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コンサルを使う選択肢は、きっかけでしかない

コンサルタントにもいろんなジャンヌのものがあるので、総てを否定しているわけではない。
むしろ、私が主に行なっている採用という仕事も、学生の皆さんにとっては、ある意味で採用コンサルタントに近いのかもしれない。結婚相談所なども、恋愛コンサルタントというジャンヌに入るのかもしれない。
こうして考えると、世の中には様々なコンサルタントが存在するんだな。っていうことに気がつく

コンサルはキッカケでしかない。

コンサルタントをお願いすれば、答えが分かる。結果が出る。と考えている人もいらっしゃるかもしれませんが、多くの人がご存知の通り、コンサルタントはあくまで、理論やノウハウの基礎の基礎の部分だったり、応用する時の手段やノウハウについて、ヒントを貰えるだけで、実際にやるのは、自分自身であり、組織としてちゃんとやるかどうかの意思決定をして、組織の中の人間がその内容に熟知して対応しなければ、何の意味もない。と私は思っている。

自らが学び、本気にならなきゃ変わらない

大学生の時に、ゼミの先生が様々な企業、団体で『組織開発(グループダイナミクス)』の研修セミナーを開催していた。
そのセミナーのお手伝いにゼミの学生が参加します。私もサッカー部のマネージャーをしていて、なかなか参加は出来ませんでしたが、数回参加したことがあります。
組織開発のセミナーですから、様々な企業、団体の中で、課長や部長といった役職の方が集まって、2泊3日の研修に参加しただけで、その方々の目の色が変わるんです。
セミナーの中で様々なことを学び、最後に研修に参加した感想を一人一人発表する時には『これまでの自分のマネジメントの問題点に気づき、今日から行動変容を行い、自らのマネジメントを変えていきます!』と、意気揚々と高らかに宣言される人がほとんどです。

私自身も大学1年生の時に選択科目ではありましたが、グループダイナミクス実習を受講していましたから、改めて先生のセミナーはスゴいんだな。って思ったのを鮮明に覚えています。でも、帰りの車の中で、先生から驚愕の話を聞くことになった。

わっき〜、あの人たちも1週間すれば元通りになる人がほとんどなんだよ。本気で組織を変える、人を変えるということにチャレンジしたいなら、その組織の中に居て、変えることが一番エキサイティングな経験なんだ!分かるか??

先生は、続けて、こんな話をしてくれた。
こういうコンサルタントの仕事は、参加する人たちの変化が見られて、もちろん面白い仕事だ。しかし、自分がその仕事でホントに成果を上げているか?と自問すれば、答えはNOだ。なぜなら、私のセミナーはその場だけで疑似体験で終わっているから。本来なら、その組織がホントに成果を上げ続けるような組織分化を醸成するまで関わってこそ、意味がある。分かるか?

この時の話が、私には強烈な印象として、心の中に残っていて、コンサルタントとは単なるキッカケでしかない。というふうに考えている。
あくまでもキッカケを与えてくれるだけで、コンサルタントを使えば、何でも成就するわけではない。ということ。
ビジネスも恋愛も、コンサルタントはヒントを与えてくれるだけで、本人や組織がその内容を学び、理解して、行動変容をして初めて、自分がやろうとしていることが上手くいく可能性が広がるものだと、私は考えています。

だから、今めちゃくちゃ大変な仕事を任されていて、周りの連中は自分達じゃわからないから、コンサル入れて、やっちゃえば良いんじゃないの?と言っている時点で、やる気がないんじゃねぇ〜かよ💢って思っています。
私自身は、今の案件について勉強もしていますし、自分なりの答えはもっているので、私自身はコンサルを入れて貰えたら、かなり良いものが作れると思っている。ただ、問題は会社の周りの連中だ。コンサルを入れて、良いものが作れた!良かったね!で終わる危険性がめちゃめちゃ高い。大事なことは、作ったルールや決まりをちゃんと実行することなんだよ!それは、ただ、やれ‼️と言われて、やって意味があるものではない。ちゃんと理解して、実践するからこそ、意味があるものであり、本気でやらなきゃ、ホントに意味がない。と思っている。

そして、この変化しなければいけない状況をうまく利用して、今の会社を自分が考える時代に即した組織へと変化させられるチャンスでもあると考えている。

そのためにも、どんなに困難なことか?というのは分かっていても、チャレンジするしかないんです。もちろん、大変だけど、最初は手を抜かず、しっかりとやる!そして、地道に理解してもらいながら、協力してくれる、理解してくれる仲間を増やしていくことが大事だと思って頑張ってます!

今日から工場に入り、前日に関係者の皆さんに頭を下げて、明日から2日間の監査に対応します。

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