あ.

主にサッカーについて。それも特にヴェルディについて。書きたいことを書きます。

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最近の記事

第3節 vs 栃木SC 雑感

いや、正直なところ、勝たなければいけない試合でした。 決して、栃木さんが悪いと言ってるわけではないものの、昇格を目指すチームとしては、こういう試合をものにしていかないと上がれないよという感じです。 まあ、あのワンプレーで試合の全ての流れが変わってしまいましたが。 それを考えると、あの状況で勝ち点1を持って帰ってきたのをよしとするべきなのか。 難しいですね。 栃木は4-2-4のような形でヴェルディの「3+2」のビルドアップに対抗してきました。 敵の2トップはボランチへのパスコ

    • 第2節 vs FC町田ゼルビア 雑感

      結論から言うと、自分が想定していたものより面白く、確実にチームの完成度は高まっているけど、魅力的なチームであるかというとまだまだだなと。 というのも、ボール支配率が75%を超えていながらもシュートが二桁いっていないというスタッツからも分かるように、決定機の数では町田と互角でしたし。 内容は確かに去年と比較して改善はしましたが、負け試合を何とか引き分けに持ち込んだというのが感想です。 ただ、永井ヴェルディの狙いが感覚的ではありますが、大分見えてきたのは大きいです。 ボールを保

      • そこに、覚悟はあるか【東京ヴェルディ 2020シーズンプレビュー】

        ヴェルディの目指すサッカーを一言で表すと何になるのだろうか。 俗に言う「攻撃的サッカー」に分類されるのだろうか。 はたまた、「ポゼッションサッカー」というものになるのだろうか。 しかし、昨季の戦いを見ながら、筆者は上記のような表記には違和感を覚えていた。 決してヴェルディは常に攻撃的というわけではない。 例えば、少し早くなりつつあるゲームのテンポを落とすため、あるいは味方に適切な立ち位置をとらせるために、ヴェルディはゴールを常に狙うわけではなく、あえてボールをゆっくり回

        • 押し込んだその先を。深化している永井ヴェルディ。圧倒して勝つために必要なもう一歩。

          ボール支配率は68%と圧倒した。ところが、シュート数はヴェルディの7本に対して、山形は13本と倍近くのシュートを放たれ、山形は何度も決定機を迎えた。ボールを持てどもチャンスを作れないヴェルディに対し、その裏にある広大なスペースを突き効果的なカウンターを繰り出すという構図。この内容に対し、不満に思う方たちも多いかもしれない。しかし、筆者はそうは思わない。確かに、シュートはもう少し打てたかもしれない。だが、その内容は確実に前進している。「深化」している永井ヴェルディを紐解いていき

        • 第3節 vs 栃木SC 雑感

        • 第2節 vs FC町田ゼルビア 雑感

        • そこに、覚悟はあるか【東京ヴェルディ 2020シーズンプレビュー】

        • 押し込んだその先を。深化している永井ヴェルディ。圧倒して勝つために必要なもう一歩。

          さあどうなるvsモンテディオ山形。敵はリスクを冒さず、堅実に。試合は我慢比べの様相か。

          自動昇格圏内である2位との勝ち点は14にまで広がった。正直、自動昇格圏内に食い込むのはかなり厳しくなったのが現実だ。一方、プレーオフ圏内である6位との勝ち点差は8とまだ辛うじて挽回することができる位置につけている。今節、味スタで迎え撃つのは4位につけているモンテディオ山形であり、上位陣との勝ち点差を縮めるチャンスである。そんなプレーオフ進出へ絶対に負けられない試合を徹底分析する。 1. 直近5試合の山形の成績第23節 vs ファジアーノ岡山 0-1 ● 第24節 vs 徳島

          さあどうなるvsモンテディオ山形。敵はリスクを冒さず、堅実に。試合は我慢比べの様相か。

          敵は「自分たち」にあり。改善されつつある攻撃にフォーカスする。

          鹿児島戦まで3日に迫った木曜日の朝、ヴェルディサポーターに激震が走る衝撃的な一報が届いた。「この度、渡辺皓太選手が横浜F・マリノスに完全移籍することが決定しましたので、お知らせします」。日本代表の一員としてコパアメリカに参戦し、先日、新キャプテンの就任と結婚を発表し、まさにこれからという時期の移籍に多くのファンは驚き、大いに悲しんだ。そんな中、今節からは「FUSION 50」の50周年記念ユニフォームを着用し、悲願の昇格に向けて、永井ヴェルディは「ヴェルディらしさ」とともにひ

