同じ体癖同士の相性~男女関係編~
知り合いの一種の男性と一種の女性が結婚をしました。
彼らは私ソシャフィアの古くからの知り合いで、私は彼らを付き合い初めから見ていたのです。
「お似合いのカップルだな。趣味も同じだし、二人とも眼鏡をかけているし。二人とも一種だし」と思っており、実際かなり仲がよいように見えたのです。
が、あるときに奥さんの方から「実はちょっと夫婦の危機で…」と言われ、相談に乗ったことがありました。
どうやら、私の知らないところで意見の衝突があったようなのです。
「私はAの方がいい、っていうか絶対Aしかあり得ないのに、彼はBだと言って譲らないの。あいつ、めちゃめちゃ頑固で、私に教え諭すように言ってくるから本当腹が立つ。今までは我慢してきたんだけど、結婚してもその調子だから、もう限界かも…」
で、奥さんに頼まれて旦那の方とも話をしたのですが…
「あいつ、オレのことバカだと思ってるんだよ。自分が頭がいいと思っていて、上から目線で意見を言ってくるの。意見っていうか、自分ルールのゴリ押しね。一つの意見でしかないのに、それしかない、なんて言いやがる。付き合っていたときもそんな感じだったんだけど、それも可愛げだと自分に言い聞かせてきたんだけど、最近そういうところが目立ってきてね…」
二人とも、言葉は違っても同じことを言っているのです。
同じ体癖同士なのに…
いや、同じ体癖同士だからこそ、衝突するときもあるのですね。
人は自分と似ている人が好き。
Like(似ている)はLike(好き)なのです。
ですので基本的には、同じ体癖同士は相性がいい、ということになります。
一種は他の一種の人の知的な部分を好みますし、五種なら他の五種の合理性を好みます。
が、その一方で”投影”ということもある。
人は相手の中に、自分の影を見るのです。
自分の中の嫌いな部分を無意識に相手から見出して、本来であれば自己嫌悪すればいいところを、相手を嫌いになることで自分が自分を攻撃することから守っているのです。
ということは、同じ体癖同士であるからこそ、分かり合えない部分も出てくる。
二種は他の二種を「なんて優柔不断な人!」と思いますし、三種は他の三種を「なんてわがままなやつなんだ!」と思ってしまう。
さらに距離が近ければ近いほど、許せない部分も浮き彫りになってしまうのですね。
他人であればある程度スルーできることが、スルーできずに怒りを発動させてしまう。
低潮していればなおさらです。
恋愛や夫婦関係というのは、それが仕事や友人関係よりも色濃く出てきますね。
そんなわけで今回の『タイヘキストマガジン』は、”同じ体癖同士の相性”について、人としての生の感情がダイレクトに出てきやすい男女関係の範囲に限定して書いていきたいと思います。
「この体癖同士は特に相性がいい!」というのは、ザックリと言えばあります。
が、それは同時に「この体癖同士だからこそ、合わない部分がある」ということでもあるのです。
四種同士には四種同士の相性の良さと悪さがあり、七種同士には七種同士の相性の良さと悪さがある、ということですね。
複合体癖を含めれば、二番目や三番目の種で相性が良かったり悪かったりもします。
が、複合体癖に関しては話が複雑になりすぎてしまいますので、今回は一番目の種同士の相性にしぼって記述していきます。
今回も「たくさんのスキがもらえますように!」という願いを込めて、10面体のサイコロを振って、記述する順番を決めます(笑)。
よって、記述の順番は”相性の良さランキング”ではありませんので、ご了承くださいm(__)m
五種同士の相性
相性の良さ★★★★☆
※★が多いほど相性がよく、☆が多いほど相性が悪い
クールでビジネスライクな五種同士は、特に相性がよい体癖同士です。
お互いの関係性を割り切っており、自分にとって利用価値がなくなったらこじれる前にお別れしますので、「お互いが必要としている間は」ということに限定されますが。
合理的に考える二人ですので、何か問題が起こった時は感情抜きで話し合いで物事を解決することができますし、結婚した後もお互いの一人時間を確保するようにします。
お互いに「喧嘩をするくらいなら距離を置いた方がいい」という考えを持っており、感情的にぶつかり合って嫌い合う、ということも少ないです。
ただし、お互いに冷めやすい。
「利用価値があるから」とか「条件がよかったから」という理由で付き合いを始めてそのまま結婚した場合は、家庭内別居になったり仮面夫婦になったりするのも五種同士が多いのです。
外面がよく、プライドが高いので、仲が悪くなっていても人前ではおしどり夫婦を演じたりもするので、外からは分かりづらい。
特に男性はイクメンを演じたり、奥さん大好きアピールをしたりしますし、”理想の夫婦”だと思われている場合も多いのですが…
「人に期待するな」というのは五種的な言葉ですが、その実、近しい人が自分のやって欲しいことをやらなかった場合には心の中で「使えない奴」と思ってしまうのも五種です。
お互いがそうなので、ちょうどよい距離感を保ち、利用しようとせずにいれば、仲がよく居られるでしょう。
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