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現代を体癖で生き切るための体癖

※1/31、編集後記を追記
できる限り1/31以内にご覧ください!

「自分は三種じゃないから、魅力がない」
「あの人は十種じゃないから、自分と合わない」
「自分は九種だから、営業の仕事はできない」
「自分は二種だから、七種のあの人はキライだし話さなくていい」
「あなたは六種タイプだから、何もできないんだ」



人間は誰でも言い訳の達人。
六種でなくても、人は行動したゆえに傷つくことを怖れ、自分が変わってしまうのを怖れる生き物。
その潜在的な恐怖ゆえに、”あきらめ”の体を装って「〇〇しない」ための言い訳を作りたがるのも人間のサガと言うものでしょう。

体癖をその言い訳の具の一つにする人も、様々な人との関わりの中で見てきました。
上記の発言もそうですし、「自分は四種だから社会的に成功できない」とか「八種だから人の善意を素直に受け取れない」とか、「そうじゃねぇだろ」と思わせるような言葉を、いくつも聞いてきました。

ですが、体癖は望ましくない人生を正当化するためのものではありません。
また、望ましい人生をあきらめるための口実でもないのですね。

しばしばタイプ論というのは、そういったことに使われがちです。
「自分は〇〇タイプだから」と自分の可能性を狭め、「それでも自分にはこんな良いところがある!」と自分を慰めるために「自分は何タイプか?」を知ろうとする人も少なくありません。
”自分ダメダメスタンプ”やら”自分はひょっとしたらイケてるかもしれないスタンプ”を、わざわざお金を払ってまで自分の心に押そうとする人もいます。

また、他者をタイプ分けすることで、「自分とは合わないから嫌ってもいい」などと言ったことの免罪符にする人も。
それはただのレッテル貼り。
相手に失礼。
私がやられたら、地の果てまで追いかけ回す(笑)

体癖という素晴らしい学びをそんなことに使っては、もったいない。
体癖をタイプ論と捉えれば、自分の不甲斐なさを正当化して、より素晴らしい人生のための行動を邪魔するものに成り果ててしまうのです。

そんなことよりも、「自分は何種で、どんなことでやらかして、他の体癖にはないどんな素晴らしい面があって、それがどんなことに役に立つのか?」といったことに体癖を活用した方が価値がありますね。

どの体癖も、サイテー。
そしてどの体癖も、最高です。
そこに良いとか悪いといった考え方の入る余地はなく、どの体癖もやらかすし、どの体癖も最高の部分を活かして、自分が望む最高の人生を手に入れることができます。

が、他の体癖の人とやり方が違っているのです。
サイテーの部分で最高の部分を発揮している人と戦えば、だいたい負けます。
であれば、サイテーの部分があまり出ないようにして、自分なりの最高の部分を発揮した方が、勝利の確率はだいぶ上がる。
そういった環境を探したり、そんな環境がなければ「ここで○種たる自分は何ができるか?」を考える。

現代はカオスの時代。
人々の価値観はそれぞれで、生きる目的も進む方向も異なっており、他者には無関心で、不信が人々の心を支配しているかのようにも見えます。
オマケに経済は下がり続け、老人ばかりになり、子供も産まれなくなり、老後のために2000万円貯めろと言われ、それなのに増税アフター増税で、将来の不安は増していくばかり。

だからこそ、体癖という学びが必要な時代でもあると思うのです。
自分や人をタイプ分けして、悦に浸っている場合じゃない。

誰かから押し付けられた画一的な”幸せ”でなく、自分で自分自身の幸せを見つけ、やらかしを減らして良き面を発揮し、自分が自分でいることに覚悟を持つ。
自分を知り、人を知り、時代を知り、世界を知る。
自分を認め、人を認め、自分を愛し、人を愛し、周囲と調和し、倒れてもまた立ち上がる勇気を持ち、自分の至らないところは他者を信頼して委ね、時には自分を律し、自分が最高だと信じることを愛をもってただひたすらにやっていく…

誠に勝手ながら、そういった人を私は「タイヘキスト」と呼びたい。

タイヘキストになるために、特別な才能は必要ないし、まして「何種だから」なんてことは絶対にない。
ただ、体癖をうまく活用するための”指針”が必要だと思うのです。
単なるタイプ分けの体癖”論”を脱して、カオスな現代を自分の体癖の通りに生き生きと生きていくための指針があって、それに外れないように体癖という学びを活用すれば、誰だってタイヘキストになれる。

そんなわけで、2年と9ヶ月続けてきた最後(だった予定、編集後記をご覧ください)の『タイヘキストマガジン』は、”現代を体癖で生き切るための体癖”というテーマで、押さえておきたい指針について書いていきます。

指針は、10ヶ条あります。
この10ヶ条を意識しておくことで、体癖という技術が日常や非日常で活用しやすくなるばかりか、人生が向上していくことに気づくでしょう。
仕事でも、家庭でも、恋愛などのプライベートでも、ご自愛でも、失敗した時でも、どんな場面でも役に立つのではないかと思います。

ただ、どんな場面でも活かしてもらいたいので、抽象的な書き方をされています。
今回の記事では、割と長めの解説も入れていきます。

そしてこの10ヶ条は、今までの『タイヘキストマガジン』でも、紹介はされませんでしたが、実は押さえられていたのです。
指針に背かぬように、100記事以上を書いてきました。

私ソシャフィアはこの10ヶ条の指針を「タイヘキストポリシー」と名付けました。
体癖という技術を知って、それを人生に活かす人にキモに銘じてほしいポリシー(方針)。

すでに体癖診断士講座0期でも紹介しておりますし、2月から始まる体癖実践講座でもみっちり講義を行うのですが、今回が『タイヘキストマガジン』の最終回(の予定でした、編集後記をご覧ください)ということで、20年以上の整体現場経験、10年数年に渡る心理カウンセリング現場経験から見出し、自分自身を律し勇気付けてきた大切なポリシーについて書いていきたいと思います。

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