クラブの雇用関係や国の税収にまで広がる #さかろぐ #2020apr16
給与削減か、選手による寄付か
六:さらにこの話をややこしくしてるのが、選手の減給が国の税収に影響を及ぼすという点ですね。
邨: それはまじでややこしい。
六: あれ見た瞬間もうわかんなくなった。
邨: 選手の立場からしたら、契約通り受け取った上で自分たちで還元します、っていう考え方と、自分たちの収入が減ることによって税収が減ってしまいますっていう二つの言い分があって、パワーバランスとしては微妙な話やんね。
でもこの契約を続けてしまえば限界がきますってクラブもいま言われへん、見通しが立たへんから。 選手給与を減らす確固たる理由、少なくともいまこの現時点で、半ば強制に近い交渉をする理由はないんじゃない?
六:ないと思う。
コメント:あれはリバプールの納税・投資・消費対象がグローバルなのに対し、選手の納税先はイングランドだよってのも言外に含まれてるような気がします
邨:なるほどね、選手の納税先はイングランドだよってことか。そうですね。
六: そうですね、なのかこれ?選手はイギリスに納税してるわけでしょ?クラブの納税先って…ここがわからないのか。クラブの納税先と選手の納税先が若干ずれてるのかもしれないってことか。
邨: そうですね、って言い切られへんけど。
六: クラブもイギリスに納税してるのであればさ、こういうときに政府のスキームを使って支援を受けるのはある意味当然の権利って言えるんじゃないって思った。
だけどこのコメントを見る感じだと、リヴァプールのクラブ自体は他に納税してるってこと?
邨: 少なくとも消費・投資対象はイギリスには留まらんからさ、
六: 移籍金とかも入るのか。そもそも移籍金の税金ってなんなんだろ、知らない…。
邨: ビッグマネーはあれやけど。クラブのグローバル性とローカル性を悪用してるんじゃね?って感じはなんとなくわかった。
六: 実際にどうかはわからないけど、そうだね。でも税収の話になると、本当にややこしい。調べてても大変だったわ。
邨: ややこしいね。
六:このあと選手の給料を削減するって話になるのか、まだその話は方向性定まってないからわからないけど。今のひとつの動きとしては、選手会で基金を作って、イギリスの国民健康保険サービスに寄付をするっていう動きはあります。
邨:ある、ヘンダーソンがやってるんよな。
六:多分そこも今回の騒動に影響してるんだよね。
邨:ヘンダーソンがやってるっていうのは、結構大きい。
クラブの今後の交渉次第かもしれないけど、クラブと選手との力関係の現在地はわかるようになるかもしれんな、この話がもうちょっと進めば。
六: もしくはリーグと選手になるのかな、今回の対話相手としてはリーグと選手会だから。
同調圧力を受けるクラブたち
六:引いて第三者視点で考えると、さっきもチラッと出たけど同調圧力にならないかなって心配がある。そもそもこの制度を利用しにくくなるんじゃないのっていうのがひとつある。
邨: ボーンマスも撤回したみたいやで、14日に。
六:結局そうなってくるんだよね、ボーンマスの財政状況は知らないから何も言えないけど。
邨:ボーンマスでは監督や首脳陣が給与を削減してる。それでさっき言った通り、選手にはまだ手は及んでない。
六:監督とかの方が、カットしやすいかはわからないけど、選手会のようなものが無いから個別対応できるからいいんだろうね。
この制度を利用しなくてもプレミアのクラブは潰れないと考えてもいいのか。
邨: 潰れない、そうなんかな。少なくともそう思われてるってことよな。
六:そういう利用しにくい同調圧力もあるし、逆にさっきも言ったように削減することがクラブを助けるという良いストーリーばかりが取り上げられて、みんなもそうすればいいじゃん、みたいになりうる。日本とかなるんじゃないかと思ってるんだけど。
邨:今の道徳的な部分が一人歩きしちゃうと、どこか話題にならないところにしわ寄せがいくやろうから。
六: 神戸でそういう話ないの?イニエスタの給料減らせみたいな。
邨:ないかな、多分(笑)おそらく日本も同じような形で、選手の契約がどうこうよりも、クラブと直接雇用関係のあるスタッフになんらかの対応があるんだろうなっていうのは、わかりますけど。
コメント:ただ潰れない先には単なるfurloughじゃなく、次の契約時に資金難で解雇ってシナリオが一番恐ろしいと思います
六:これは本当にあると思う。だからこそね、今回は制度を利用しておいた方がいいんじゃないかなっていうのが、正直な感情。今100%補償しますっていうお金がどこからきてるかっていうと未来のお金で。
邨:先取りしてる感じがあるよな。
六:もしこのコロナの影響が一年続くとなったら、カットされる対象になっちゃう。だから制度利用も一時的な手当でしかなくないと言ったらそれまでなんだけど、そのシナリオは僕はあると思いますよ。
