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【鬼嫁日記③】勤務中のメールが…

娘が生まれて4か月は、嫁と娘は嫁の実家で暮らしていました。
自分は千葉に戻り、大学の職員として仕事をしていましたが、その仕事も最長3年の期限付きということもあり、転職活動をすることもあったし、長崎の離島から戻ってくるためには、娘に負担もかけてしまうということもあって、年末年始の帰省に合わせて、長崎から私の実家の神戸へ立ち寄り、千葉へ戻すことにしていました。
大学の職員として勤務している時は、授業がない時などは在宅勤務もOKという感じで時間的な余裕もあって、子守りや炊事洗濯を手伝いながら、土日などで時間がある時には、車で娘を連れだして、嫁さんを一人にする時間も作ったりしながら、特に大きな問題もなく千葉での生活を再開させました。
大学のOBの伝手もあって、年明けには転職先も決まりました。入社は2月ということになり、最初は工場での研修が4か月あるという話だったので、嫁と娘は再び、長崎へ帰すことにしました。
最初に2か月は栃木での研修でした。この時は単身赴任状態でしたから気楽なものでした。そのあと2か月は岩手での研修となり、娘ももう8か月ぐらいになるので、岩手での研修は会社に無理を言って、家族で行きました。

工場の研修中は、勤務時間はほぼ定時で、会社の寮も近かったので、特に困ったことはありませんでした。寮の近くに工場の総務部長のお姉さん(60代)が住んでらして、うちの嫁と娘が近くの公園で遊んでいたら、声を掛けられて、そこのお家で遊ばせてもらうようになったんですが、最初は総務部長のお姉さんだなんて知らなくて、ある朝総務部長に「わっき~くんの奥さんがうちの姉貴の家に遊びに行ってるらしいね!」と言われてびっくりしたぐらいです・・・笑

研修を終え、戻ってからが結構地獄でした!

工場研修を終えて、東京での勤務が始まりました。
昼間、嫁さんから娘のことでメールが入ります。
「おむつからおしっこが漏れた~!!床も濡れてる~!!」
「うんちが出ない!苦しそうなんだけど…どうすればいいの?」
千葉に戻ると、身寄りがおらず、嫁さんが1人で娘の面倒を見ますから、細かいことが気になって、いろいろとメールで連絡をしてきます。

そのたびに、メールの返信をすぐに返すようにしていますが、昼間は一人なので、少しずつ、育児ストレスを感じ始めますよね。

東京での勤務も、もう最初から通勤に片道2時間ほどかかること。子供がまだ小さいことを理由に、基本的に残業はしません!と宣告していたので、ほぼ定時で会社を出ていました。しかし、帰宅できるのは早くて19時前です。

最初の頃は、娘はぎゃんぎゃん泣いてる。嫁さんも、ソファで寝っ転がって半泣き。洗濯物は干しっぱなし、夕飯の準備はおろか、昼食で食べた食器もシンクにそのままの状態で放置!なんてことは、よくありました。

ホントに、疲れて帰ってきてその状態だと、ため息をつきたくなりますが、そこは嫁さんと結婚してから、もうすでに2年ほど経過していたので、ため息をつくのを我慢して、まずは着替えて、シンクの食器を洗い、夕飯の準備をしてから、娘をあやす。ということの繰り返しでした。
リビングのソファで半泣きの嫁さんを刺激しないように、寝室へ行って娘をあやして、少し娘が寝てくれたら、次は嫁のところに行って、話を聴く。

娘が泣きやまないから、家事ができない。買い物にも行けない。
おむつを替えた瞬間におしっこするから、またおむつを替える。
おむつを替えようとした瞬間におしっこされて、
自分の服におしっこが掛かった!などなど、
思い返せば、いろんな愚痴を聞きました。たくさん泣かれました。

ごめんね~、としかいえないし、ハグするぐらいしかできない。
簡単な夕飯を作って嫁さんを先に食べさせて、、、みたいな生活でした。

そして、東京でも研修期間だった2か月が終わり、少し残業を始めるようになったころ、もうすぐ娘も10か月とか11か月ぐらいになった頃から、嫁さんからのメールが過激になり始めます…。

「娘がハサミを握って、手を切った。血が止まらない!!」

とか

「娘が泣き止まない。この子と一緒に飛び降ります!」

とか

「ベットで娘がウンチもらした!ベット焼いていい?そのまま火事になるよね?」

とか

冗談だと思いますよね??ホントにこんなメールが毎週送られてくるんです。特に、娘と一緒に心中します!みたいなメールの時には、上司にそのメールを見せて、「こんなことを言っているので、すみません!帰ります!」と言って、何度会社を早退したことか・・・笑

それで実際に帰宅すると、嫁さんが笑顔で「どうしたの?今日、早いね!」と明るく迎えてくれるんです…🙁🙁🙁
「えっ?やっちゃんから、メールが来たから・・・!」と答えると「えっ?うそ??!そんなメールしてないよ!!」と言い出す始末…。

普通の男性なら、ここでメールを見せて「ほら!こんなメール来たら、ビックリして帰って来るでしょ?!」って、怒鳴り散らしたりしますよね??

私たちは、交際している時からお互いの携帯を見ないという約束をしていたので、こういうケースの時で自分から相手のメールを見せつける!という行為もNGだというルールだったので、嫁さんから送ってないよ!って言われたら、どんだけの想いで早退してきたと思ってんだよ!っていうような怒りの感情を吞み込みながら、「あっ・・・。そっ?そうなの??」っていう感じで何事もなかったかのように、娘をあやしたり、夕飯の準備をしたりという感じで何事もなかったかのように、過ごすしかありませんでした。

そして、この2年後に2人目の長男が生まれたあとも、次は2人ですから、もっと過激なLINEがたくさん届いたことは想像に難しくないと思います。笑
その時のLINEの内容は思い出すだけでぞっとするような内容もあって、個別で紹介をするのは避けようと思い、ここで暴露しておきます・・・笑。

娘だけの時には、そんなことはありませんでしたが、2人目の時、仕事から帰って来る時に家の電気が真っ暗な時は、ホントに3人で死んでるんじゃないか??って思わなかった日がないくらい、嫁さんからの過激なメール、LINEが絶えませんでした…。

基本的にはすぐに返信をするのですが、打合せや会議などを終えて、自分のデスクに戻り、1時間の間にLINEが30件とかあったら、ビビりませんか?
こっちは、相当なストレスでした。でも、よくよく考えれば、嫁さんは毎日小さい子供2人を一人で相手にしているわけですから、そっちのストレスも相当なものです。だから、お互い様なんだよな。って思って我慢しました。

嫁さんのおかげで、どんな時でもメールやLINEを確認する癖はつきました。
そして、1分~2分以内に返信する癖もつきました。それは嫁さんからのメールやLINEだけではなく、仕事のメールもすべてそういう対応をする癖がつきました。受信した瞬間にメールは全部見る。そして、要らないメールはすぐに捨てる。返信は即レス!です。そう考えると、いい経験をさせて貰ったと思っていますが「鬼嫁さま」爆誕のプロローグだったのかもしれませんね。

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