チップ文化で働けた事
今回はチップ文化の中で働けて気づけた事や良かった事を共有しようと思います。日本にチップ制度は無いですがみんなチップの存在は知っていると思います。日本でチップ無しで働いて、ロンドンでチップありで働いて沢山の視点が変わりました。
ロンドンでの私の経験なので、意見に偏りがある事はご了承ください!!!ここではコーヒー屋さんのチップ状況なので、他の業種とも変わります!
ではいってみよーう
まずチップって何?
チップというのは、お客さんが実際の商品の代金とは別に店員さんのサービスに対して支払うお金で、特に飲食店で発生します。
サービスの度合いでチップが決まり、高級店はお客さんが自分でチップの値段を決めたり最初から代金にチップが含まれてる場合もあります。カフェやファストフード店は基本チップはありません。ですがレジにチップ用の入れ物があり、そこにチップを払いたい人は入れるという感じになっています。
チップの相場
チップをいくら支払うかは人それぞれだと思うのでこれ!ってのはありませんが、基準は代金の10%くらいかなと思います。サービスがめっちゃ良かったらもっとあげてもいいし、最悪だったら下げてもいいと思います。(チップの上げ下げしたことありませんが)
私の働いてるお店の場合
私はコーヒー屋で働いてるのでチップは代金に入っていません。しかしレジに入れ物を置いてるので、お客さんがそこにチップを入れてくれます。
お店が忙しい時間はお客さんとの会話も少なければ、出来上がったコーヒーをテーブルまで持っていく事もありません。なので基本チップを入れるお客さんはいません。
お店がゆっくりな時間は、お客さんにコーヒーの説明をしたり楽しい日常会話をしたりとお客さんとの時間が多くなります。コーヒーをテーブルに持っていく事も時々はあります。
ここで日本とは違った文化があります
チップが基本ないから最低限でいい
私のコーヒー屋は基本チップがないので、テーブルにコーヒーを持って行かないのが基本です。これが基本なので、もしお客さんのテーブルに私がコーヒーを持って行った時にお客さんはサービス受けてしまったと思い、これってチップ払った方がいいのかなと気まずい気持ちになります。(もちろん時と場合。基本的な話として。)もちろんそんなこと思わずに、ただ単のありがとうと喜ぶお客さんもいます。しかし時にはサービスの押し付けになっていて、私たちがチップをせがんでいるみたいになったりもします。
日本だとチップという文化も無ければ、サービス精神の大国です。どうにかお客さんを喜ばせたいと沢山の接客を試行錯誤します。
もし日本にチップ文化があったら?
あれだけのサービス精神は生まれなかったのではないかと思います。あくまで私の考えですが。チップがないからこそ見返りを求める事も無いので、どこまででもサービスを追求できたんだと思います。日本のおもてなし文化大好きです。
話を戻すと
私たちのコーヒー屋はチップを貰うためにサービスをしているわけではありません。お客さんに喜んで貰う為です。しかしチップがある中でのサービスのやり方は考えなくてはいけません。
そんな中でお客さんが快くチップを入れてくれた時はめっちゃ嬉しいです。日本と違ってわかりやすい反応だし、自分のサービスを喜んでくれた証なので素直に喜びます(笑)しかも海外の人は何が良かったか言いながらチップを入れてくれます!
お客さん側から見て
今は働いている側からの視点でしたが、お客さんから見た時はどうでしょう?
もし自分が頼んだコーヒーを自分のミスでこぼしてしまったとします
そんな時にお店の方はとても心配して片付けを手伝ってくれると思います。なんならそのままでいいですよって全ての片付けをお店がしてくれることも珍しくないです。
そんなことが日本のお店であった場合に、申し訳ない気持ちがめっちゃありながらも当たり前に店員さんが片付け手伝ってくれるなって無意識に考えてた気がします。
でもこっちで生活してると、もしそんなことがあった場合に当たり前に直ぐに掃除に来てくれるかはわかりません。なんならそのまま溢れたままなんてことよく見かけます。サービスが受けれることがあたりまえじゃないからです。
少し大袈裟に日本と海外の違いを言ってしまったかもしれませんが、何が言いたいかというと
サービスは当たり前じゃないということです。
もちろんずっとサービスは当たり前じゃないと思ってました。
しかし日本でのサービスが良すぎて、サービス慣れしすぎてる事に気づきました。今思えば日本のおもてなし精神の凄さを理解し、そこに感謝してるつもりでした。
他の国に行くだけで日本では考えられない接客を目の当たりにします。
当たり前に携帯をいじって接客、同僚と話しながら接客。商品を投げて渡したり、重い荷物を足で蹴ってずらす。全ての電車でストライキが起きたり、日常的にバスからいきなり降ろさせる。時間通り来ない。お店も疲れたからって早く閉まったり、、と沢山の驚きがありました。
でもこっちの環境だと当たり前だから何も浮いてないし、お客さんも気にしてません。自分も何も気にしなくなりました。完全に慣れです。
だからこそ日本が大好き
そんなこんなでチップからサービスの話にわたり話してきましたが、私がそんな海外が楽で生きやすいー!最高ー!って海外染まりはしませんでした(笑)やっぱり日本が最高です。私が日本人だから物凄い日本寄りの意見なので、これを英語翻訳して読んでくれているイギリスの友達は勘違いしないでね!イギリス好きだよ!
でも日本のサービスは本当に素晴らしい。日本に行ったことのないイギリス人やその他のみんなも一回は日本のサービスを受けて欲しい。言い方悪いかもだけど、チップ無しであそこまでの接客できるのが凄いと思うはず。
もちろん全てがそうとは限らないけど、接客の丁寧さや商品の提供の速さなど日本は素晴らしいですね。
これからは感謝してるつもりではなく、しっかりと1つ1つのサービスを当たり前とは思わず感謝できる人間になりたいなって思うし、沢山の人を幸せにするサービスを見返りなしでできたらいいなと思います。
こんな風に感じれたのも、チップという文化のおかげです。
チップがあるから〇〇
チップがないから〇〇
そんな事を考えないで人として深みのあるバリスタになれるようこれからも頑張ります。
今日もありがとうございました!
また次の記事に〜