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鉄則③夢は持たないほうがいい!?

「夢を持つ」というのは、わたしたちに何か希望を持たせるような、とても良い感覚になりますね。

ところで、我が子に「夢が無い」ということで、相談を受けることがよくあります。夢が無いということを、多くの親は、”ダメなこと”として認識しているようです。確かに夢を持てば、未来の目標みたいなものが出来て、親も本人も安心出来るのかもしれません。

今回は「夢を持つこと」に関して考えてみます。

ちなみに、夢に関して拙書では、アーナンダが言ってます、
「ユメハモツナ」

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人間には、”無限の可能性”があるとよくいいますが本当でしょうか?
おそらく無限の可能性が、この”夢を持つ”ことにより、小さくなってしまうのではないかということなのです。

夢が可能性を狭める!?
それはなぜか簡単に言えば、何かひとつに固執したものの見方をすると、他の事や様子が見えなくなるということです。ふと我に返った時に、目の前の見えなかったものに気づいた、、のように誰にでもある経験だと思います。

まさしく、固執したもの、それが「夢」なのです。「ある夢」を持つことにより、(それ以外の多くの)他が見えなくなるということです。
もちろん、その夢が確実に、自分に合っていればそれは理想的で、自分の可能性を深めるために進んでいけばいいのですが、、、そんなこと本人にも誰にもわかりません。

さて、ではここで”夢”とは何かとちょっと深く考えてみると、ほぼ以下の3つに当てはまるような気がします。

・自己体験で(特に幼少期での)インパクトの強い出来事がきっかけ
・身近な人(親など)の影響や刷り込み
・メディアなどからの受信した何からの情報

例えば、「小さい頃、大事故をして入院した際、とっても優しくしてもらったことに深く感銘し、自分も医者(看護師)になって人を助けたい。」とか、これは作り話ですが、似たような話はよく聞きます。

実は、私たちは多くの事を勘違いしてしまうことが多くあります。

こころに残る出来事や、ショックな出来事が起こったとき、脳に大きなインパクトがあると麻痺(?)して、必要以上に、起きた事を美化してしまったり、または、その逆の場合もあります。印象の強い出来事のために、脳が勘違いして、”何でもない普通のこと”をデフォルメしてしまうのですね。

いろいろな心理実験もあって面白いですので、ぜひ調べてみて下さい。

「今にも落ちそうな吊橋ですれ違った男女が好きになってしまう。」
「自分が虐待を受けた父親と同じような暴力的な人と結婚してしまう。」

脳科学の実験レポートなどを見ると、本当に脳は勘違いしやすいんだなあ、と思ってしまいます。

話を戻して、何が言いたいかといいますと、

こどもが持つ夢などには、決して執着してはいけないということが多くの場合言えるのです。例えば、ずっと、サッカー選手を夢見てやってきた子が、実はサッカーではなく”絵を描くこと”に凄く才能があったのですが、サッカーに固執するあまり、(才能の無い)サッカーも、(才能のあった)他の事も、イマイチになってしまった。長い間、他が見えなくなってしまっていたからです。

そう、”夢見る”=”妄想”と言ってもいいかもしれません。

もうひとつ、よくあるのが、こどもに自分の果たせなかった夢を、刷り込みによって持たせてしまうことです。そういう親は少なくありません。特に小学生に夢を聞くと、理由もわからないまま「自分の夢」だと思いこんでいる(可愛そうな)子たちが結構います。こういう子を見ると、先々が上手くいかないのがよく分かるので、とても複雑な気持ちになってしまいます。
(何も考えずに夢を持って進んでいたのが、自我が芽生えると、自分はどうしてこんな事をしているんだろうっと気づき悩みだす)

我が子と言えども、ひとりの人間です。親自身の夢を託すような勝手な事をしてはいけないことだと、僕は思いますが、いかがでしょうか?

最後に、大人の中にある、とっても小さな”過去の世界観”でものごとをいう場合があります。特に、我が子の将来をと思ってアドバイスすることなど、それが本当なのかどうか、単に自分だけの世界観での話ではないのか?をよく検証していかないと、実は他人にアドバイスなど到底出来ないのです。

今や、世の中は大激変していて、過去の良いことが悪いことだったり、悪いことが逆に良いことだったり、もう過去の世界観で物事を言う時代はとっくに終わっています。

親のアドバイスはほとんど役にたたない時代になりましたので、これを読むあなたもぜひ注意しましょう。(笑)

では、どうればいいのかを僕なりの考えですが、書いておきます。

・夢は脳の勘違いが多くあるので、どんどんアップデートする。
・夢はひとつだと周りが見えなくなるので、できるだけ多く持っておく。

要するに、今から伸び伸びと本質を見れる子育てには、昭和平成の親世代が持つ、”夢”というものに対しての感動的な憧れとか美化する癖、そういう執着なものをできるだけ払拭していくということが必要だという事なのです。

夢に対して話した音声ブログもぜひお聞きください。


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