はどうするのか?”。
毀誉褒貶の中でも、「変な人に見られたくない」という感受性が二種にはあり、その感受性によって「自分はどうする?」という主体性が薄まっている人も多いです。
ですので、「〇〇したい」という”希望”について話すことは少ないし、「〇〇する」という意志を開示することも少なく、自分でも「自分が何をしたいのか?」が分からないのです。
そんな二種に「あなたはどうしたいの?答えはあなたの中にあるんだよ。さぁ自分がどうなりたいか、言ってみなよ!」なんて詰め寄ったら、二種だって困ってしまうわけです。
そんな経験を持った二種も多いでしょうし、なんだか責められている気分になってしまう。
もし二種本人の意思にアクセスするのであれば、「どうなるのが最悪?」と、ネガティブな未来にフォーカスさせる、という方法もあります。
二種の多くは、恐怖で動くのです。
「そうならないためには、どうしたらいいかな?それか、どうしなかったらいいと思う?」みたいな感じで続けていくと、自分の中から答えを引っ張り出す人もいます。
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