「モンテッソーリ教育×ハーバード式子どもの才能の伸ばし方」~を読みまして。
今回は初めて教育系の書籍に手を出してみました。
これで4冊目。ここまでの更新はいいテンポですが、
読み終えていた本が数冊あったので。(笑)
勝負はここからでしょう。(笑)
前置きですが、このnoteの中の人は子育て未経験です。(笑)3月に第1子が誕生する前に本で学びを。とのことで、今回この書籍に手を出した訳です。
さて、この本のタイトルでもある
モンテッソーリ教育
ですが、モンテッソーリ教育を受けて育ったラインナップが紹介されていました。
・藤井聡太
・バラク オバマ(前アメリカ合衆国大統領)
・ビル ゲイツ(Microsoft創設)
・マーク ザッカーバーグ(Facebook創設)
・ラリー ペイジ、セルゲイ ブリン(Google創業)
・ジェフ ペゾス(Amazon創業)
・アン ハサウェイ(女優)
・テイラー スウィフト(歌手)
という超銀河系軍団。もう少しでGAFAがそろい踏みになる所でした。(笑)
3/4GAFAが揃うこのえげつないメンツを育てた教育法の本か...
と思っただけで少し読むのが不安になりました。どんな難しくて金のかかる事が書いてあるのかと(笑)
しかし結論から言うと、
「こんなことでいいのか!」
と思うほどシンプルかつ明快なアドバイスばかりで、
これなら出来るかもしれないと思うことが多かったです。
子供に対する考え方を少し変えてくれる本です。
(もう一度言います。僕はまだ子供がいません。 笑)
自立心を養うモンテッソーリ教育
スポーツや学業において、
よく言われる「天才」という言葉。
生まれた時点で特別な人と言うのはたぶんいるとは思うのですが、この本は先天的な才能ではなく、
親が与えてあげられる環境や、子供の言動に対する親のリアクションという後天的な要因で子供の成長が劇的に変わるということを教えてくれます。
どんな子も「天才の芽」を持っている。
そしてそれを最大限に引き出せるように助力する、あくまで見守ってあげるのが親とのこと。
言いつけばかりで、そしてそれを守って褒められて育った子は、いざ自分で判断しなければならない場面でどうしていいか分からなくなる
「指示待ち」
の大人になってしまう。
モンテッソーリ教育を実践する幼稚園では、
様々な場面で子どもが
「自分で考える」
ように環境整備がされている。
要するに
あーしなさい、こーしなさい
がなく、
そして子どもが自分で導いた答えに対しては
大人が、これが正しい、それは間違ってる
という事もない。
自立心を養うことこそ、天才への第一歩。
と言うのがこのモンテッソーリ教育の考え方です。
確かに成功してる人って、言われたことをやる人じゃなくて、誰もやらなかったことをやる人で、0-1ができる人ですし、とても大事な考え方だと思いました。
でもやっぱり普通の感覚として思うのが、
「そんな教育ではワガママな子にならないか?」
「なんでも許してしまうのはよくない」
ってこと(笑)僕も読んでて思いました(笑)とんでもないモンスターが育ってしまうんじゃないかと。
しかし、
先生や親に承認された子どもは、その人を信頼し、身勝手な行動を辞めるようになります。
と言及されてます。
逆になんでも親の言う通りにしてきた子どもは
指示待ちで、新しい発想を生み出したり、自分のやりたいことを自分のやりたい事を見つけられない子供になる。
管理型教育に染まって、親や先生の価値観を刷り込まれた弊害としてそういう人が増えているとのことです。
とても勉強になりました。しかし、ただ放っておいて言い訳でもないだろうし、「子どもを信じる」というシンプルなことが、これまた難しいんだろうなーと思うわけで。
責任を持って、見守る。
そんな心構えが理想なのかなーと思ったりしました。
「教育熱心」はいいこと?