          敵は「自分たち」にあり。改善されつつある攻撃にフォーカスする。

          「ビルドアップvsプレッシング」。繰り広げられた両者の戦術的駆け引きを紐解く。

          まさに相反する両者のスタイルがぶつかり合った好ゲームだった。ヴェルディはいつものように最後尾から丁寧にボールを繋ごうとすれば、町田はボールサイドに人数をかけボールを奪いに行く。一歩間違えば失点にも直結するのだが、それでもヴェルディはロングボールに逃げるようなことはしない。一方、町田も度々高く設定したラインの背後を攻略されたり、DF-MFライン間からスピードアップを許したりするなど、ピンチはなかったわけではないが、それでも代名詞とも言える「横圧縮プレス」をやめない。互いが互いの

          「ビルドアップvsプレッシング」。繰り広げられた両者の戦術的駆け引きを紐解く。

          3試合で8失点。新システム導入後、2試合連続完封。直近5試合の守備局面を振り返る

          1) 直近5試合の結果 直近5試合の結果は以下の通りとなっている。 第15節 vs 千葉  1-1 △ 第16節 vs 京都  1-4 ● 第17節 vs 鹿児島 1-3 ● 第18節 vs 甲府  2-0 ○ 第19節 vs 大宮  0-0 △ 7戦負けなしの状況の中、ホームで迎え撃った京都に前半だけで3失点を許し、完敗を喫したあとはリズムを壊し、鹿児島にも大量失点で連敗。たまらず新システムを導入し、守備を安定させ、上位陣を相手に2試合連続で勝ち点を拾っている。 2)

          3試合で8失点。新システム導入後、2試合連続完封。直近5試合の守備局面を振り返る

          紆余曲折の果て、たどり着いたプランA。ゲームモデルを用いてその全貌を明らかにする。

           春の3連戦を終了間際被弾での逆転負けで終えたモンテディオ山形との試合後、イングランド人指揮官はかつてないほどの逆境に立たされた。8試合を終えてわずか2勝。直近の3戦では、合わせてやっとシュート数が二桁に到達するほどの低調な内容。今季こそ、昨シーズン掴みかけたJ1昇格という悲願達成が至上命題とされるチーム目標とは程遠く、多くのサポーターが新監督の手腕に疑問を呈した。筆者もその一人であったことはレビューを見ていただければ分かるはずだ。  そんな危機的状況で迎えた第9節FC琉球

          紆余曲折の果て、たどり着いたプランA。ゲームモデルを用いてその全貌を明らかにする。

          ホワイトが打ち出した新機軸4-1-4-1。クラシック×モダーンサッカーでいざ逆襲へ!

          ・変化を見せた琉球戦 3連戦を最悪な形で終えたヴェルディ。さてどうなることかと思いきや、1週間で新システムを導入してきた。結論から言うとその出来はなかなかで完成すれば新たな戦術のトレンドになるのではと筆者は考察している(新たな戦術のトレンドの考察については以下の記事を参照してください)。それでは、新機軸の現状と課題を局面ごとに整理していく。(両チームの選手とフォーメーションは以下の通り) ・ビルドアップは改善されたが、課題もある 自陣でのビルドアップでのキープレーヤーは井上

          ホワイトが打ち出した新機軸4-1-4-1。クラシック×モダーンサッカーでいざ逆襲へ!