邨:見通しの難しさもあるし、クラブに何をどのくらい求めるかっていう、ただ金銭的にはもちろんやけど、社会的責任をはたせって言った時に、どれくらいの感じだったらそれを果たせるのか、どれくらいの経営状態だったら果たせるのかそもそも、っていうのは全然今想像もつかないからね。ただまあ、それをしたことによるコミュニケーションのミスみたいなもんは、間違いなくあったし、制度利用する際に。難しいっすね。
六:なので最初に言った通りややこしいんすよねこの話、いろんな見方ができるから。みんな見てるものが違って、だから意見もそれぞれになるわけで。それを整理しようかなと思ったら難しかったです。ひとまずこの問題はいろんな見方ができますよっていうのが伝わってれば嬉しいです。
邨:そうやけど笑
六:あとはFIFA、UEFAの動きはどうなのかとか。
邨: あんま感じないね、存在感は。
六:契約を柔軟に対応してくださいって話はあったけど、それ以外各クラブに対する対応は追ってる限りはないかな。どちらかというと国間の調整やW杯とか、そういう方向の調整に追われてるんだろうなって印象です。
邨:そうやろな。個別のことに入っていくときに、じゃあどれくらい上位組織が介入していくかっていうのも難しいやろしな。
六:下手したら、じゃあFIFAも金出せみたいになったらめんどくさいし。
邨:そうね笑
六:だから最低限介入して、あとは各国ごとに対応してねっていうスタンスだとは思います。
各国の雇用関係により問題が顕在化したりしなかったり
邨:締めに入りますか。
邨:リヴァプールの話をしてきましたが、もちろんこの場で結論が出るわけはなく。ただまあ、いろんな視点で見れますね。もちろんこの場で結論が出るわけはなく。とりあえず現状、思いつくことは喋ったけど、とりあえず現状思いつくことは喋ったけどz、もちろんこの場で結論が出るわけはなく。とりあえず現状、思いつくことは喋ったけど、やっぱイギリスのクラブなんでイギリスとしてというか、国内の話をもうちょっと広げていくためには、知識を入れていく必要があるかもしれないですね。
六: 喋りながら思ってたのが、こんな話、日本じゃ一切出ないなって思ってたんよ。この辺の視点を日本に向けてみると面白いかもしれないっすね。
邨:同じようなことが(日本で)起こったとして、クラブか選手の言及に関しても、反応は全然違うやろなっていうのは、そもそも規模的にJリーグがお金あるでしょ?って思われてないってのがあるからさ、多分。
六:ツライ側に立ってるもんね、企業として。
邨:あ、やっぱり?とか、仕方ないね、なんとか生き延びてねって見えがちになるっていうか。大きな方が先にやられちゃう(批判される)ってイメージがあると思うから。だから話の進展は全然違うやろな。
コメント:試合関連だとバイトがめちゃくちゃいるから普通に仕事ない=無給って感じです
六:そもそも日本だとこういうのが顕在化してないだけというのはありうる。
邨: やりがい搾取的な。
六:基本的にバイトで回してるから、問題にならない。ならないわけじゃないけど、クラブとして補償とかの話にはならない、っていう可能性は十分にありうる。
邨:そうかもしれん。そういうのがもっと顕在化してくるかもしれん。
六:そう考えると、プレミアの雇用形態が日本とは違うんだろうね。試合がないことによる影響を受ける従業員の人が多いのは雇用形態によるもので、でもじゃあ実際に試合がないことで影響を受ける人数でいうと日本も同じくらいいて、単に問題になってるかなってないかの違いかもしれない。怖いな。
邨:確かに見え方変わるなそれは。
六:最後に見え方変わっちゃった。
邨:ほんまや、やり直さな。
六:締まらんね(笑)もしこの件みんな考えて、発信してくれたら嬉しいです。
邨:教えて欲しいよな、考え方。俺も最初全然考えてなくて、舐めてんのかって思ったけど、竹内さんのツイートを見て考えを改めた。
六:俺も改めたわ。
邨:なかなか難しかった。自分の中では選手会、給料守るための選手会とクラブの中での交渉というか、減給への反対は全然消化し切れてなくて、金持ち同士が何しとんねんとしか考えてなかったけど、なんかそれも一時的な関係やなって思えば、今やってる交渉意味あるんやなって。そこはすごい気になるってのはあります、個人的には。
コメント:リーズが保証するとしたサッカー外スタッフが272人という…。
邨:どんな規模なんやろ。
六:サッカー外スタッフってどこまで入るかわからないな。
邨:わからんけど、規模がでかいなちょっと。
六:イギリスサッカーを勉強しますわ。
邨:わからないことが増えただけって感じがしますけど。
六:こういうときに専門家が呼べるといいね。
邨:イギリスサッカー専門家?解説してもらうか。
六:ね。
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