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染、色の世界へ3

こちらの記事の続きです。



⚠︎ネタバレあります



◎白い真未と秋の桜

最後の観劇のとき最後のこのシーンで胸の中心がとても温かくなって終わった。

1度目の観劇のときは各キャラクターそれぞれに共感(私はとくに滝川、原田)して終わり(余談だが観劇後感想共有してみると深馬に感情移入してしんどくなる友達のほうが多勢だった)、
2度目は深馬と真未に焦点を当て新たな視点で見ることができ、
3度目からは時系列や台詞を追いかけることに必死になった。

最後に感じた温かさは自担の主演舞台が終わってホッとした感情とは違うと思った。(けど入り混じったのかな…?)

真未の部屋で進むべきストーリーは進み終わったと思ってる。最後に白い真未と秋の桜のシーンをわざわざ入れたところに、このお話が失望・悲しみ・苦しみだけで終わらないというメッセージを感じて、胸がじんわり温かくなったんだと思う。

ここのショットを大きくステージレポで取り上げてくれた雑誌があって、見たときは(こんなに良い顔してたかな?)って不思議に思った。で、舞台で注意して見てたら、ちゃんと良い顔してた。めちゃくちゃ良い顔だった。

白い真未が初めて登場するのは、これからの深馬は白にも黒にもなれるし、深馬にも真未にもなれるってことだと思った。滲んだその先はやっぱり「何にだってなれる」んだと思う。

現実の世界線では、ポリダクトリーはロランス朱里のアートプロジェクトかもしれないし、滝川は画家になる夢を叶えるためだけに渡仏したのかもしれない。
でも真未と過ごした時間は深馬の中ではたしかに存在していた。そしてそれは消えない。「一度ついた染み」だから。

大千秋楽のカーテンコールで岡田義徳さんが「正門のかっこよさの一歩先を見てほしい。作品の一歩先も見えてくるから。」みたいなこと言ってた。
ちょうど友達が「数ヶ月後には原田は仕事辞めて滝川追いかけてフランス行ってる」みたいな予言めいたこと言ってたから、"作品の一歩先"のワードが続編とかスピンオフって意味に私の中で変換されてしまったのである。
(別の友達がブログで「深馬のことを見限って静かに別れる杏奈」を想像していてそれにはぞくっときた。)

私は、深馬はもうスランプは脱しているし、自由に描けるんじゃないかと願いを込めてそう思う。
まだ人がいない美術教室でなんの気無しに描いている深馬のことを、小さな生徒さんが見つけて杏奈くらいハッと息を呑んでほしい。
深馬の作品が評価され始めたら深馬にベットした原田だって。そしたら北海道のセンス悪い会社なんか辞めてしまって滝川に会いに行けるよね。
杏奈は総合商社でバリバリ働いててほしい。唯一の癒やしが深馬との時間。学生の彼氏がいるの?って冷やかされるけど、待ち受けの深馬とのツーショ見たらみんな黙る。だって顔が正門良規だぜ?(笑)
北見は二世特有のイジりを持ち前のコミュニケーション能力でかわしてそうだな。ふとした冷ややかな表情に女子社員が惹かれまくるラブコメありそう。
真未は…深馬と杏奈の一人娘に真未って名付ける継承-へレディタリー-はホラーすぎますか?


話が脱線した。


私が落とし込んだ「染、色」は以上です。


6人全員の雰囲気がとても良くて本当によかった。今の状況下じゃなかったらもっと皆さんが遊びに行けたりした話も聞けたかもと思うとそれは少し残念。
それぞれの役者さんが魅力的でこれからもっともっと活躍の場を広げられること間違いなしだと思う。数年後また別のお仕事で正門くんと共演する世界線があるといいな。

初主演舞台「染、色」本当にお疲れさまでした。2021年で、いやオタク人生で、一番幸せな期間だった。ありがとう。


舞台「染、色」
配信 7/9(金)19:00〜
見逃し配信 〜7/11(日)23:59まで
https://online.johnnys-net.jp/s/jno/page/senshoku

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