          「進化する戦術の最先端。次の戦術のトレンドはどこだ。」

          ・補足記事の目的 今節のヴェルディのサッカーは次世代の戦術のトレンドに成り得ると筆者は分析した。そこでそう考える根拠を考察し、マッチレビューとは別の形で「記事化」を試みることにした。 ・考察 現代サッカーはインターネットの発展により、急速に発達している。今や、どこにいても海外の試合を見ることができ、戦術についての情報を得ることもできるからだ。そんな中、昨今、「言語化」の重要性が叫ばれている。目の前の事象に対してチームや選手がどういった狙いを持ってプレーしていることを言葉で表

          「進化する戦術の最先端。次の戦術のトレンドはどこだ。」

          ブレている方向性。追い込まれたホワイト。もう一度立ち返るべき今季の目標。

          ・3連戦を1勝1分1敗で終える  開幕5戦をわずか1勝と低調なスタートを切ったヴェルディ。新指揮官、ホワイトへの風当たりも強まる中、真価が問われる春の3連戦に臨んだ。  3連戦の最初は柏レイソルをホームに迎えた1戦。これまで目指してきたサッカーを捨て、柏対策のサッカーを敷き、クリーンシートでの勝利を達成した。明らかに個の質で劣るヴェルディが組織を整備することで収めた勝利は今後のヴェルディの自信になるのではと感じさせたゲームだった。  しかし、この勝利は悪い方向にチームを導く

          ブレている方向性。追い込まれたホワイト。もう一度立ち返るべき今季の目標。

          もがき苦しむ理想と現実のギャップ。繰り返される失点パターンを紐解く。

          ・土壇場で追いついてのドロー 共に開幕からのスタートダッシュに失敗し、不振に喘ぐ両チーム。浮上のきっかけをつかむべく徳島に乗り込んだヴェルディであったが、この日も苦しい戦いを強いられる。  互角の展開の中で迎えた54分、プレスがはまらず、きれいに崩されて開幕5戦連続で先制点を許す(この場面については後に詳しく述べる)。その後、選手交代によってシステムを変更し勢いづいたヴェルディは終了間際の90分、コーナーキックの流れから最後は李が押し込み、値千金の同点ゴールを奪う。昨年のリー

          もがき苦しむ理想と現実のギャップ。繰り返される失点パターンを紐解く。

          ホワイト解任は時期尚早。改善の兆しが見られる攻撃と課題多き守備。現在地と課題を整理する。

          まさかの再逆転を許しての負け 前節、今季初勝利をあげたヴェルディがホームに迎え撃つのは未だ今季勝利がない栃木SC。ホーム連戦で勢いをつけていきたいヴェルディであったが、この日も立ち上がりから苦しむことになる。13分、優勢に試合を進めていた中で中央を崩されて失点。しかし、直後の15分に林陵平が2戦連発となる同点弾をあげると、31分にはCKから李栄直が決めて逆転に成功する。後半も落ち着いてゲームを勧めるヴェルディであったが、栃木が2人同時投入からシステムを変更するという大胆なベン

          ホワイト解任は時期尚早。改善の兆しが見られる攻撃と課題多き守備。現在地と課題を整理する。

          チームに残る前任者の偉大な「影」。進まない「破壊と進化」。困難を極めるチームビルディング。

          完成度の差が如実に現れる 「今節は我々本来のサッカーをお見せする」。ギャリー・ジョン・ホワイトは報道陣に向かって力強く話していたそうだ。対するはこれまたボールを大切にするサッカーを志向する愛媛FC。地上戦のぶつかり合い。まさに、今季のサッカーを披露するには打ってこいのシチュエーションだった。しかし、蓋を開けてみれば、点差以上の完敗ぶり。それぞれのチームの完成度の差がそのまま結果に反映される形になってしまった。  試合の展開を、順を追って振り返る前に同じく今節の試合を扱ったレ

          チームに残る前任者の偉大な「影」。進まない「破壊と進化」。困難を極めるチームビルディング。

          川井体制2年目で高まる完成度。攻守におけるアグレッシブなサッカー、その本質に迫る。

           愛媛のサッカーを「言語化」してみる 東京クラシックでスコア以上の差を見せつけられ、完敗を喫したホワイトヴェルディは次節愛媛FCの本拠地ニンジニアスタジアムに乗り込む。このスタジアムは一昨年こそは勝利したものの2009年以降の通算成績1勝2分け7敗と大きく負け越しており、いわゆる“鬼門”の一つに挙げられるスタジアムである。筆者は次節戦う愛媛FCを分析すべく、開幕戦のvsジェフユナイテッド千葉をDAZNにて録画視聴した。がしかし、そのあまりの完成度の高さに驚き、プレビュー記事と

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