「戦術脳」を鍛える最先端トレーニングの教科書~「戦術的ピリオダイゼーション」実践編~を読みまして。
常々Twitterでサッカーのことをグダグダと書いてますので、noteでも一発目はこれだと思っていました。
今までもたくさんのサッカー書籍(戦術系)を読んできたのですが、この本はかなり面白いと共に、かなり実用的で、スーパー良書。
いきなりボキャブラリーが崩壊していますが、20-30冊ぐらい一応似たジャンルの本を読んできた男のコメントとしてそれなりに信用して頂きたい(笑)
サッカー部のコーチとしてお手伝いさせてもらっていた時に読んでおけばどれだけ助かっただろうなと思う1冊でした。
タイトルが長いし、横文字がたくさんあるし、本の序盤では...
・複雑系
・カオスとフラクタル
・自己組織化
などなどこれ本当にサッカーの本なの?と思わされるようなワードがうじゃうじゃ出てくるのですが、
東大サッカー部のコーチである著者の解説が
まぁ秀逸(笑)
やっぱり頭が良くて、深く理解している人ほど単純明快にその事象を説明出来るものです。
「神秘的なイワシの群れは...単純な司令で成立している。」
なるほど!!!!
これが自己組織化か!
って具合にすんごい腑に落ちます。なんとイワシの話がサッカーで腑に落ちます。
サルでも分かる!戦術的ピリオダイゼーション!
は言い過ぎですが、例えや解説が上手いので本当に理解が深まる本です。
そもそも戦術的ピリオダイゼーションやゲームモデルという言葉を知らないサッカーコーチにとっては取っ付き難い本と思われるかもしれないですが、実践編とあるだけあって、
こーゆー戦術を使いたい、こーゆーサッカーがしたい、
じゃあこーゆートレーニングをしましょう
もっとこうしたいならこんなルール付や工夫をしましょう
ほら、自然と選手は狙いどうりのシチュエーションでサッカーのトレーニングができてますね。
と、具体例を列挙しながら詳しく解説してくれます。
明日からでも試せるとはこの事ですよね。
あと、トレーニングメニューを紹介するだけでなく、トレーニングメニューの作り方、概論的な所の理解が深まるので、応用が効く上に、自分のチームにピッタリハマるトレーニング方法を見つける・作るヒントになるんじゃないかと思いました。
「最強バルセロナのパスサッカー!」
「○○高校の名将が伝授!○○練習法!」
みたいな本ってたくさんあると思うんですけど、あれは飽くまでそのチームで実践されている例の一部であって、全て丸呑みしてもあんまり意味が無いので、
トレーニングを作るプロセス
まで解説してくれてる感じの本書はめちゃめちゃ幅が効くなぁという印象です。
トレーニングの原則
トレーニングを作る公式
みたいな内容もあるのでそれを自分のチームや戦術に当てはめればすぐ活用できる!って感じです。
サッカー指導者の方には是非オススメしたい1冊です。
あくまでも個人の意見です!
では。
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