2024/8/24 24/25 セリエA第2節 パルマ vs ACミラン 勢いのある若手集団
日本代表GKである鈴木が移籍した昇格組のパルマとACミランの１戦。
パルマは開幕戦をハイライトで観た感じでは、鈴木が好セーブを連発しており、早速チームでの立ち位置を確保した印象。
対するミランは開幕戦はなんとか追いついて2-2のドロー。
両チーム初勝利を目指したこの試合を振り返っていきたい。
試合内容
まずは両チームのスタメン。
ミランはザルツブルグから新加入のパブロビッチがスタメン。
その他、ムサ、オカフォーもスタメンに起用される。
パルマはスタメン１１人の平均年齢が24～5歳と非常に若いチーム。
最高齢がエステベスの28歳。
そんなヤングパルマはいきなりミランの出鼻を挫く。
前半1分に左サイドのミハイラが抜け出してあげたクロスに右サイドのマンが合わせて先制。
両翼のルーマニアコンビがいきなり仕事をする。
ミランはあまりにもあっさり崩されすぎて、選手がボールウォッチャーになっていた。
立ち上がりを突かれたミランは前半10分くらいはなにもできない時間が続く。
対するパルマはスピードのある選手を活かした速いカウンター攻撃がハマる。
特に個人的に印象的だったのは、右サイドバックのウォヨ・クリバリとトップのボニーと両翼のミハイラとマンは印象に残っていた。
クリバリはドリブルでの推進力もあり、ポジショニングも絶妙。
ボニーはアバウトなボールでも収めてくれる。
両翼はスピードに特徴のあるミハイラとテクニックのあるマンと若くて面白い選手がそろっている。
飲水タイムを挟み、ミランは徐々に試合を支配していく。
レアオなどサイドで数的な優位を作って、チャンスを創ろうとするが、
ミランは特に奪われてからのカウンターに対する対策が全くできていない印象だった。
そのハイラインを突く、パルマの両翼をはじめとした選手たちとスカウティングの良さが際立っている試合展開だった。
ミランは前半だけで2点、3点とられてもおかしくないような状況であった。
パルマは前半44分には、奪ってからの見事なパス交換で、
ベルナベのテクニックとデニス・マンのボールタッチと2人でシュートまで完結する。DFには防がれたものの、可能性を感じるのは明らかにパルマである。
そのまま前半も終了し、後半に入り、
46分にラインデルスがシュートを放つが、クロスバーに嫌われる。
ミランの新加入パブロビッチは対人の強さは際立っており、今後に期待ができそう。
ミランは66分にレアオの突破からパス交換して、エリア内でクロスを上げると、プリシッチが詰めて同点に。
更に攻勢をかけたいミランは、
カラブリア、ムサ OUT
エメルソン、フォファナ IN
となった。
エメルソンはトッテナムからフォファナはモナコから新加入となる。
正直、攻撃的に行きたいという中でエメルソンというカードでよいのかは、プレミアを観る自分からすれば疑問ではある。
そして77分に、レアオのパスミスを奪われて、
パルマのカウンターをもろに喰らう。
持ち運んだアンクビストのパスをカンチェリエッリが決めて2-1と勝ち越しに成功。
パルマは交代した両選手が試合を決定づけるような活躍で、交代策が見事にハマった。
対するミランはカウンターに対する守備対応がほとんどできておらず、
実況の北川さんも「ローマ時代から何も変わっていない」とパウロ・フォンセカを解説するほどだった。
ミランはその後も攻めに出ようとするも、パルマの守備を崩すことができず、昇格組に痛い敗戦となった。
対するパルマは若手選手の躍動が顕著に現れていて、見ていて面白いチームだなと感じた。
ミランファンとしては、正直これなら前任のピオーリの方が良かったと思ってしまう。
上記でも記載したような守備時のカウンター対応もそうだが、チームとして全体的な運動量も少なく、攻撃の形もあまり見えてこない。
10番のレアオは相変わらずの気分屋で、ムラッ気がありすぎる。
ミランでポジれる要素はパブロビッチが戦力として計算できそうというくらいか。
いち早くチームとして改善に手を打たないと長いシーズンとはいえ、痛手となってしまう。
対するパルマは平均年齢24歳程度のチームが今後躍動する可能性も考えると見物である。
日本人の鈴木が加入したことで日本語実況もつくことだろうし、視聴するファンも増える可能性はあるのではないか。
ただセリエはキックオフ時刻がプレミアよりも遅くなるため、朝2時とか4時とかの時間が多いため、なかなかリアルタイム視聴が難しいのは難点だ。
ということで、ミランは次節ラツィオとの試合、パルマはナポリとの試合になる。
ミランは守備の改善がどこまでできるか、パルマはコンテ監督に代わって、生まれ変わろうとするナポリとの闘いに注目したいところである。
リアタイは厳しそうだが、別途視聴しまた記事にあげる予定だ。
今回は以上です。
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