これは僕の印象論でしかないですが、
スーパーキッズや、将来を期待されるアスリートの取材で親御さんのインタビューをよく見ます。
最近は、この手のインタビューで
「この子の好きなようにさせて来ました。」
「特に小さな頃は他の子と変わったことはなかったと思います。」
みたいな感じのパターン多くないですか?(笑)
んなわけねぇだろ!!と、僕も思うわけですが、
でもよくよく考えれば、子どもが好きじゃないと何も続かないなと思うわけです。
たぶん子どもが本当に本気で取り組めることや、興味を持つものに出会えるように環境を作れる親だったのかなーとこの本を読んでからは思うようになりました。
この本の中でも
その能力を身につけるかどうか決めるのは
子ども自身。
能力を身につける時期が来れば、自分から手を伸ばし、集中して取り組みます。
とあります。
これは発達段階を考慮している内容のものなので、習い事やスポーツとは少し違うかもしれませんが、
イヤイヤすることは身につかない。
ってのは確かに。って感じでした。
親が
こんな子にしたい、あの家の子みたいにうちの子も、この習い事、この勉強をさせたい。
と思い熱心になって色々やらせても、そもそも子どもに興味がなければその時間は無駄に終わってしまう訳ですね。
色々体験させるのは大事でも、子どもが興味を持たないことには執着しないのが大切とのこと。
~三つ子の魂百まで~
とか言う古の超パワーワード
モンテッソーリ教育では
「この時期に、この能力が発達する」
という旬の時期を設定していて、それを
「敏感期」
と呼んでます。
年齢的には6歳までが敏感期で、そして
特に発達の敏感期は、、
3歳までに最も強く現れる。
言われています。
そしてその3歳までに脳の神経細胞のネットワークが繋がっていく。
なのでこの時期に、心地よい音楽を聴いたり、お母さんとお父さんの言葉をたくさん聴いたり、自然に触れたり、たくさん遊んだり、運動したりすることで、
脳の土台を作ることが大切
とのこと。
しかも3歳以降は刺激に対して、脳神経細胞が繋がりにくくなるとも言われています。
誕生した瞬間が脳神経細胞が1番多く、その後は減っていくのみ。
生き残る神経細胞は30%程度で、大人になってもその30%は変化しない。
つまり、3歳までに土台ができた脳みそで一生過ごすということ!
「三つ子の魂百まで」
古のことわざを脳科学が立証!(笑)
とんでもないパワーワードでした。
本では敏感期に赤ちゃんにどういう刺激を与えればよいか、
・運動
・感覚
・言語
の3つに分けて紹介してくれています。
・ハイハイをしっかりできるスペースを確保して
体幹の筋力を鍛える。
・24色のクレヨンを与える。
・言葉が分からない間も積極的に話しかける。
などなど、特別難しいことは何もなかったです。
イタズラすらも成長の証
この本を読んで1番印象に残った部分かもしれません。
赤ちゃんが、物を投げつけたり、ティッシュペーパーを全部出したり、落書きしたり。
忙しいお母さんお父さんからすると、ストレスの元になりがちなイタズラ。
しかしモンテッソーリ教育では
「イタズラは成長のサイン」
と捉えています。
物を投げつけるのは、「投げる」という能力を伸ばすため、
ティッシュペーパーを全部出してしまうのは
「引っ張り出す」という能力を伸ばすための行動で、
赤ちゃんが夢中になってやるイタズラは、
発達段階に応じた行動であり、成長のサインであるということ。
無理やり叱って止めると、成長過程を抑制された子どもはまた 繰り返しイタズラする。
確かにその考え方でいくと、成長するために当然のことを叱られて止められるわけで、赤ちゃんも納得はいかない。
逆に思う存分イタズラした子どもは満足し、
親に受け入れられたという安心感から精神的に落ち着きをもち、周囲との人間関係も上手くいくようになるとのこと。
そんな上手い話!!(笑)と思ってしまいそうですが、子どもを見守る立場としては、これも成長するためなんだと思えばイライラせずに向き合えるかなと思いますね。
さすがにティッシュペーパーを永遠に消費されるのはキツいので、(笑)
代わりになるような遊びで補うことが大切と紹介してくれています。
要は
「引っ張り出す」「投げる」などの運動を含んだ遊び
をすればいい訳で、柔らかいゴムボールを用意したり、ヒモを掴ませて引っ張り合いをしたりして、
赤ちゃんの成長を邪魔せず、かつ家がめちゃくちゃになるのを防いでいきましょうと(笑)
このクソガキ!!!!
ってメンタルを削るより、
「あ、今この子は成長するために頑張ってるんだ。」
という心持ちになることで、穏やかな子育てができ、かつ才能豊かな子どもに成長するということを著者は伝えてるんですね。
また、赤ちゃんが周囲に全く気を取られず、繰り返し繰り返し何度も同じ遊びをしている時は、
フロー状態
と言って、心理学的に
「完全にのめり込んでいる状態」
敏感期によく見られ、赤ちゃんのときにこのフロー状態を遊びやアクティビティの中で沢山経験した子は、
大きくなってから、
ものすごい集中力を発揮したり、新しいことを始める時に覚えるのが早くなるとのこと。
なんでもかんでも親に注意され、止められている子どもはフロー状態を経験することなく、成功体験も得られないために、能力を発揮することができなくなります。
心理学的にも「見守る」ということは大切なんですね。
本の中では、子ども能力を9つの知能に分類し、それぞれの知能をフロー状態にして伸ばしていくアクティビティを具体的に紹介してくれています。
ぜひ本を手に取って読んでみてください。
ちょっと楽しく子育てができそうな気がします(笑)
あくまでも、個人の意見です。ではまた!
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